05_内分泌代謝系 2型糖尿病における経口インスリン製剤(ORMD-0801)の有効性・安全性は?(RCT; Diabetes Obes Metab. 2022) 2022年12月現在、インスリンは注射製剤のみが製造販売されています。しかし、注射製剤は侵襲性が高いことから、より低侵襲性の製剤開発が望まれていました。そこで今回は、近年開発が進んでいるインスリン経口製剤(ORMD-0801)の試験結果をご紹介します。本試験では、2型糖尿病(T2DM)患者を対象に… 2022.12.18 05_内分泌代謝系
02_循環器系 カナグリフロジンの心血管系への影響は腎機能やアルブミン尿により異なりますか?(CANVAS・CREDENCEのプールデータ; J Am Coll Cardiol. 2022) 2型糖尿病(T2DM)患者は、心不全による入院(HHF)を含め、心血管(CV)リスクが高いことが報告されています。CANVAS(CANagliflozin cardioVascular Assessment Study)プログラムおよびCREDENCE(Canagliflozin and Rena… 2022.11.22 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 腎臓アウトカムに対するSGLT2阻害剤の効果は疾患や腎機能により異なりますか?(メタ解析; Lancet 2022) グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害薬は、心不全や慢性腎臓病、あるいは2型糖尿病で動脈硬化性心血管病のリスクが高い患者において、腎臓や心血管系の有害事象のリスクを低減することが大規模試験により明らかにされています。糖尿病患者を対象とした臨床試験では、糖尿病患者以外の患者を対象とした転帰を個別… 2022.11.17 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系未分類
02_循環器系 ペマフィブラートは心血管リスクを低減できますか?(DB-RCT; PROMINENT試験; N End J Med 2022) トリグリセリド(中性脂肪)高値は心血管系リスクの上昇と関連している可能性が指摘されていますが、単独リスクとしての中性脂肪の高知が心血管リスクとなるのかについては一貫した結果が得られておらず議論が分かれています。また、中性脂肪を低下させることで心血管系イベントの発生が抑えられるかどうかは不明です。選… 2022.11.15 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 慢性腎障害に対するエンパグリフロジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; EMPA-KIDNEY試験; N Engl J Med. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬は、尿中に糖を排出し、血糖を低下することから2型糖尿病の治療薬として使用されています。2型糖尿病は様々な合併症を引き起こし、患者の予後を悪化させます。また、SGLT2阻害薬は2型糖尿病の他、心不全や慢性腎臓病に対しても有効性が示されています。しかし… 2022.11.14 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病における尿路感染症および性器感染症のリスクに対するDPP4阻害薬 vs. SGLT2阻害薬(NWM; Adv Ther. 2021) ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害薬とナトリウムグルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は、低血糖のリスクが低いため、T2DM患者にしばしば使用されてきました。しかし、DPP4阻害薬やSGLT2阻害薬は、感染症リスクを高める可能性があります。そこで今回は、2型糖尿病患者における2つの新しい… 2022.11.09 05_内分泌代謝系09_感染症
05_内分泌代謝系 2型糖尿病におけるSGLT2阻害剤の使用は尿路感染症や性器感染症のリスクとなりますか?(SR&MA; Sci Rep. 2017) グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病(T2DM)患者に対する最新の糖質低下薬の一つです。SGLT2阻害剤は、腎臓のグルコース排泄閾値を低下させ、尿中グルコース排泄量を増加させることにより、血糖降下作用を発揮します。また、ランダム化比較試験のメタ解析により、低血糖を引き起こすこ… 2022.11.04 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 駆出率低下型心不全(HFrEF)におけるリラグルチドの有害事象のリスクはどのくらいですか?(FIGHT試験の事後分析; Diabetes Obes Metab. 2022) グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)は、血糖コントロールおよび体重減少、血圧低下、脂質プロファイル改善を促進する薬剤群です。ランダム化比較試験(RCT)において、GLP-1RAは、心血管リスクの高い2型糖尿病患者における主要な有害事象(MACE)リスクを減少させることから、現在の… 2022.11.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 多様な特性を有する高齢患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性に違いはありますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 高齢2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性比較を検討した後向きコホート研究の結果は? 高齢の2型糖尿病(T2D)では、T2Dでない人と比較して心血管疾患(CVD)のリスクが高いことが明らかとなって... 2022.10.31 05_内分泌代謝系
02_循環器系 駆出率が低下した進行心不全患者におけるリラグルチドの有効性・安全性は?(DB-RCT; FIGHT試験; JAMA. 2016) 心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上が入院しています。心不全症候群には、脂肪酸酸化の低下や心筋のインスリン抵抗性などの心代謝異常が関与しています。心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上… 2022.10.25 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 チルゼパチドによる抗肥満効果はどのくらいですか?(DB-RCT; SURMOUNT-1試験; N Engl J Med. 2022) 肥満症に対するGIP/GLP-1受容体作動薬の有効性は? 肥満症は、世界的に大きな罹患率と死亡率をもたらす慢性疾患です。グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、肥満症に対する治療薬として使用されています。一方、新規のグルコース... 2022.10.15 05_内分泌代謝系
02_循環器系 心不全におけるSGLT2阻害薬カナグリフロジンの効果は?(RCT; CHIEF-HF試験; Nat Med. 2022) 臨床試験の実施にかかる費用は時代とともに大幅に増加し、診療の指針として必要なエビデンスを得るために新しい試験デザインが求められています。これらのコストの大きな要素(最大50%)は、施設におけるデータ収集の負担であり、1990年から2010年にかけてほぼ4倍に増加しています(NBER)。現在進行中の… 2022.10.13 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 DELIVER試験の結果、SGLT2阻害薬は心不全に恩恵をもたらすと結論づけて良いのか?(Eur Heart J. 2022) DELIVER試験(Dapagliflozin in Heart Failure with Mildly Reduced or Preserved Ejection Fraction:PMID: 36027570)では、左室駆出率(LVEF)40%以上の慢性心不全(HF)患者において、ナトリウム-… 2022.10.12 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 駆出率維持および軽度の低下を伴う心不全の最適な薬物治療クラスは?(SR&NMA; JAMA Netw Open. 2022) 心不全の患者数は世界で約6,400万人であり、その罹患率と死亡率は極めて高いことが報告されています。最近のガイドラインにおいて心不全は、左室駆出率(LVEF)に基づき、駆出率低下型(HFrEF)、軽度の駆出率低下型(HFmrEF)、駆出率維持型(HFpEF)に分類されています。30年前から、HFr… 2022.10.11 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 高齢者における糖尿病診断時年齢、罹患期間と罹患率および死亡率の関連性は?(人口ベースコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 糖尿病の診断時年齢により予後は異なるのか? 高齢者糖尿病は、糖尿病患者の中でも特徴的な年齢層です。人口統計学的に、高齢者は米国の人口の中で拡大しつつあり、疫学的にも、糖尿病は高齢者に最も多くみられる疾患です(PMID: 23100048)。... 2022.10.10 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 メトホルミン治療中の2型糖尿病患者への追加治療において血糖値低下作用が大きい薬剤はどれですか?(RCT; GRADE試験; N Engl J Med. 2022) 2型糖尿病患者において、糖化ヘモグロビン(HbA1c)値を低下させる薬剤が多く販売されています。しかし、HbA1cを目標値に維持するためにメトホルミンと併用する血糖質降下薬の比較有効性は不明です。そこで今回は、メトホルミン投与中のHbA1c値6.8~8.5%の2型糖尿病患者を対象に、一般的に用いら… 2022.10.07 05_内分泌代謝系
02_循環器系 非弁膜症性心房細動合併の2型糖尿病患者における経口抗凝固薬投与時の骨折リスクは?(PSマッチ後向きコホート研究; Diabetes Care. 2022) 2型糖尿病患者は、骨代謝の減衰と骨微細構造の障害により、骨折リスクが高くなることが報告されています。しかし、心房細動(AF)を併発した2型糖尿病患者において、ワルファリンと非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)の骨折発生に対する比較効果については充分に検討されていません。そこで今回は、香港病院局… 2022.10.04 02_循環器系05_内分泌代謝系06_骨代謝系
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の比較とドライアイ発生率との関係は?(台湾の後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 国際糖尿病連合(IDF)は、世界の糖尿病患者数を2019年に4億6300万人、2045年に7億人と推定しています。 糖尿病に伴う病変には大血管障害(動脈硬化)、細小血管障害(神経障害、腎症、網膜症)などがあります。糖尿病網膜症は、慢性的な高血糖による眼の合併症としてよく知られていますが、ドライアイ… 2022.10.03 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 駆出率が保たれている心不全患者に対するエンパグリフロジンの効果に性差はありますか?(RCTの事後解析; Circulation. 2022) 心不全(HF)で駆出率(EF)が保たれている女性と男性では、その臨床的特徴や治療への反応性が異なる可能性があります。2020年に実施されたメタ解析では、2型糖尿病の主要な有害心血管イベントへの予防効果おいて、GLP-1受容体作動薬ではなく、SGLT2阻害薬で性差が認められました。閉経前の女性では、… 2022.10.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 メトホルミンで治療中の2型糖尿病患者において、インスリン グラルギンU-100、グリメピリド、リラグルチド、あるいはシタグリプチン、どれを追加するのが良いのか?(RCT; GRADE試験; N Engl J Med. 2022) 2型糖尿病患者における微小血管および心血管疾患の転帰に関して、メトホルミンに追加する一般的な血糖降下薬の比較有効性に関するデータは不足しています。そこで今回は、インスリン、スルホニルウレア(SU)系薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬の追加による有効性・安全性について検証したGRADE試験… 2022.09.30 05_内分泌代謝系