【読書レビュー】新世界 著:西野亮廣

99_雑記 miscellaneous notes
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新世界とはオンラインサロンなのか?

本書の特徴

本書の一番の特徴は『問いかけるような語り』だと思います.著者の今までの作品には無かったように思います. この語りの所為なのか,場面ごとの情景が想像しやすかったです.特に まえがきと1章については,読んでいて少し目頭と胸が熱くなりました.西野さんの背景の一部を知ることが出来ると思います. 本書に記載されていますが,こういった情景,想いを受け取れるような演出は,女性の意見を取り入れた結果なのかもしれません.とにかく夢中で読んでしまいました. なぜ男性である自分が本書に惹かれ,読み耽ってしまったのか?しばらく考えて,一つ分かったことがありました. それは憧れや崇拝に近い相手の前では人類皆女子になるということです.おそらく私は西野さんのことが好きなのでしょう. そして読み終えてから何気なくカバーをとると夜空が広がっていました.こういう演出,好きです.

新世界 = オンラインサロン ?

本書を読んで1番のキーだと感じたことが『オンラインサロン』でした. インターネットが普及した現代では,様々な縦の壁は消え去り,お金そのものの価値はなくなり,個人の信用が重要視される傾向にあるようです. つまるところ個人のブランド力を磨くことが肝要ということです.(ブランド力の磨き方について知りたい方は是非とも本書を読んでみてください) オンラインサロンは正に個人のブランド力を磨いたり,発揮したりするには最適な場所のように思われます.それを新世界と呼んでいるのではないでしょうか. そうそうAmazonレビューに『本書はオンラインサロンへの誘導書』というような表現をされた方がいらっしゃいました. 決して間違った表現ではないと思いますが,本書を読んだ上での感想だとしたら少し残念でなりません.

それは手段か目的か

オンラインサロンへの勧誘や誘導,これは手段に過ぎないと私が考えているからです. 本書に記載されていますが自分の大事な仲間を守ること,これが一番の目的だと思います.おそらく過去に仕事仲間を守れなかったことが大きく影響しているのだと思います.以下の文章にも現れていますよね。 批判を全て跳ね返すだけの圧倒的な作品をコンスタントに発表できる力が必要だね。

「新世界」より引用

そして会社の柵に囚われることなく,もっと自由に,かつ他人に余計な迷惑をかけないように配慮しつつ,各々が仲間と共に最大限に楽しめる場所,夢中になれる場所を提供したかったのだと思います. 夢の実現のために,サロンメンバー,つまりオンラインサロンの会員数を増やそうとすることは当然だと思います. 会員数が増えれば,それだけ世界が広がっていきます.一部でも想いを共有できる人間が増えれば,自身の実現したい未来が近づいてくるのではないでしょうか.

現状を打破したい人へ

本書は,現状を打破したい人への『指南書』のような役割もあると思います. 「現状に何か納得がいかない」,「こんなはずじゃなかった」,「ここに居て良いのだろうか」などなど自分の中で引っかかっていることが一つでもあるとしたら,本書を読んでみることをお勧めします. そして上述しました本書を読んで泣けた最大の理由,それは苦悩や葛藤に共感できたからだと思います.そして人間本来の美しさに気がつけたからだとも思います.文字と美しさの関係については,本当に素晴らしい表現だと感嘆しました.ここの部分も是非本書で探して欲しいです.

西野好きには物足りない?

ただ個人的には新規性があまりなかったようにも思いました.もう少し知らない情報や新しい情報,つまりニュースが欲しかったです. 私がサロンメンバーになったのは一ヶ月ぐらい前なので新著の情報をあまり得ていません.(単純にFacebookの見方がよく分かってなかった) つまりサロンメンバーであることが,本書に対して新規性を感じられなかった理由にはならないのでは?ということです. まぁこれはおそらく,著者が今まで言い続けてきたことがブレていない証だとも思っています.どこかでご本人が発信していたことを見たり聞いたりした内容が多かったな,という印象でした.(好きな相手にはレビューが甘いかもしれないですね,私) とりあえず一回読んでみた感想としてはこんなところです.著者宛のレターポットにすれば良かったかな? 何にせよ,もう一度読み返してみようと思える作品でした.]]>

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