05_内分泌代謝系

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02_循環器系

スタチン不耐患者におけるベンペド酸は心血管アウトカム発生リスクを低減できますか?(DB-RCT; CLEAR Outcomes試験; N Engl J Med. 2023)

ATPクエン酸リアーゼ阻害剤であるBempedoic acid(ベンペド酸)は、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値を低下させること、筋肉関連の有害事象の発生率が低いことが示されています。しかし、心血管アウトカムへの影響は不明です。そこで今回は、スタチン系薬剤を服用できない、または服用し…
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤(vs.DPP-4阻害剤)の有効性と安全性はベースラインHbA1c値により変動しますか?(米国データベース研究; JAMA Intern Med. 2023)

ベースラインのHbA1cにより有効性・安全性に違いは出てくるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)療法は、少数の有害事象を伴うものの、心血管系への恩恵が一貫して認められています。しかし、ベースラインのヘモグロビンA1c...
02_循環器系

siRNA製剤であるインクリシランは心血管リスクを低減できますか?(ORION試験3件のプール解析; Eur Heart J. 2023)

Inclisiran(インクリシラン:2022年時点では日本未承認)は、年2回投与されるsiRNA製剤であり、第III相試験において、プラセボと比較してLDLコレステロール(LDL-C)を有意に低下させました。しかし、インクリシランによるLDL-Cの低下が心血管イベントのリスク低下につながるかどう…
02_循環器系

駆出率が保たれた心不全(HFpEF)と糖尿病を併存する患者の長期予後に対するジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤の影響はどのくらい?(日本 人口ベース研究; JACC Asia 2023)

ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤は、動物実験において心不全(HF)に対して多面的な作用を示すことが示されており、予後に影響する可能性がありますが充分に検討されていません。そこで今回は、糖尿病(DM)を有する心不全患者に対するDPP-4阻害薬の影響を検討することを目的と実施された日本…
02_循環器系

ダパグリフロジンはEFが改善した心不全(HFimpEF)患者に対しても有効ですか?(DB-RCTの事前設定解析; DELIVER試験; Nat Med. 2022)

EFが改善した心不全(HFimpEF)に対するSGLT-2阻害薬ダパグリフロジンの効果とは?心臓の収縮機能が低下していることを示す駆出率(EF)が低下した心不全に対する最新の治療により、患者はEFの上昇を示すことがあります。このような心不全...
02_循環器系

メトホルミン使用は左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)患者の死亡リスクを低下できますか?(観察研究のメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2020)

観察研究では、心不全(HF)患者においてメトホルミンの死亡率改善効果が示唆されています。しかし、左室駆出率が維持された心不全(HFpEF)におけるメトホルミンの有用性については充分に検討されていません。そこで今回は、メトホルミン治療を受けたHF患者において、左室駆出率の差異が死亡率に影響を与えるか…
02_循環器系

糖尿病予備軍および2型糖尿病患者の心血管死亡率および全死亡率に対する生活習慣への2年以上の長期的介入の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Care. 2022)

生活習慣への介入効果はどのくらいなのか?2型糖尿病は遺伝的・環境的要因により発症する高血糖状態を伴う内分泌疾患です。持続的な高血糖状態は神経障害や網膜症、腎症の他、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こし、死亡リスクを高めます。2型糖尿病における生...
05_内分泌代謝系

80歳以上の高齢者における心血管イベントの一次予防に対するスタチンの有効性・安全性は?(システマティックレビュー; Am J Cardiol. 2023)

高齢者(80歳以上)のおけるスタチンのリスク・ベネフィットはどのくらい?高齢者(80歳以上)においては、参加者のリクルートなどの課題から臨床試験の実施が困難であり、エビデンスが限られています。高齢そのものが心血管イベントのリスク因子であり、...
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるプロトンポンプ阻害薬使用と心血管疾患および死亡リスクとの関連性はどのくらいですか?(英国人口ベースコホート研究; J Clin Endocrinol Metal. 2022)

糖尿病患者における食道蠕動機能障害は、1967年にMandelstamらにより報告され、その後、糖尿病患者と胃食道逆流症(GERD)や逆流性食道炎の関連性が指摘されるようになりました(PMID: 5006759、PMID: 2820221)。糖尿病患者においてGERD が惹起される原因としては、胃…
02_循環器系

ARNIとACE阻害薬/ARBの血糖値と糖尿病発症に対する影響はどのくらいか?(RCTのメタ解析; BMC Med. 2022)

サクビトリル/バルサルタンとアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)/アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)療法は、血糖コントロールと糖尿病(DM)発症に影響することが報告されていますが、低血糖を引き起こすことも報告されており、結果は一貫していません。そこで今回は、サクビトリル/バルサルタンと…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病患者の心血管イベントに対するダパグリフロジンの有効性は併用薬の影響を受けないかもしれない(DECLARE-TIMI58試験の事後解析; JAMA Cardiol. 2022)

ダパグリフロジンは、2型糖尿病患者における心血管(CV)および腎臓の転帰を抑制することが示されました。しかし、2型糖尿病患者におけるCV治療薬との併用による効果や安全性との関係についてはデータが限られています。2型糖尿病患者において、心不全(HF)および腎臓病に対して一般的に使用されるCV薬のバック
05_内分泌代謝系

2型糖尿病における経口インスリン製剤(ORMD-0801)の有効性・安全性は?(RCT; Diabetes Obes Metab. 2022)

2022年12月現在、インスリンは注射製剤のみが製造販売されています。しかし、注射製剤は侵襲性が高いことから、より低侵襲性の製剤開発が望まれていました。そこで今回は、近年開発が進んでいるインスリン経口製剤(ORMD-0801)の試験結果をご紹介します。本試験では、2型糖尿病(T2DM)患者を対象に…
02_循環器系

カナグリフロジンの心血管系への影響は腎機能やアルブミン尿により異なりますか?(CANVAS・CREDENCEのプールデータ; J Am Coll Cardiol. 2022)

2型糖尿病(T2DM)患者は、心不全による入院(HHF)を含め、心血管(CV)リスクが高いことが報告されています。CANVAS(CANagliflozin cardioVascular Assessment Study)プログラムおよびCREDENCE(Canagliflozin and Rena…
02_循環器系

腎臓アウトカムに対するSGLT2阻害剤の効果は疾患や腎機能により異なりますか?(メタ解析; Lancet 2022)

グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害薬は、心不全や慢性腎臓病、あるいは2型糖尿病で動脈硬化性心血管病のリスクが高い患者において、腎臓や心血管系の有害事象のリスクを低減することが大規模試験により明らかにされています。糖尿病患者を対象とした臨床試験では、糖尿病患者以外の患者を対象とした転帰を個別…
02_循環器系

ペマフィブラートは心血管リスクを低減できますか?(DB-RCT; PROMINENT試験; N End J Med 2022)

トリグリセリド(中性脂肪)高値は心血管系リスクの上昇と関連している可能性が指摘されていますが、単独リスクとしての中性脂肪の高知が心血管リスクとなるのかについては一貫した結果が得られておらず議論が分かれています。また、中性脂肪を低下させることで心血管系イベントの発生が抑えられるかどうかは不明です。選…
02_循環器系

慢性腎障害に対するエンパグリフロジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; EMPA-KIDNEY試験; N Engl J Med. 2022)

ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬は、尿中に糖を排出し、血糖を低下することから2型糖尿病の治療薬として使用されています。2型糖尿病は様々な合併症を引き起こし、患者の予後を悪化させます。また、SGLT2阻害薬は2型糖尿病の他、心不全や慢性腎臓病に対しても有効性が示されています。しかし…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病における尿路感染症および性器感染症のリスクに対するDPP4阻害薬 vs. SGLT2阻害薬(NWM; Adv Ther. 2021)

ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害薬とナトリウムグルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は、低血糖のリスクが低いため、T2DM患者にしばしば使用されてきました。しかし、DPP4阻害薬やSGLT2阻害薬は、感染症リスクを高める可能性があります。そこで今回は、2型糖尿病患者における2つの新しい…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病におけるSGLT2阻害剤の使用は尿路感染症や性器感染症のリスクとなりますか?(SR&MA; Sci Rep. 2017)

グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病(T2DM)患者に対する最新の糖質低下薬の一つです。SGLT2阻害剤は、腎臓のグルコース排泄閾値を低下させ、尿中グルコース排泄量を増加させることにより、血糖降下作用を発揮します。また、ランダム化比較試験のメタ解析により、低血糖を引き起こすこ…
02_循環器系

駆出率低下型心不全(HFrEF)におけるリラグルチドの有害事象のリスクはどのくらいですか?(FIGHT試験の事後分析; Diabetes Obes Metab. 2022)

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)は、血糖コントロールおよび体重減少、血圧低下、脂質プロファイル改善を促進する薬剤群です。ランダム化比較試験(RCT)において、GLP-1RAは、心血管リスクの高い2型糖尿病患者における主要な有害事象(MACE)リスクを減少させることから、現在の…
05_内分泌代謝系

多様な特性を有する高齢患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性に違いはありますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022)

高齢2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性比較を検討した後向きコホート研究の結果は?高齢の2型糖尿病(T2D)では、T2Dでない人と比較して心血管疾患(CVD)のリスクが高いことが明らかとなってい...
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