スポンサーリンク
01_中枢神経系

急性虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作患者に対するコルヒチン投与の有効性は?(DB-RCT; CHANCE-3試験; BMJ. 2024)

急性期の軽度から中等度の虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作を発症した患者は、特に最初の数日間、脳卒中再発のリスクがかなり高いとされています。さらに重要なことは、発症後3ヵ月間のハイリスク期間が、1年以内の脳卒中再発の約70%、5年以内の脳…
04_消化器系

ペニシリンアレルギー患者に対する簡便なヘリコバクター・ピロリ除菌療法とは?(RCT; Gut. 2024)

高用量アモキシシリン二剤併用療法はヘリコバクター・ピロリ(H.ピロリ)感染症に特に有効であることは報告されていますが、これまでのところ、アモキシシリン以外の単一抗生物質による二剤併用療法は報告されていません。ペニシリンは安価で有効な抗生物…
05_内分泌代謝系

閉塞性睡眠時無呼吸症候群と肥満に対するチルゼパチドの効果はどのくらい?(DB-RCT; SURMOUNT-OSA試験; N Engl J Med. 2024)

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の呼吸障害を特徴とし、主要な心血管合併症と関連しています。チルゼパチドは副作用として食欲減退と体重減少作用があり、本疾患の治療薬となる可能性があります。しかし、実臨床における検証は充分ではありません。そこで…
04_相互作用、薬物相互作用

ランソプラゾールとセフトリアキソンの併用は心室性不整脈および心停止のリスク増加と関連する?(日本のデータベース研究; J Infect. 2024)

ランソプラゾールとセフトリアキソンとの相互作用による影響は?過去の研究により、セフトリアキソンを投与された患者において、ランソプラゾールが心室性不整脈、心停止、死亡のリスクを増加させる可能性が示されています(Bai et al. 2023年...
05_内分泌代謝系

セマグルチド処方患者における非動脈炎性前部虚血性視神経症のリスクはどのくらい?(傾向マッチコホート研究; JAMA Ophthalmol. 2024)

非動脈炎性前部虚血性視神経症(nonarteritic anterior ischemic optic neuropathy, NAION)は眼底神経に栄養を届ける動脈が狭くなることで発症します。片眼に突然おこり下半分あるいは上半分が見え…
02_循環器系

進行した慢性腎臓病に対するACEiまたはARBの効果はどのくらい?(RCTのSR&MA; Ann Intern Med. 2024)

進行した慢性腎臓病(CKD)患者において、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)またはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)による腎代替療法を伴う腎不全のリスク(kidney failure with replacement ther…
01_中枢神経系

一般的な抗うつ薬治療における薬物誘発体重変化はどのくらい?(標的試験エミュレーション研究; Ann Intern Med. 2024)

抗うつ薬は最も一般的に処方される薬剤のひとつですが、特定の第一選択治療薬の体重変化の比較に関する証拠は限られています。標的試験を模倣することにより、一般的な第一選択抗うつ薬治療における体重変化を比較することを目的に実施された標的試験エミュ…
00_その他

キシリトールは血栓促進作用があり、心血管リスクに関連する?(非標的メタボロミクス; Eur Heart J. 2024)

心血管疾患リスクの残存に寄与する経路や代謝産物は不明です。低カロリー甘味料は、加工食品に含まれる砂糖の代用品として広く使用されており、健康への効果が期待されています。多くの低カロリー甘味料は糖アルコールであり、砂糖の代替としての摂取後に観…
09_感染症

SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症を有する成人におけるニルマトルビル-リトナビルの効果は?(RCT; STOP-PASC試験; JAMA Intern Med. 2024)

SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症にニルマトレルビル-リトナビルは有効か?SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症(postacute sequelae of SARS-CoV-2 infection, PASC)は、long-COVID...
02_循環器系

急性冠症候群における短期二重抗血小板療法後のP2Y12阻害薬単剤療法の効果はどのくらい?(メタ解析; Am J Cardiol. 2024)

最近の研究では、標準的な抗血小板二重療法(DAPT)と比較して、短期間のDAPT後にP2Y12阻害薬(P2Y12i)単剤療法を行うことの安全性と有効性が同等であることが示されています。しかし、経皮的冠動脈インターベンションを受けた急性冠症…
00_その他

オピオイド過剰摂取による死亡を減らすための地域ベースの介入は有効ですか?(クラスターRCT; HCS試験; N Engl J Med. 2024)

日本におけるオピオイドによる過量投与による死亡は相対的に少ないですが、増加傾向にあります。近年、医療用オピオイドの使用が増加しており、それに伴うリスクについての懸念が高まっています。一方、アメリカでは、オピオイド関連の過量投与による死亡が…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2 JN.1感染に対するmRNAワクチンの効果は?(コホート研究; Clin Infect Dis. 2024)

JN.1亜系統(変異株)に対する最新のCOVID-19ワクチン(BA.4/5 二価, XBB1.5 一価)の予防効果に関するデータはまだ限られています。そこで今回は、2023年11月26日から2024年1月13日まで、JN.1を主因とする…
02_循環器系

成人糖尿病患者に対する5:2間欠的空腹時食事代替療法と血糖コントロールとの関連性は?(RCT; EARLY試験; JAMA Netw Open. 2024)

連続しない2日間の絶食と週5日間の習慣的摂取からなる間欠的絶食プランと食事代替食(5:2 MR)は、2型糖尿病患者にさらなる利益をもたらす可能性がありますが、実臨床における検証は充分ではありません。そこで今回は、初期2型糖尿病患者の血糖コ…
02_循環器系

2型糖尿病患者における心房細動の新規発症と認知症との関連は?(コホート研究; Diabetes Obes Metab. 2024)

心房細動は2型糖尿病患者で発症しやすいことが報告されています。また、2型糖尿病は認知症を発症しやすいことも報告されています。しかし、2型糖尿病患者における心房細動の新規発症と、認知症の発症リスクとの関連性については充分に検証されていません…
00_その他

マルチビタミン使用と死亡リスクとの関連性は?(コホート研究3件の併合解析; JAMA Netw Open. 2024)

米国の成人の3人に1人がマルチビタミン(MV)を使用しており、その主な動機は疾病予防であることが報告されています。しかし、MVがヒトの予後に及ぼす影響については充分に検証されていません。2022年に米国の予防サービス専門委員会は、ランダム…
05_内分泌代謝系

糖尿病網膜症の進行に対するフェノフィブラートの効果はどのくらい?(RCT; LENS試験; NEJM Evid. 2024)

心血管アウトカム試験の結果から、フェノフィブラート療法が糖尿病網膜症の進行を抑制する可能性が示唆されています。しかし、実臨床における検証は充分に行われていません。そこで今回は、糖尿病網膜症の進行に対するフェノフィブラートの効果を検証したラ…
02_循環器系

スタチンとイコサペント酸エチルの併用療法による二次予防の有効性は?(PROBE法; RESPECT-EPA試験; Circulation. 2024)

血漿中のエイコサペンタエン酸(EPA, イコサペント酸エチル)濃度が低いことは心血管イベントと関連していますが、イコサペント酸エチルの補充により心血管イベントのリスクが低減するか否かについて充分に検証されていません。そこで今回は、冠動脈疾…
09_感染症

重症敗血症患者におけるβ-ラクタム系抗生物質の持続投与と間欠投与の比較(オープンRCT; BLING III試験; Circulation. 2024)

時間依存性的な抗菌薬であるβ-ラクタム系抗生物質は、最小発育阻止濃度(MIC)以上の血中濃度を維持できている時間が長ければ長いほど効果を発揮することが報告されています。したがって、持続投与が求められますが、β-ラクタム系抗生物質はMIC未…
02_循環器系

非心臓塞栓性脳卒中における血管再発予防のためのコルヒチン長期投与の効果は?(PROBE法; CONVINCE試験; Lancet. 2024)

コルヒチンによる抗炎症療法は、冠動脈疾患の血管再発を予防することが示されました。冠動脈疾患の典型的な原因が動脈硬化であるのとは異なり、虚血性脳卒中は動脈硬化や小血管疾患など多様な機序によって引き起こされるか、原因不明であることが多いことが…
02_循環器系

冠動脈バイパス術後の抗血小板療法として優れているものはどれか?(DACAB試験の5年追跡結果; BMJ. 2024)

冠動脈バイパス術後の臨床転帰に対するさまざまな抗血小板戦略について、いずれかの効果が優れているのかについては充分に評価されていません。そこで今回は、冠動脈バイパス術後の異なる抗血小板療法戦略(DACAB)試験を対象に、5年間の追跡調査の結…
スポンサーリンク