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02_循環器系

冠動脈イベントの二次予防に対するP2Y12阻害薬 vs. アスピリン(RCTのメタ解析; PANTHER試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

アスピリンは冠動脈疾患(CAD)患者における心血管イベントの長期予防に対してクラスIの推奨がある唯一の抗血小板薬です。アスピリンのエビデンスは充分に集積されてきた一方で、現代医療におけるエビデンスは限られています。また、他の抗血小板薬との…
00_その他

巻き爪治療用薬であるアセチルシステイン外用製剤の有効性・安全性は?(PROBE; M121101-03 試験; 2023/4/20発売)

巻き爪の治療として、これまで適応を有する医薬品は承認されていませんでした。治療の主体は外科的治療と保存的治療です。外科的治療の課題としては侵襲性の高さ、手術後に発生する爪変形などが挙げられます。このため、超弾性ワイヤーなど爪矯正具を用いた…
02_循環器系

孤立性拡張期高血圧患者の血圧低下と心血管アウトカムとの関連性は?(後向き研究; Eur J Prev Cardiol. 2023)

高血圧症は脳卒中などの心血管リスク増加による患者予後への影響が示されています。高血圧症の定義は「一般的に診察室で計測した血圧が140/90mmHg以上、自宅で測定の場合、135/85mmHg以上の場合」とされています。一方で、拡張期血圧の…
01_ワクチン vaccine

心不全患者におけるCOVID-19ワクチン接種後の心不全悪化および全死亡リスクはどのくらい?(デンマーク人口ベースコホート研究; Circ Heart Fail. 2023)

SARS-CoV-2感染に対して心不全高齢者や免疫不全者など脆弱な集団では感染リスクが増加します。しかし、このような患者集団におけるSARS-CoV-2 mRNAワクチンの安全性に関するエビデンスは限られています。そこで今回は、心不全患者…
09_感染症

鼻をほじることとSARS-CoV-2発症との関連性は?(コホート研究; PLoS One. 2023)

病院の医療従事者(HCW)はSARS-CoV-2に感染するリスクが高いことは明らかです。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と空間的・物理的に接触する頻度が高いためですが、その一方で、特定の行動的・身体的特徴(鼻をほじる…
02_循環器系

2型糖尿病患者の心血管アウトカムに対するダパグリフロジン vs. エンパグリフロジン(韓国人口ベースコホート研究; Cardiovasc Diabetol. 2023)

ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT-2阻害薬)は、これまでの研究で2型糖尿病において心血管に有用であることが示されています。しかし、アジア人、女性、心血管系リスクの低い患者における有効性は過小評価されていました。そこで、今…
02_循環器系

薬剤師主導の在宅血圧テレモニタリングにより血圧コントロールが向上する?(SR&MA; Am J Cardiol. 2023)

医療システムは、特にCOVID-19の流行以来、米国全土で遠隔医療を急速に導入しています。しかし、薬剤師主導の在宅血圧遠隔モニタリングを診察室ベースの通常ケアに加えることで血圧が改善するかどうかについてのデータは限られています。そこで今回…
01_ワクチン vaccine

50歳以上の成人における帯状疱疹ワクチン/COVID-19 mRNA-1273ブースターワクチンの同時接種に安全性の懸念はない(Open-RCT; Clin Infect Dis. 2023)

COVID-19ブースターワクチンは、他の年齢相応のワクチンと同時接種してもよいというコンセンサスが得られつつあります。特にアジュバントワクチンとの同時接種を支持する限られた利用可能なデータに追加することで、成人におけるワクチン接種率を高…
09_感染症

SARS-CoV-2の再感染と関連する入院および死亡の傾向は?(米国、2021年9月~2022年12月; MMWR 2023)

米国でSARS-CoV-2の再感染が発生する頻度は増加していますが、再感染および関連する重篤な転帰に関する米国の疫学的傾向は明らかにされていません。そこで今回は、米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Contr…
02_循環器系

ST上昇型心筋梗塞を有する高齢者に対するテネクテプラーゼ半量投与は有効ですか?(Open-RCT; STREAM-2; Circulation. 2023)

ST上昇型心筋梗塞(ST-Segment-Elevation Myocardial Infarction, STEMI)は冠動脈の血栓閉塞により心筋に貫璧性虚血が生じており、発症から再灌流達成までの時間が心筋梗塞の大きさや予後に影響を与え…
01_ワクチン vaccine

オミクロン優勢時の重症COVID-19に対する3回目ワクチン接種の有効性はどのくらい?(コホート解析; BMJ. 2023)

SARS-CoV-2のオミクロン株は、これまでの変異株よりも伝播することが報告されており、優勢期におけるワクチンの有効性がどのくらいであるのかについて関心が寄せられています。そこで今回は、異種mRNAワクチンのブースタースケジュール(3回…
01_ワクチン vaccine

高齢者におけるSARS-CoV-2ワクチン接種の有効性はどのくらい?(SR&MA; J Gen Intern Med. 2023)

高齢者集団ではワクチンに対する免疫応答が低下していることから、SARS-CoV-2に対する新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの有効性・安全性の検証が継続して求められています。そこで今回は、COVID-19ワクチン接種の有効性・…
02_循環器系

HIV感染者の心血管疾患予防にピタバスタチンは有効ですか?(RCT; N Engl J Med. 2023)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者では、非感染者と比較して心血管疾患のリスクが増加することが報告されています。したがって、この集団における一次予防戦略に関するデータが必要です。そこで今回は、HIV感染者におけるピタバスタチン投与が心血管…
05_内分泌代謝系

HbA1cの急速な低下と糖尿病網膜症の早期悪化に関連性がありますか?(後向きコホート内症例対照研究; Diabetes Care. 2023)

糖尿病治療において、血糖値の急激な低下による糖尿病網膜症の早期悪化(Early worsening of diabetic retinopathy, EWDR)が懸念されています。しかし、充分に検討されていません。そこで今回は、プライマリ…
02_循環器系

重症腎不全患者の静脈血栓塞栓症治療におけるアピキサバン vs. ワルファリン(SR&MA; Thromb Res. 2023)

慢性腎臓病は静脈血栓塞栓症(VTE)の独立した危険因子です。従来、VTE治療には低分子ヘパリン(LMWH)に続いてワルファリンが使用されてきました。アピキサバンを含む直接経口抗凝固薬(DOAC)は、腎機能が正常な患者において、従来の治療法…
02_循環器系

ポリファーマシーを有する心房細動患者における経口抗凝固薬はNOACの方が良い?(メタ解析; Thromb Haemost. 2023)

心房細動は加齢に伴う不整脈であり、65~85歳の高齢者が心房細動患者の70%近くを占めています。高齢の心房細動患者は、しばしば合併症の大きな負担とポリファーマシーの使用を伴います。ポリファーマシーとは、 個人が同時に複数の薬剤を使用する状…
00_その他

ヘイトツイートは気温が高くても低くても増える?(定量的実証研究; Lancet Planet Health. 2022)

オフラインの世界における天候と攻撃性の関連は、様々な社会的環境において確立されています。同時に、日常生活のほぼあらゆる側面が急速にデジタル化されたことで、オンラインでの対人衝突が頻発するようになりました。オンライン上のヘイトスピーチは、特…
02_循環器系

RNA干渉治療薬ジルベシランによる降圧効果はどのくらいですか?(RCT; N Engl J Med. 2023)

アンギオテンシノーゲンはアンギオテンシンペプチドの唯一の前駆体であり、高血圧の発症において重要な役割を担っています。ジルベシラン(Zilebesiran)は、作用時間が長く、肝アンジオテンシノーゲン合成を阻害するRNA干渉治療薬としての開…
30_小児

小児期におけるテトラサイクリン曝露と歯の健康の関連性は?(システマティックレビュー; Pediatrics. 2023)

テトラサイクリン系抗生物質は、マグネシウムなどの2価イオンとキレートを形成することで蛍光を発することが知られており、歯が形成される時期(12歳頃まで)に服用すると歯の中に蛍光粒子が取り込まれ、象牙質に着色を起こしますことが報告されています…
09_感染症

小児の尿路感染症に対する抗菌薬投与は5日と10日どちらが良いのか?(非劣性RCT; SCOUT試験; JAMA Pediatr. 2023)

小児の尿路感染症(UTI)における治療期間推奨の指針となる小児特有の比較データは乏しいことから、エビデンスの創出が求められています。そこで今回は、小児の尿路感染症に対する抗菌薬の標準コース療法(10日間)と短期コース療法(5日間)の有効性…
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