01_中枢神経系 下剤の慢性使用と認知症発症の関連性はどのくらい?(コホート研究; Neurology. 2023) 脳-腸-微生物軸(以前は腸脳相関)仮説は、無菌マウスを用いた研究結果から提唱されました。本仮説は、腸内細菌がストレス受容や脳の神経系の発達・成長、そして行動に関わる存在であることを示したものです。具体例として、過敏性腸症候群(IBS)が挙… 2023.03.31 01_中枢神経系04_消化器系
04_消化器系 小児の抗生物質関連下痢予防のためのプロバイオティクスの効果はどのくらい?(コクランレビュー; CDSR. 2019) 抗生物質は腸内細菌叢のバランスを変化させ、抗生物質関連下痢症(AAD)を引き起こします。特に小児においてはバランスが乱れやすいことから整腸剤などのプロバイオティクスが併用されます。プロバイオティクスは、腸管バリア、腸内細菌叢の回復、および… 2023.03.21 04_消化器系30_小児
04_消化器系 プロトンポンプ阻害薬の使用と薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクとの関連性は?(コホート内症例対照研究; JAMA Netw Open. 2023) PPI使用は薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクと関連しているのか? プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、薬剤耐性菌のコロニー形成リスクと関連していることが報告されています。しかし、生活習慣関連因子や疾患の重症度による交絡の可能性があり、この関連性に... 2023.03.19 04_消化器系09_感染症
04_消化器系 出血性消化性潰瘍患者における内視鏡治療後のプロトンポンプ阻害薬の高用量投与と非高用量投与、どちらが良さそうですか?(RCTのSR&MA; Arch Intern Med. 2010) 出血性消化潰瘍に対する内視鏡治療は、病勢の持続・再出血を予防し、緊急手術への移行や死亡リスクを低減させるために有用であることが報告されています。また、再出血予防のために内視鏡治療後に高用量プロトンポンプ阻害薬(PPI)(80mgボーラス投与後、8mg/hを72時間持続点滴)が行われます。高用量PP… 2023.03.04 04_消化器系
04_消化器系 肝硬変患者におけるプロトンポンプ阻害薬曝露と主要な肝関連アウトカムの関連性はどのくらい?(Veterans Affairs; コホート研究; Gastroenterology. 2022) 食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的治療期間中において、出血性胃炎や胃潰瘍の合併頻度が高く、その防止策としてH2ブロッカーや防御因子増強薬、そしてPPIが投与されています。しかし、肝硬変患者の食道胃静脈瘤出血にPPIを普遍的に使用することを支持するコンセンサスやエビデンスは充分ではありません。そこで今回… 2023.02.25 04_消化器系
04_消化器系 逆流性食道炎の治癒および治癒の維持に対してボノプラザンとランソプラゾール、どちらが優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2023) 数十年にわたり、プロトンポンプ阻害薬(PPI)がびらん性食道炎の治療の中心的な役割を担ってきました。PPIに対して比較的新しい治療薬であるカリウムイオン競合型アシッドブロッカーのボノプラザンは、PPIよりも強力な酸阻害作用を示すことが報告されていますが、びらん性食道炎に対する有効性に関するデータは… 2023.02.22 04_消化器系
04_消化器系 1日2個のグリーンキウイフルーツの摂取は便秘の改善と腹部快適性をもたらす?(小規模クロスオーバーRCT; Am J Gastroenterol. 2023) グリーンキウイフルーツの摂取は、便秘を解消することが知られています。また、これまでの研究では、胃腸(GI)快適性の改善も報告されていますが、エビデンスはかぎられています。そこで今回は、グリーンキウイフルーツの摂取がGI機能および快適性に及ぼす影響について調査したクロスオーバーランダム化比較試験の結… 2023.02.15 04_消化器系食事
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるプロトンポンプ阻害薬使用と心血管疾患および死亡リスクとの関連性はどのくらいですか?(英国人口ベースコホート研究; J Clin Endocrinol Metal. 2022) 糖尿病患者における食道蠕動機能障害は、1967年にMandelstamらにより報告され、その後、糖尿病患者と胃食道逆流症(GERD)や逆流性食道炎の関連性が指摘されるようになりました(PMID: 5006759、PMID: 2820221)。糖尿病患者においてGERD が惹起される原因としては、胃… 2023.01.05 02_循環器系04_消化器系05_内分泌代謝系
04_消化器系 プロバイオティクス製剤はイリノテカン誘発性の下痢を予防できますか?(DB-RCT; 小規模; Complement Ther Med. 2015) イリノテカンは、結腸結腸がんの治療に使用される薬剤の一つですが、下痢の高い発生率が課題です。イリノテカン誘発性の下痢は使用患者全体の60〜90%に発生し、重度下痢は20〜40%であることが知られています。イリノテカンによる下痢は、発生時期により、早期性下痢および遅発性下痢の2相に分けることができま… 2022.09.24 04_消化器系13_悪性腫瘍
04_消化器系 欧米におけるH.pylori感染症に対するボノプラザンベースの除菌療法はPPIよりも優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2022) ヘリコバクター・ピロリは、消化性潰瘍、胃腺がん、胃粘膜関連リンパ組織リンパ腫の主要な原因であり、診療ガイドラインにおいて、ピロリ菌の除菌が推奨されています。米国を含む多くの国で、数十年にわたり、H.pylori感染症の治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、クラリスロマイシン、アモキシシリンまたは… 2022.08.19 04_消化器系
04_消化器系 経口抗凝固薬投与患者の消化管出血に対するプロトンポンプ阻害薬の保護効果は?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2022) 経口抗凝固薬(OAC)で治療中の患者において、治療に伴う消化管出血のリスクが伴います。この消化管出血リスクに対して、予防的にプロトンポンプ阻害薬(PPI)が併用投与されます。しかし、消化管出血に対するPPIの予防効果を示す証拠は充分ではありません。そこで今回は、OAC投与患者の消化管出血に対するP… 2022.08.16 04_消化器系
04_消化器系 ボノプラザンによる腎毒性はどのくらい?(JADER; Kidney International 2022) P-CABであるボノプラザンによる腎毒性リスクは? ボノプラザンは、新しい作用機序を有するカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)で、酸関連疾患の治療薬として2015年に日本で初めて承認されました。ボノプラザンは、胃壁の細胞における酸... 2022.07.05 04_消化器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 プロトンポンプ阻害薬とDAPT併用による安全性・有効性は?(SR&MA; Front Pharmacol. 2021) 経口P2Y12受容体阻害剤とアスピリンによる二重抗血小板療法(DAPT)は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または急性冠症候群(ACS)後の基礎抗血小板戦略を構成します。DAPTの主な欠点は、治療の中止と最も重要な死亡率の上昇につながる可能性のある出血事象の発生率増加です。消化管は、DAPT… 2022.05.25 02_循環器系04_消化器系
04_消化器系 DAPT実施患者における消化性潰瘍に対するレバミピドの効果は?(小規模DB-RCT; J Gastroenterol Hepatol. 2019) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の血栓予防のために二重抗血小板薬(DAPT)が用いられています。DAPTの適切な実施期間については結論が得られておらず、患者背景によりますが、少なくとも1〜2年間以上の実施が求められます。このような背景からDAPTの長期使用は増加しており、ほとんどの患者は… 2022.05.18 04_消化器系
04_消化器系 慢性腎臓病患者における便秘と末期腎不全リスクとの関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; BMC Nephrol. 2019) 慢性腎臓病(CKD)は、世界的な健康問題です。CKDを適切にコントロールできなければ、末期腎不全(ESRD)に進行し、腎代替療法という高価な介入を必要とし、家族や政府にとって大きな負担となります。CKDのリスクファクターには、糖尿病、高血圧、鎮痛剤、ハーブ、腎臓結石、感染症など多くのものがあります… 2022.05.12 04_消化器系07_腎・泌尿器系
04_消化器系 プロトンポンプ阻害剤の使用と健康上の有害転帰との関連性はどのくらい?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2021) プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用と有害事象の発生に関しては、コホート研究や症例対象研究で示されています。具体的には、“認知症”、”低 Mg血症”、”骨粗鬆症・骨折”、”ビタミン B12の欠乏”、”鉄の欠乏”、”間質性腎炎”、”市中肺炎”、”感染性腸炎” 等です。しかし、いずれも相関関係が示され… 2022.04.09 04_消化器系
04_消化器系 消化器癌患者の無再発生存率に対するビタミンD 2,000 IU/日の補給効果はどのくらいですか?(DB-RCT; AMATERASU試験; JAMA. 2019) 活性化ビタミンDの前駆体である25-ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)の血清レベルは、太陽光の照射、ビタミンDを多く含む食事、ビタミンDの補給などに応じて上昇します。癌細胞は、細胞内で25(OH)Dを取り込み、活性化し、ビタミンD受容体と結合して遺伝子発現を制御し、その結果、癌の成長を抑制する… 2021.11.07 04_消化器系06_骨代謝系
04_消化器系 プロトンポンプ阻害剤および併用薬と急性腎障害リスクとの関連性はどのくらいですか?(ネステッドケースコントロール研究; BMJ Open. 2021) PPI単独よりも併用薬の種類によりAKIリスクが増加する? これまでの研究で、プロトンポンプ阻害剤(proton pump inhibitors, PPI)の使用と、急性腎障害(acute kidney injury, AKI)、急性尿細管... 2021.07.21 04_消化器系07_腎・泌尿器系
04_消化器系 NSAIDs使用者の潜伏性消化管出血のリスク低減における酸抑制剤 vs. その他の粘膜保護剤(後向きコホート研究; Sci Rep. 2019) NSAIDs誘発出血に対する消化管保護剤(防御因子増強薬)の効果はどの程度なのか? 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、鎮痛・抗炎症・解熱効果があるため、世界中で最も広く処方されている薬剤の一つです。しかし、NSAIDsの様々な利点や... 2021.07.04 04_消化器系
04_消化器系 乳幼児および小児の機能性便秘に対するラクツロース vs. マクロゴール、どちらが優れていますか?(RCT; J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2019) ラクツロースとモビコール®️(マクロゴール)どちらが優れているのか? 2018年にモビコール®️(ポリエチレングリコール、マクロゴール)が発売させるまで、小児の便秘症に対する治療は酸化マグネシウムあるいはラクツロースが中心でした。一方、米国... 2021.05.12 04_消化器系