2型糖尿病に併発する うつ病リスクは治療薬により異なりますか?(日本 後向き症例対照研究; Pharmacol Res Perspect. 2019)

Association Between Use of Oral Hypoglycemic Agents in Japanese Patients With Type 2 Diabetes Mellitus and Risk of Depression: A Retrospective Cohort Study

Hayato Akimoto et al.

Pharmacol Res Perspect. 2019

Keywords: depression; dipeptidyl peptidase‐4 inhibitor; oral hypoglycemic agent; type 2 diabetes mellitus.

PMID: 31768258

PMCID: PMC6868652

DOI: 10.1002/prp2.536

試験背景

2型糖尿病(T2DM)はうつ病の危険因子である。脳のインスリン抵抗性はうつ病発症に対して潜在的な役割を果たすため、T2DM患者における うつ病の将来的リスクは、T2DM治療に使用される経口血糖降下薬クラスによって変わる可能性がある。

本研究の目的は、特定のクラスの経口血糖降下薬がT2DM併存のうつ病リスクと関連しているかどうかを判断することだった。

結果

・T2DMの日本人成人患者(n = 40,214)は、症例群(うつ病; n = 1,979)と対照群(うつ病なし; n = 38,235)に分けられた。

・年齢[調整オッズ比(AOR)10年間:1.03; 95%信頼区間(CI):0.99〜1.07; P = 0.1211]、性別[女性のAOR:1.39; 95%CI:1.26〜1.53; P <0.0001]、ヘモグロビンA1c [1.0%のAOR:1.18; 95%CI:1.11〜1.26; P <0.0001]、T2DM罹患期間[1年間のAOR:1.00; 95%CI:0.99〜1.01; P = 0.4089]、および病状7つの病歴で調整後、うつ病発症のオッズ比は、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤使用の方が、他の経口血糖降下薬に比べて、有意に低かった。

★AOR =0.31; 95%CI:0.24〜0.42; P <0.0001

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・ただし、他クラスの経口血糖降下薬には有意な関連性は認められなかった。したがって、本研究では、T2DMの治療にDPP-4阻害剤を使用することに伴う うつ病リスクが低いことが明らかとなった。


コメント

アブストのみ。

日本人の後向き症例対照研究。2型糖尿病患者における うつ病併発リスクはDPP-4阻害薬使用で低下するとのこと。

あくまで相関関係であるため前向き研究の結果が待たれるところ。

そもそも、うつ病リスクの高い患者でDPP-4阻害薬が使用されている可能性もある。続報を待ちたい。

✅まとめ✅ 日本人2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬使用で うつ病リスクが低下するかもしれない

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