インスリン分泌促進薬による心血管イベントおよび死亡リスクはどのくらいですか?(台湾 人口ベース コホート研究; Diabetes Res Clin Pract. 2019)

Comparison of mortality and cardiovascular event risk associated with various insulin secretagogues: A nationwide real-world analysis.

Huang HK et al.

Diabetes Res Clin Pract. 2019 Jun;152:103-110.

doi: 10.1016/j.diabres.2019.04.032. Epub 2019 May 18.

PMID: 31108137

目的

いくつかのインスリン分泌促進薬は、糖尿病の治療に広く使用されている。ただし、結果に基づいた比較研究はほとんどなく、これらのうちのどれを適応毎に使用すべきかを明確にしている。インスリン分泌促進薬の最適な形態に関連する死亡率と心血管イベントのリスクを調査した。

方法

台湾の国民健康保険プログラムの糖尿病データベースからの実世界データを使用した本コホート研究では、1999年から2013年までの初期治療がグリメピリド、グリクラジド、glipizide、グリブリド(グリベンクラミド)、またはレパグリニドである場合、糖尿病患者が登録された。

各グループは比較前のグリメピリド群と傾向スコアマッチングされた。

主なアウトカムは、総死亡率と急性心筋梗塞、虚血性脳卒中の心血管イベントリスクの組み合わせだった。ハザード比は、Cox比例ハザード回帰モデルによって計算された。

結果

・グリメピリド、グリクラジド、glipizide、グリブリド(グリベンクラミド)、およびレパグリニドのグループには、それぞれ66,790人、97,426人、38,806人、92,970人、および11,468人の参加者がいた。

・追跡期間の中央値は8年だった。グリメピリドは最良の臨床アウトカムと関連しており、5つのインスリン分泌促進薬の中で最も低い死亡率と最も低い心血管イベントのリスクを示した。

・グリメピリドを使用している患者を参照群として使用した場合、総死亡率と心血管イベントリスクの調整ハザード比は、グリクラジドで1.52(p <0.001)および1.22(p = 0.005)、glipizideで1.42(p <0.001)および1.19(p = 0.073)、グリベンクラミドで1.43(p <0.001)および1.32(p <0.001)、レパグリニドで1.88(p <0.001)および1.69(p = 0.001)だった。

結論

インスリン分泌促進薬を服用している糖尿病患者の場合、グリメピリドは最高の臨床アウトカムと関連し、最低の死亡率と心血管イベントのリスクを示した。

コメント

アブストのみ。

グリメピリド(アマリール®️)に比べて、グリクラジド(グリミクロン®️)、glipizide、グリベンクラミド(オイグルコン®️ / ダオニール®️)、レパグリニド(シュアポスト®️)使用により心血管イベントおよび死亡率の増加が認められた。ほぼ過去の報告と矛盾しない。

ただし、プラセボ対照では無いため、薬剤使用により、どの程度のリスク増加が認められるのかは不明。

それでもグリメピリド使用が最もリスクが少なそう。もちろん患者背景や薬剤用量などによると思います。レパグリニドでもリスク増加が認めら得たのは意外。ただ別の研究でもリスク増加の可能性が示唆されているため、矛盾していない。

✅まとめ✅ インスリン分泌促進薬による心血管イベントはグリメピリドが少ないかもしれない

参考文献

1: Huang HK, Yeh JI. Comparison of mortality and cardiovascular event risk associated with various insulin secretagogues: A nationwide real-world analysis. Diabetes Res Clin Pract. 2019 Jun;152:103-110. doi: 10.1016/j.diabres.2019.04.032. Epub 2019 May 18. PubMed PMID: 31108137.

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