13_悪性腫瘍 前立腺癌スクリーニングにおける磁気共鳴画像法の有効性は?(SR&MA; JAMA Oncol. 2024) 前立腺磁気共鳴画像法(MRI)は、前立腺癌(PCa)の早期発見経路に組み込まれつつありますが、その有効性については充分に検証されていません。そこで今回は、標的生検を伴うMRIを組み込んだスクリーニング経路に関する既存のエビデンスを系統的に… 2024.12.16 13_悪性腫瘍
05_内分泌代謝系 血漿オメガ-6およびオメガ-3脂肪酸と全がん及び19の部位特異的がんとの関連性は?(集団ベースのコホート研究; Int J Cancer. 2024) 多価不飽和脂肪酸(polyunsaturated fatty acids, PUFA)とがん罹患率との関連に関するこれまでの疫学研究には一貫性がなく、リスクを低減する場合とリスクを増加させる場合ともに報告されています。そこで今回は、血漿中… 2024.12.08 05_内分泌代謝系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 がん治療中の症状モニタリングに関する患者日誌は有効か?(RCTの追跡調査; JAMA. 2017) 進行がんの治療を受けている患者には症状がよくみられますが、臨床医が発見できないことが約半分もあることが知られています。患者報告アウトカム(PRO)をルーチンのがん診療に組み込んで症状モニタリングを行うことに関心が高まっている一方で、臨床的… 2024.12.06 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 モルヒネ髄腔内投与による帝王切開分娩における悪心、嘔吐、掻痒症に対するパロノセトロン vs. オンダンセトロン(RCT; Anesth Analg. 2024) 帝王切開分娩では脊椎麻酔が望ましい麻酔法です。一方、術後の悪心・嘔吐(PONV)と掻痒症は、オピオイド髄腔内投与による帝王切開分娩後の患者のそれぞれ最大80%と83%にみられます。PONV予防にはオンダンセトロンが推奨されますが、第2世代… 2024.11.24 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 PSAとMRIによる前立腺癌スクリーニングの4年後の結果(RCT; GÖTEBORG-2試験; N Engl J Med. 2024) 前立腺がんスクリーニングとして、マーカーであるPSAが用いられています。しかし、前立腺炎や喫煙、射精などの影響により上昇することから、更なる検査方法の確立が求められています。なかでも磁気共鳴画像法(MRI)による前立腺がんスクリーニングの… 2024.10.13 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 がん性悪液質治療におけるポンセグロマブの効果はどのくらい?(RCT; N Engl J Med. 2024) 悪液質は、がんの一般的な合併症であり、死亡リスクの増加と関連しています。循環性サイトカインである増殖分化因子15(growth differentiation factor 15, GDF-15)のレベルは、がん性悪液質で上昇することが知… 2024.10.06 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 がん患者におけるオピオイド誘発性便秘に対するナルデメミンの予防効果は?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2024) オピオイド誘発性便秘は、オピオイド鎮痛において最も頻度が高く、非自己限定的な副作用であり、服薬アドヒアランスを低下させ、疼痛緩和を妨げることが知られています。最近、ナルデメジンやナロキセゴール(naloxegol)のような経口末梢作用性μ… 2024.09.20 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 催吐性が中等度の化学療法に対するオランザピンの効果はどのくらい?(RCT; JAMA Netw Open. 2024) ニューロキニン-1受容体拮抗薬を併用する、または併用しない中等度催吐性化学療法(moderately emetogenic chemotherapy, MEC)レジメンにおけるオランザピンの役割は、充分に評価されていません。そこで今回は、… 2024.09.02 13_悪性腫瘍
04_相互作用、薬物相互作用 セロトニン受容体拮抗薬を併用しているとシスプラチン誘発急性腎障害リスクは減るのか?(後向き解析; Kidney360. 2024) シスプラチンは様々ながんに対する有効な第一選択療法です。シスプラチンは催吐性が強く、その結果生じる体液量の減少は急性腎障害(acute kidney injury, AKI)リスクの一因となります。この合併症を予防するために、5-ヒドロキ… 2024.06.10 04_相互作用、薬物相互作用07_腎・泌尿器系13_悪性腫瘍
12_血液・造血器系 がん患者の静脈血栓塞栓症二次予防におけるアピキサバン減量の効果はどのくらい?(DB-RCT; EVE試験; J Thromb Haemost. 2024) がん関連静脈血栓塞栓症(VTE)管理ガイドラインの推奨事項には、がんの活動性が持続している間は抗凝固療法を継続することが含まれています。アピキサバンの連邦医薬品局の添付文書には、VTE二次予防のための用量として、治療開始6ヵ月後に1回2.… 2024.05.21 12_血液・造血器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 カペシタビン関連手足症候群予防のためのジクロフェナク局所投与は有効か?(DB-RCT; D-TORCH試験; J Clin Oncol. 2024) 手足症候群(HFS)はカペシタビンの用量制限的副作用です。セレコキシブは、関連する炎症のために発現が増加するシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)を阻害することにより、HFSを予防することが報告されています。しかし、セレコキシブの全身的副… 2024.03.18 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 化学療法誘発性悪心・嘔吐に対する制吐薬3剤併用療法におけるオランザピン用量はどのくらいが良い?(単盲検RCT; Lancet Oncol. 2024) オランザピンは有効な制吐薬として使用されていますが、標準用量で投与すると日中にかなりの傾眠を来すことが知られています。国内の制吐薬適正使用ガイドライン(2023年10月改訂 第3版)では投与用量として5mg(1日最大10mg)を設定してい… 2024.02.14 13_悪性腫瘍
12_血液・造血器系 小児、青年、若年成人におけるCT放射線被曝による血液学的悪性腫瘍のリスクはどのくらい?(オランダのコホート研究; EPI-CTコホート; Nat Med. 2023) 年間100万人以上のヨーロッパの小児がコンピュータ断層撮影(CT)検査を受けることが知られています。中~高線量の電離放射線被曝は血液悪性腫瘍のリスク因子として確立されていますが、CT検査の線量レベルでのリスクは依然として不明です。そこで今… 2023.11.17 12_血液・造血器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 抗悪性腫瘍剤への職業的曝露が看護師の妊娠関連の有害転帰に及ぼす影響はどのくらい?(メタ解析; Nurs Open. 2023) 抗悪性腫瘍剤との職業的接触の安全性に関しては、多くの研究が行われています。しかし、抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰との関係についての検証は充分に行われていません。病院管理者は、看護師の抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰と… 2023.09.16 13_悪性腫瘍20_妊婦
00_その他 AIコンピュータによる大腸内視鏡検査の支援は腺腫の検出率を増加させるが進行腺腫は検出されず、非腫瘍性ポリープの不必要な切除率が高くなる(SR&MA; Ann Intern Med. 2023) 大腸内視鏡検査における大腸新生物の人工知能によるコンピュータ支援検出(CADe)は、腺腫検出率(ADR)を高め、腺腫見逃し率を低下させる可能性があるものの、非腫瘍性ポリープの過剰診断や過剰治療を増加させる可能性があります。しかし、充分に検… 2023.09.07 00_その他13_悪性腫瘍未分類
13_悪性腫瘍 大腸癌におけるアスピリンの化学的予防効果はどのくらいか?(RCTのネットワークメタ解析; Br J Surg. 2023) 大腸がんは世界で3番目に多いがんであり、2020年には世界で200万人近くが罹患し、100万人弱が死亡していることが報告されています。いくつかの臨床試験で、アスピリンが大腸癌の発生や再発を減少させる可能性があることが示されていますが、アス… 2023.09.01 13_悪性腫瘍
04_消化器系 化学療法に関連した食欲不振に対するオランザピンの効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2023) 食欲不振は進行性悪性腫瘍患者の30~80%にみられ、化学療法により悪化することがあります。オランザピンは、非定型抗精神病薬の一つです。脳内のドパミン2(D2)受容体遮断作用により、ドーパミン神経系の機能亢進により起こる陽性症状をおさえ、さ… 2023.04.24 04_消化器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 家族性腺腫性ポリポーシスに対するNSAIDsスリンダクの化学的一次予防効果はどれくらい?(小規模DB-RCT; N Engl J Med. 2002) 家族性大腸腺腫症は、大腸腺腫症遺伝子の生殖細胞系列変異により発症することが知られています。数百個の大腸腺腫が発生し、最終的には大腸癌となることが特徴です。非ステロイド性抗炎症薬は腺腫の退縮をもたらしますが、腺腫の予防が可能かどうかは不明です。そこで今回は、遺伝子型的に家族性腺腫性ポリポーシスに罹患… 2023.02.03 13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍 頭頸部癌に対するがん休眠療法(メトロノミック療法・低用量抗がん剤治療)の効果はどのくらい?(RCT; J Clin Oncol. 2022) 進行性頭頸部扁平上皮癌の治療に承認されているレジメンは、その費用の問題から、中低所得国の患者の1~3%しか利用できていません。以前の研究では、がん休眠療法(メトロノミック療法・少量あるいは低用量抗がん剤治療)がこの環境における頭頸部癌患者の生存率を改善しました。また、レトロスペクティブデータでは、… 2022.11.23 13_悪性腫瘍
12_血液・造血器系 血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸投与は出血リスクを低減できますか?(DB-RCT; A-TREAT試験; Blood. 2022) 血液悪性腫瘍患者における出血リスクに対するトラネキサム酸の予防投与は有効か?2020年に米国で新たに発生するがんの約10%を血液腫瘍が占めています(PMID: 30620402)。10年生存率は積極的な治療により向上していますが、骨髄低形成... 2022.10.08 12_血液・造血器系13_悪性腫瘍