12_血液・造血器系

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02_循環器系

アベラシマブは心房細動患者において出血リスクを低下させるか?(RCT; AZALEA-TIMI 71試験; N Engl J Med. 2024)

心房細動患者では、血栓症予防のために抗凝固療法が必要ですが、出血リスクが治療上の重要な課題となっています。アベラシマブは、非活性型第XI因子(FXI)に結合し、その活性化を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体であり、新たな抗凝固戦略として…
07_腎・泌尿器系

透析患者の心房細動、抗凝固療法はどう選ぶ?|FXa阻害薬 vs. ワルファリン(メタ解析; Int J Cardiol. 2024)

心房細動(AF)は、透析依存患者で特に高頻度にみられます。しかし、これらの患者では血栓塞栓症(脳卒中など)リスクと出血リスクが同時に高いため、抗凝固療法の選択が非常に難しいとされています。現在、ビタミンK拮抗薬(VKAs、例:ワルファリン…
12_血液・造血器系

急性疾患入院患者におけるVTE予防:抗凝固薬は延長投与した方が良い?(CDSR; Cochrane Database Syst Rev. 2024)

深部静脈血栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PE)を含む静脈血栓塞栓症(VTE)は、急性疾患で入院する患者にとって極めて重要な合併症です。VTEのリスクは入院中に限らず、退院後45~90日間にわたり持続することが知られており、入院中のみの抗凝…
02_循環器系

高リスク静脈血栓塞栓症の長期治療におけるDOAC減量は妥当か?(PROBE; RENOVE試験; Lancet 2025)

静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者において、再発リスクが高い場合は6〜24か月の初期治療後も延長抗凝固療法が必要となることがあります。ただし、その際に使用すべき直接経口抗凝固薬(DOAC)の最適用量については明らかではありません。そこ…
02_循環器系

心房細動を伴う脳内出血の生存者における脳卒中予防のためのDOAC vs. 抗凝固薬なし(PROBE法; PRESTIGE-AF試験; Lancet. 2025)

直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動患者の血栓塞栓症の発生率を低下させますが、脳内出血の生存者に対する利点とリスクは不明です。そこで今回は、DOACが脳内出血の再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中のリスクを低下させるかどうか…
02_循環器系

血栓後症候群患者における静脈ステント血栓症予防のためのアスピリン+リバーロキサバン vs. リバーロキサバン単独(Open-RCT; ARIVA試験; Circulation. 2025)

血栓後症候群患者において、腸大腿静脈または下大静脈のステント再疎通は静脈の開存性を回復し、機能的転帰を改善します。一方、ステント血栓症のリスクはステント留置後6ヵ月間に特に増加することが知られています。このリスク低減のために二重抗血小板薬…
02_循環器系

心房細動と安定冠動脈疾患に対するエドキサバン抗血栓療法の効果はどのくらい?(Open-RCT; EPIC-CAD試験; N Engl J Med. 2024)

心房細動と安定冠動脈疾患を有する患者に対する長期的な抗血栓療法戦略については、臨床ガイドラインで一貫した推奨がなされているにもかかわらず、ランダム化比較試験から得られたデータはまだ不足しています。そこで今回は、心房細動と安定冠動脈疾患(血…
02_循環器系

心房細動患者における頭蓋内出血リスクの比較:直接経口抗凝固療法 vs. 抗血小板療法(SR&MA; JAMA Netw Open. 2024)

心房細動患者に対して、臨床医は経口抗凝固療法よりも抗血小板療法を処方することが多いです。これは、直接経口抗凝固薬(DOAC)による脳卒中予防効果が低いにもかかわらず、頭蓋内出血のリスクが高いという懸念と関連している可能性があります。そこで…
12_血液・造血器系

静脈血栓塞栓症後にNSAIDsと抗凝固薬を併用した場合の出血リスクはどのくらい?(コホート研究; Eur Heart J. 2024)

経口抗凝固薬とNSAIDsを併用すると?静脈血栓塞栓症(VTE)に対して経口抗凝固薬による治療を受けている患者において、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用した場合の出血リスクは依然として不明です。そこで今回は、2012年1月1日か...
12_血液・造血器系

鉄欠乏性貧血の治療における連日経口投与 vs. 隔日経口投与(DB-RCT; Sci Rep. 2023)

鉄欠乏性貧血の治療は経口鉄剤が主流です。最近の研究では、1日おきに鉄を補給することで、鉄の吸収率が向上することが示されています。しかし、最適な補充戦略は不明です。そこで今回は、鉄欠乏性貧血の治療において、経口鉄を毎日補充する場合と隔日補充…
12_血液・造血器系

孤立性下肢表在静脈血栓症の治療に対する抗凝固薬の効果どのくらい?(RCTのベイジアンネットワークメタ解析; Thromb Res. 2024)

孤立性表在静脈血栓症(isolated superficial vein thrombosis、iSVT)は、体内の他の血管や深部静脈に影響を及ぼさない、限局した表在静脈に発生する血栓症を指します。通常、表在静脈血栓症は、深部静脈血栓症(…
02_循環器系

自然発症頸部動脈解離における抗凝固療法 vs. 抗血小板薬(SR&MA; Stroke. 2024)

観察的抗血栓療法の比較評価を行ったSTOP-CAD(Stroke Prevention in Cervical Artery Dissection:頸部動脈解離における脳卒中予防)試験では、世界16ヵ国63施設から得られたデータ(n=3,…
12_血液・造血器系

がん患者の静脈血栓塞栓症二次予防におけるアピキサバン減量の効果はどのくらい?(DB-RCT; EVE試験; J Thromb Haemost. 2024)

がん関連静脈血栓塞栓症(VTE)管理ガイドラインの推奨事項には、がんの活動性が持続している間は抗凝固療法を継続することが含まれています。アピキサバンの連邦医薬品局の添付文書には、VTE二次予防のための用量として、治療開始6ヵ月後に1回2.…
12_血液・造血器系

小児、青年、若年成人におけるCT放射線被曝による血液学的悪性腫瘍のリスクはどのくらい?(オランダのコホート研究; EPI-CTコホート; Nat Med. 2023)

年間100万人以上のヨーロッパの小児がコンピュータ断層撮影(CT)検査を受けることが知られています。中~高線量の電離放射線被曝は血液悪性腫瘍のリスク因子として確立されていますが、CT検査の線量レベルでのリスクは依然として不明です。そこで今…
12_血液・造血器系

非弁膜症性心房細動患者における経口抗凝固薬投与用量と治療アドヒアランスの関連性は?(後向き研究; JAMA Netw Open. 2023)

出血リスクの高い非弁膜症性心房細動(NVAF)患者に対しては、直接経口抗凝固薬(DOAC)の減量投与が承認されているます。しかし、特に腎機能障害患者における投与量の正確性についてはほとんど知られていない。そこで今回は、DOAC過少投与が長…
12_血液・造血器系

帝王切開分娩後の産科出血の予防にトラネキサム酸は有用ですか?(DB-RCT; N Engl J Med. 2023)

帝王切開分娩時のトラネキサム酸の予防的使用は理論上、出血量を減少させることが示されていますが、輸血の必要性や母体死亡リスクへの影響は不明です。そこで今回は、米国の病院31施設で帝王切開分娩を受けた患者を、臍帯クランプ後にトラネキサム酸を投…
12_血液・造血器系

心房細動患者の脳卒中に対する抗凝固療法は早期に実施した方が良いのか?(PROBE; ELAN試験; N Engl J Med. 2023)

脳卒中の発生予防のために抗凝固療法が実施されますが、実施タイミングの比較に関するエビデンスは充分ではありません。そこで今回は、急性虚血性脳卒中を発症した心房細動患者における直接経口抗凝固薬(DOAC)の投与開始時期が早い場合と遅い場合の効…
04_相互作用、薬物相互作用

心房細動患者における抗凝固薬とアミオダロンの併用は出血関連入院リスクと関連性がありますか?(後向きコホート研究; Ann Intern Med. 2023)

アミオダロンはP糖蛋白やCYP3A4阻害作用を有していることから、薬物相互作用により併用薬剤の排泄を遅延させる可能性があります。しかし、この相互作用による患者予後については充分に検討されていません。そこで今回は、アピキサバンまたはリバーロ…
12_血液・造血器系

高齢者の直接作用型経口抗凝固薬治療におけるギャップ予測因子と臨床転帰の関連性は?(後向きコホート研究; Thromb Res. 2023)

直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)は半減期が12時間程度と短いため、DOAC治療の短いギャップ期間であっても抗凝固作用が低下し、有害な臨床転帰のリスクが増加する可能性があります。しかし、このGapが臨床転帰に及ぼす影響は明らかとなっていま…
12_血液・造血器系

急性冠症候群における二重抗血小板療法のデエスカレーション戦略は有効ですか?(患者個人データのメタ解析; Eur Heart J. 2023)

経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)患者には、アスピリンと強力なP2Y12阻害剤による二重抗血小板療法(DAPT)が標準治療となっています。PCI後の虚血リスクと出血リスクのバランスをとるために、強力なP2Y12阻害…
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