05_内分泌代謝系

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02_循環器系

臨床現場におけるGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬の比較:腎臓および心血管予後の関連性(コホート研究; Kidney Int. 2022)

2型糖尿病に対して多くの治療薬が上市されています。中でもグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬とナトリウムグルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬による心血管イベントの抑制効果が示されています。SGLT2阻害薬は心血管イベントだけでなく腎関連アウトカムについてもイベント発生抑制効果が報告され…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病およびCKD患者の心血管/腎アウトカムに対するフィネレノンの有効性・安全性(RCTのプール解析; FIDELITY試験; Eur Heart J. 2021)

フィネレノンは、新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。2022年1月現在、MR拮抗薬は高血圧に対する適応が主ですが、このフィネレノン(商品名:ケレンディア)は「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」を適応として承認申請されています。2022年1月28日の部会で承認につい…
05_内分泌代謝系

日本人集団におけるエンパグリフロジンの費用対効果は?(EMPA-REG OUTCOMEのアジア人サブグループ解析; 費用対効果分析; Clin Ther. 2019)

近の報告では、日本における糖尿病患者数は約1,000万人と推定され、糖化ヘモグロビン(HbA1c)値(6.5%)や家族歴から糖尿病が強く疑われる成人男性は16.3%、女性は9.3%とされています。日本における糖尿病治療のための医療費は年間約1兆2,400億円で、国民医療費全体の約4%を占めています…
02_循環器系

心血管疾患を有する2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT-2阻害剤の効果はどのくらい?(SR&MA; Cochrane Database Syst Rev. 2021)

心血管疾患(CVD)は世界的な主要死因の一つです。近年、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤(DPP4i)、グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)、ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害剤(SGLT2i)が2型糖尿病患者の治療に認可されました。メトホルミンは依然として2型糖尿病患者に…
02_循環器系

食塩の代替が心血管イベントおよび死亡に及ぼす影響は?(オープンクラスターRCT; SSaSS試験; N Engl J Med. 2021)

食塩中のナトリウム比率を下げると脳卒中を予防できるのか?食塩の摂取量増加に伴い血圧が上昇する食塩感受性高血圧が報告されています。本疾患は遺伝的な背景が強く影響していることから、遺伝子検査を実施する必要がありますが、充分に検討されていません。...
02_循環器系

血圧低下と2型糖尿病の新規発症リスクとの関連性は?(個人データのメタ解析&NWM; Lancet. 2021)

糖尿病は、全世界の成人人口の約9%が罹患しており、多くの地域で有病率が上昇しています。糖尿病患者は血圧が高いことが多く、心血管疾患の発症リスクが不相応に高いことが知られています。血圧の低下は、2型糖尿病患者における微小血管および大血管イベントの予防戦略として確立されていますが、糖尿病自体の予防に対…
02_循環器系

【再掲】エンパグリフロジンによる治療初期に認められる「eGFR dip」の特徴と意味は?(EMPA-REG OUTCOME試験の事後解析; Kidney Int. 2021)

ナトリウム・グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害薬は、血糖降下薬として開発されましたが、2型糖尿病患者の心血管疾患、心不全および腎疾患に対する新しい治療選択肢となっています。SGLT2阻害薬の臨床試験において、心血管疾患および腎疾患の治療成績の改善が確認されています。SGLT2iは、その腎臓…
02_循環器系

SGLT2阻害薬による心血管・腎に対するリスク・ベネフィットの検証(主要RCTのメタ解析; Int J Cardiol. 2021)

グルコースコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤は、心不全や腎臓保護に大きな効果を発揮することが報告されています。その一方で、あまり知られていない、重篤な副作用を誘発する可能性もあります。SGLT2阻害剤のリスク・ベネフィット・プロファイルに対する理解が不充分なため、処方者や患者がSGLT2阻害…
05_内分泌代謝系

COVID-19患者におけるメトホルミンの有効性は?(RCT; TOGETHER試験; Lancet Reg Health Am. 2022)

メトホルミンは、肝性糖産生を抑制して血糖値を下げる作用があることから、2型糖尿病治療薬として最も多く処方されている薬です。メトホルミンは、血糖降下作用に加えて、TNFα、アディポカイン、IL-6のレベルを低下させ、IL-10のレベルを上昇させることが、実験的研究および2型糖尿病患者で行われた研究の…
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肝性脳症治療におけるポリエチレングリコール vs. ラクツロース(SR&MA; J Clin Gastroenterol. 2022)

肝性脳症(Hepatic Encephalopathy: HE)は、急性あるいは慢性肝不全に併発する複雑な精神神経症状です。主な特徴は精神状態の変化であり、わずかな脳機能の変化から深い昏睡状態に至るまで、幅広い精神神経症状を伴います。Eの発症機序はまだ完全に解明されていませんが、一般に、腸管由来の…
02_循環器系

新規2型糖尿病と診断された患者におけるインスリン治療の早期開始と糖尿病合併症との関連性は?(韓国PSマッチコホート研究; J Diabetes Investig. 2021)

インスリンは必須かつ強力な血糖降下剤である。2型糖尿病患者にとって、インスリン治療は経口糖尿病薬(OADs)による治療が無効となった後だけでなく、ヘモグロビンA1c値>9.0%で症候性高血糖または代謝異常がある患者の最初の治療として検討することができます。いくつかの研究により、新たに2型糖尿病と…
02_循環器系

心血管ハイリスク2型糖尿病に対するチルゼパチド vs. インスリン グラルギン(オープンRCT; SURPASS-4試験; Lancet. 2021)

Tirzepatide(チルゼパチド)は、グルコース依存性インスリン刺激性ポリペプチド(GIP)と、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1の両インクレチンの作用を単一分子に統合した新規の週1回投与のGIP/GLP-1受容体デュアル作動薬です。GIPは当初、グルカゴン分泌を増加させ、血糖増加や脂質の蓄積…
05_内分泌代謝系

ダパグリフロジンによる新規2型糖尿病の発症抑制効果は?(DAPA-CKD試験およびDAPA-HF試験のプール解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021)

糖尿病患者の90%は2型糖尿病であり、また2型糖尿病の発症は生活習慣よりも遺伝的要因が大きく影響していることが報告されています。さらに慢性腎臓病と心不全は、2型糖尿病発生率の高さと関連するインスリン抵抗性状態です。そこで今回は、2型糖尿病の既往のない慢性腎臓病あるいは心不全患者におけるダパグリフロ…
02_循環器系

2型糖尿病患者の心血管イベントおよび全死亡率に対するピオグリタゾンの効果は?(RCTのメタ解析; NMCD 2021)

2型糖尿病は、インスリン分泌不全およびインスリン抵抗性を呈する内分泌代謝異常です。現在、さまざまな治療薬が上市されており、多くのエビデンスが蓄積されてきています。インスリン抵抗性を改善する薬剤としては、メトホルミン、ピオグリタゾン、イメグリミンが使用されていますが、有効性・安全性プロファイルは異な…
02_循環器系

α-グルコシダーゼ阻害剤が糖尿病発症および心血管アウトカムに与える影響は?(RCTのメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2019)

アカルボース、ミグリトール、ボグリボースなどのα-グルコシダーゼ阻害剤(AGI)は、糖尿病の管理に用いられる経口薬で、主に食後のグルコース濃度を低下させます。 耐糖能異常(IGT)の集団に使用することで、糖尿病への進行を遅らせることができるとされていますが、心血管(CV)への影響はまだ不明です。以…
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2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と心血管および腎臓のアウトカムとの関連性は?(メタ解析; JAMA Cardiol. 2021)

ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管や腎臓アウトカムに好影響を与えますが、SGLT-2阻害薬クラス間におけるアウトカムの一貫性はまだ不明です。そこで今回は、2型糖尿病患者を対象に、4種類のSGLT2阻害薬の心血管および腎臓への影響を評価するメタ解析の試験結果をご紹介します。
02_循環器系

2型糖尿病ハイリスク集団に対するメトホルミン又は生活習慣の改善が死亡率に及ぼす影響(RCT後の長期観察試験; Diabetes Care. 2021)

2型糖尿病は、インスリン抵抗性やインスリン分泌低下などの代謝異常により、高血糖を引き起こす疾患です。高血糖状態が持続することで血管の内皮機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントも引き起こされることが知られています。2型糖尿病の基本治療は食事療法と運動療法ですが、これらの介入でも血糖コント…
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2型糖尿病の有無に関わらずCKD患者における尿中アルブミンに対するダパグリフロジンの効果は?(RCT; DAPA-CKD事前設定解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021)

慢性腎臓病(CKD)患者において、アルブミン尿の減少は、その後の腎不全のリスク低下と関連しています。SGLT2阻害剤であるダパグリフロジンは、2型糖尿病で腎機能が正常またはほぼ正常な患者において、アルブミン尿を有意に減少させました。しかし、この効果が、2型糖尿病を伴う、あるいは伴わないCKD患者に…
02_循環器系

GLP-1受容体作動薬の心血管アウトカムへの有効性はメトホルミン併用の有無で異なりますか?(SR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2021)

2型糖尿病におけるGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)の心血管アウトカムに対する有効性は、これまでに報告された大規模臨床試験により検証されています。これに基づき、米国や英国の診療ガイドラインでは、患者背景によってはGLP-1 RAが第一選択薬とされています。しかし、大半の試験において標準治療…
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日本の糖尿病患者でのSGLT2阻害薬使用による尿路感染症リスクはどのくらいですか?(日本の人口データコホート研究; Diabetes Obes Metab. 2021)

日本の糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の使用は尿路感染症リスクとなるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬は、血糖降下作用に加えて、心臓や腎臓などの臓器保護作用を有していることが報告されています。一方、副作用として正常...
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