12_血液・造血器系 フレイル高齢者の心房細動治療:ワルファリンからDOACへの切り替えは有効か?(J Am Coll Cardiol. 2025) 心房細動(AF)患者に対する抗凝固療法では、ビタミンK拮抗薬(VKA:ワルファリンなど)から直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)への切り替えが広がっています。しかし、フレイル高齢者でVKAをすでに使用している患者にとって、この切り替えが本当… 2025.09.22 12_血液・造血器系
02_循環器系 経口抗凝固薬服用中の慢性冠症候群患者におけるアスピリン追加の是非(DB-RCT; AQUATIC試験; N Engl J Med. 2025) 慢性冠症候群(chronic coronary syndrome, CCS)を有し、長期に経口抗凝固薬(OAC)を服用している患者に対して、アスピリンなどの抗血小板薬を追加すべきかどうかは議論が続いています。抗血小板薬の追加は血栓イベント‥ 2025.09.21 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心筋梗塞後の二重抗血小板療法は短縮できる?P2Y12阻害薬単剤への移行で出血リスクを減らせる可能性(Open-RCT; TARGET-FIRST試験; N Engl J Med. 2025) 急性心筋梗塞(AMI)を発症した患者に対しては、経皮的冠動脈形成術(PCI)後に二剤併用抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に行われています。しかし、近年の治療技術の進歩により、短期間のDAPT後にP2Y12阻害… 2025.09.19 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 PCI後の抗血小板療法:P2Y12阻害薬単剤はアスピリン単剤より有効か?(RCTのメタ解析; BMJ. 2025) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の患者では、二重抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に用いられます。しかしDAPT終了後、単剤維持療法として「アスピリン」か「P2Y12阻害薬(クロピドグレルやチカグレロ… 2025.09.17 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 CABG後の二重抗血小板療法:チカグレロル+アスピリンは有効か?(レジストリベースOpen-RCT; TACSI試験; N Engl J Med. 2025) 急性冠症候群(ACS)で冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者には、術後の抗血小板療法が推奨されます。従来はアスピリン単独投与が標準ですが、チカグレロルをアスピリンに追加する二重抗血小板療法(DAPT)が有効かどうかは明らかではありませ… 2025.09.15 02_循環器系12_血液・造血器系
04_消化器系 消化管出血に対するトラネキサム酸静注の効果はどのくらい?(SR&MA; Am J Emerg Med. 2025) 消化管出血(Gastrointestinal bleeding: GIB)は、重篤な転帰を招く可能性があり、迅速かつ効果的な止血管理が必要とされます。抗線溶薬であるトラネキサム酸(TXA)は、外科領域や外傷領域で止血効果が知られており、消… 2025.09.06 04_消化器系12_血液・造血器系
02_循環器系 DOAC内服中に脳梗塞を発症した場合の抗凝固療法戦略とは?(SR&MA; Neurology. 2025) DOACから切り替えるならどんな治療法が良いか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動や静脈血栓塞栓症の治療に広く用いられています。しかし、DOAC内服中にも脳梗塞が発症するケースがあり、その後の抗凝固療法の最適な戦略は明確ではありません。... 2025.09.05 02_循環器系12_血液・造血器系
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬と静脈血栓塞栓症リスクの関連 ― メタ解析の結果(RCTのメタ解析; J Thromb Haemost. 2025) 肥満は静脈血栓塞栓症(VTE)の確立されたリスク因子であり、糖尿病や肥満を対象とした研究から、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)がVTEリスクを減少させる可能性が示唆されています。しかし、これまでの知見は主に観察研究に基づいており… 2025.09.01 05_内分泌代謝系12_血液・造血器系
02_循環器系 高齢者高血圧における血圧管理目標は130mmHg未満を目指すべきか?(RCTのメタ解析; Hypertens Res. 2025) 高齢者の高血圧管理において「血圧をどこまで下げるべきか」は、長年議論されてきたテーマです。従来、日本高血圧学会のガイドライン(2019年版)では、75歳以上の推奨目標は収縮期血圧(SBP)140mmHg未満とされていました。しかし、その後… 2025.08.18 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 抗血小板薬の「減量」は性別で効果が違う?―PCI後DAPTのデエスカレーション戦略(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2025) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の二重抗血小板療法(DAPT)は、虚血イベント予防に有効ですが、出血リスクの増加が問題となります。そのため、DAPTの「デエスカレーション(軽減・中止)」戦略が模索されています。今回ご紹介するメタ… 2025.08.02 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 アピキサバンはアスピリンより脳出血リスクが低い?(RCTのメタ解析; Stroke. 2025) 心原性脳梗塞の予防には抗凝固薬が有効ですが「脳出血が怖いからアスピリンを使っている」というケースは決して珍しくありません。しかし、出血リスクの薬剤比較は充分に行われていません。そこで今回は、アピキサバンとアスピリンの「脳出血リスク」を直接… 2025.06.12 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 アベラシマブは心房細動患者において出血リスクを低下させるか?(RCT; AZALEA-TIMI 71試験; N Engl J Med. 2025) 心房細動患者では、血栓症予防のために抗凝固療法が必要ですが、出血リスクが治療上の重要な課題となっています。アベラシマブは、非活性型第XI因子(FXI)に結合し、その活性化を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体であり、新たな抗凝固戦略として… 2025.05.05 02_循環器系12_血液・造血器系
07_腎・泌尿器系 透析患者の心房細動、抗凝固療法はどう選ぶ?|FXa阻害薬 vs. ワルファリン(メタ解析; Thromb Haemost. 2025) 心房細動(AF)は、透析依存患者で特に高頻度にみられます。しかし、これらの患者では血栓塞栓症(脳卒中など)リスクと出血リスクが同時に高いため、抗凝固療法の選択が非常に難しいとされています。現在、ビタミンK拮抗薬(VKAs、例:ワルファリン… 2025.05.03 07_腎・泌尿器系12_血液・造血器系
12_血液・造血器系 急性疾患入院患者におけるVTE予防:抗凝固薬は延長投与した方が良い?(CDSR; Cochrane Database Syst Rev. 2024) 深部静脈血栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PE)を含む静脈血栓塞栓症(VTE)は、急性疾患で入院する患者にとって極めて重要な合併症です。VTEのリスクは入院中に限らず、退院後45~90日間にわたり持続することが知られており、入院中のみの抗凝… 2025.04.22 12_血液・造血器系
02_循環器系 高リスク静脈血栓塞栓症の長期治療におけるDOAC減量は妥当か?(PROBE; RENOVE試験; Lancet 2025) 静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者において、再発リスクが高い場合は6〜24か月の初期治療後も延長抗凝固療法が必要となることがあります。ただし、その際に使用すべき直接経口抗凝固薬(DOAC)の最適用量については明らかではありません。そこ… 2025.04.20 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心房細動を伴う脳内出血の生存者における脳卒中予防のためのDOAC vs. 抗凝固薬なし(PROBE法; PRESTIGE-AF試験; Lancet. 2025) 直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動患者の血栓塞栓症の発生率を低下させますが、脳内出血の生存者に対する利点とリスクは不明です。そこで今回は、DOACが脳内出血の再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中のリスクを低下させるかどうか… 2025.04.11 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 血栓後症候群患者における静脈ステント血栓症予防のためのアスピリン+リバーロキサバン vs. リバーロキサバン単独(Open-RCT; ARIVA試験; Circulation. 2025) 血栓後症候群患者において、腸大腿静脈または下大静脈のステント再疎通は静脈の開存性を回復し、機能的転帰を改善します。一方、ステント血栓症のリスクはステント留置後6ヵ月間に特に増加することが知られています。このリスク低減のために二重抗血小板薬… 2025.04.02 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心房細動と安定冠動脈疾患に対するエドキサバン抗血栓療法の効果はどのくらい?(Open-RCT; EPIC-CAD試験; N Engl J Med. 2024) 心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者に対する長期的な抗血栓療法戦略については、臨床ガイドラインで一貫した推奨がなされているにもかかわらず、ランダム化比較試験から得られたデータはまだ不足しています。そこで今回は、心房細動と安定冠動脈疾患(血… 2025.01.22 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心房細動患者における頭蓋内出血リスクの比較:直接経口抗凝固療法 vs. 抗血小板療法(SR&MA; JAMA Netw Open. 2024) 心房細動患者に対して、臨床医は経口抗凝固療法よりも抗血小板療法を処方することが多いです。これは、直接経口抗凝固薬(DOAC)による脳卒中予防効果が低いにもかかわらず、頭蓋内出血のリスクが高いという懸念と関連している可能性があります。そこで… 2025.01.15 02_循環器系12_血液・造血器系
12_血液・造血器系 静脈血栓塞栓症後にNSAIDsと抗凝固薬を併用した場合の出血リスクはどのくらい?(コホート研究; Eur Heart J. 2024) 経口抗凝固薬とNSAIDsを併用すると?静脈血栓塞栓症(VTE)に対して経口抗凝固薬による治療を受けている患者において、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用した場合の出血リスクは依然として不明です。そこで今回は、2012年1月1日か... 2024.12.14 12_血液・造血器系