02_循環器系 心筋梗塞後の左室血栓管理における直接経口抗凝固薬 vs. ビタミンK拮抗薬(メタ解析; Am J Cardiol. 2024) 左室(LV)血栓形成は、早期再灌流が可能となった現代においても、急性心筋梗塞(AMI)後の合併症の一つです。この臨床シナリオにおける最適な抗凝固療法レジメンは充分に定義されていません。そこで今回は、AMI後のLV血栓の管理におけるビタミン… 2024.10.23 02_循環器系
02_循環器系 発熱に対するアセトアミノフェン+イブプロフェンの短期二重療法または単剤療法どちらが優れているのか?(ネットワークメタ解析; Pediatrics. 2024) アセトアミノフェンとイブプロフェンを単独療法または二重療法(交互療法または併用療法)として使用した場合、その効果および安全性が同様であるかどうかは不明です。そこで今回は、アセトアミノフェン、イブプロフェンの単独、交互、併用療法の比較有効性… 2024.10.22 02_循環器系
02_循環器系 急性心不全におけるコルヒチンの効果は?(DB-RCT; COLICA試験; Eur Heart J. 2024) 急性心不全(AHF)は炎症の活性化を促進し、予後の悪化と関連しています。コルヒチンは炎症の活性化を特徴とする他の心血管系疾患では有効であることが証明されていますが、AHFでは評価されたことがありません。そこで今回は、左室駆出率(LVEF)… 2024.10.12 02_循環器系
02_循環器系 中等度慢性腎臓病の心血管転帰に対する低用量スピロノラクトンの効果は?(RCT; BARACK-D試験; Nat Med. 2024) ステージ3bのCKD患者におけるスピロノラクトン25mg投与の効果は? 慢性腎臓病(CKD)は、末期腎臓病への進行と血管イベントのかなりのリスクと関連していることが報告されています。 非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)... 2024.10.09 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 経皮的冠動脈インターベンション後のアスピリン単剤療法とクロピドグレル単剤療法(STOPDAPT-3試験の1年追跡調査; Eur Heart J. 2024) 薬剤溶出ステント(DES)を用いた経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の短期間の二重抗血小板療法(DAPT)後に、アスピリン単剤療法とP2Y12阻害薬単剤療法を比較した試験は過去にありません。そこで今回は、急性冠症候群(ACS)また… 2024.10.05 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるGLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の有効性と安全性に対する虚弱(フレイル)の影響(後向き全国縦断研究; Lancet Healthy Longev. 2024) GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬はランダム化比較試験の結果に基づいて2型糖尿病患者に使用されるようになってきていますが、実臨床において虚弱が臨床転帰に影響を及ぼすかどうかについてはほとんど知られていません。そこで今回は、2型糖尿病… 2024.10.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 心不全におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の効果は?(患者レベルのメタ解析; Lancet. 2024) ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)における入院や死亡を減少させますが、軽度の駆出率低下した心不全患者(HFmrEF)や駆出率が維持された心不全患者(HFpEF)における有用性は不明です。そ… 2024.09.29 02_循環器系
02_循環器系 慢性腎臓病を有する糖尿病患者の心不全アウトカムに対するセマグルチドの効果は?(RCTの事後解析; FLOW試験; J Am Coll Cardiol. 2024) 2型糖尿病(T2D)と慢性腎臓病(CKD)を有する患者は、心不全(HF)と心血管疾患(CV)による早期死亡のリスクが高いことが報告されています。2型糖尿病と慢性腎臓病の患者を対象としたFLOW試験(Research Study To Se… 2024.09.28 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 非心臓手術を受ける冠動脈ステント留置安定患者におけるアスピリン単剤療法 vs. 抗血小板療法なし(オープンRCT; ASSURE-DES試験; J Am Coll Cardiol. 2024) 現在のガイドラインでは、非心臓手術を受ける冠動脈薬剤溶出性ステント(DES)留置患者において、周術期にアスピリンを継続投与することが推奨されています。しかし、それを支持するエビデンスは限られています。そこで今回は、DES植込み歴のある患者… 2024.09.24 02_循環器系
02_循環器系 心房細動患者におけるアスンデキサンとアピキサバンの比較(DB-RCT; OCEANIC-AF試験; N Engl J Med. 2024) 心房細動患者における直接作用型経口抗凝固薬による脳卒中予防は出血のリスクを伴うため、その使用は制限されています。Asundexian(アスンデキサン)は、開発中の活性化血液凝固第XI因子(XIa)阻害薬であり、Xa阻害薬よりも出血リスクが… 2024.09.22 02_循環器系
02_循環器系 心房細動患者における経口抗凝固薬のアドヒアランスと重篤な臨床転帰との関連は?(後向きコホート研究; J Am Heart Assoc. 2024) 心房細動患者において、脳卒中および全身性塞栓症(SSE)予防のために処方された経口抗凝固薬(OAC)のアドヒアランスが低いことが多いとされています。OACのアドヒアランスと心房細動の臨床転帰との関係を、これまでこの問題に適用されていなかっ… 2024.09.19 02_循環器系
02_循環器系 HFpEF患者における退院後のトルセミド vs. フロセミド(後向き研究; ESC Heart Fail. 2024) 駆出率が維持された心不全(HFpEF)患者の予後に対する退院後のトルセミドとフロセミドの効果に焦点を当てた研究はほとんどありません。そこで今回は、HFpEF患者における退院後のトラセミド(トルセミド)とフロセミドの全死亡および心不全による… 2024.09.16 02_循環器系
02_循環器系 非心臓大手術前のレニン-アンジオテンシン系阻害薬の継続 vs. 中止(RCT; Stop-or-Not試験; JAMA. 2024) 手術前にレニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASI)(アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬)を服用している患者を管理する最良の戦略は不明です。エビデンスの欠如が相反するガイドラインを生んでいます。そこで今回は、… 2024.09.13 02_循環器系
02_循環器系 心筋梗塞後におけるβ遮断薬の中断と継続どちらが良い?(OPen-RCT; ABYSS試験; N Engl J Med. 2024) 心筋梗塞後のβ遮断薬による適切な治療期間は不明です。合併症を有さない心筋梗塞既往の患者において、副作用を軽減しQOLを改善するために長期間のβ遮断薬治療を中断した場合の安全性と有効性に関するデータが求められています。そこで今回は、心筋梗塞… 2024.09.08 02_循環器系
02_循環器系 治療中の成人2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンとダパグリフロジンの心血管効果の比較(標的試験のエミュレーション; Circulation. 2024) エンパグリフロジンとダパグリフロジンは心血管リスクの高い2型糖尿病患者において心血管への有用性が証明されています。しかし、2剤間の比較有効性は不明です。そこで今回は、2型糖尿病患者に対するエンパグリフロジンとダパグリフロジンの有効性につい… 2024.09.07 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 日本におけるKDIGOヒートマップによる心血管、腎、死亡リスク(データベース研究; Clin Kidney J. 2024) KDIGO(Kidney Disease Improving Global Outcomes)は、国際的腎臓病ガイドライン機構と訳され、急性腎障害(AKI)や慢性腎臓病(CKD)に関する診療ガイドラインや基準を提唱しています。その中にCK… 2024.09.04 02_循環器系
02_循環器系 1ヵ月の二重抗血小板療法は、ステント血栓症のない長期治療と比較して大出血を減少させる(RCTのメタ解析; Am J Cardiol. 2024) 二重抗血小板療法(DAPT)は経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた患者では依然としてゴールドスタンダードです。しかし、DAPTの至適期間については依然として明らかとなっていません。そこで今回は、薬剤溶出ステント(DES)を用い… 2024.09.03 02_循環器系
02_循環器系 ハイリスク因子を有さない高齢者におけるアスピリンの中止は有用ですか?(標的試験エミュレーション; ASPREE試験; BMC Med. 2024) アスピリンの中止が有益となる高齢者像とは? 高齢者におけるアスピリン中止の正味の有益性は依然として不明ですが、倫理的な側面から大規模なランダム化比較試験での検証は困難であると考えられます。 アスピリンを中止することが安全かどうかについては、... 2024.09.01 02_循環器系
02_循環器系 高尿酸血症と心血管疾患リスクとの関連性はどのくらい?(前向き研究; Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases 2024) 危険因子の修飾は心血管疾患(CVD)のリスクを低下させる可能性があります。しかし、高尿酸血症がCVDに及ぼす影響を危険因子の修飾によって軽減できるかどうかは不明です。そこで今回は、高尿酸血症を有する人のCVDリスクを、高尿酸血症を有さない… 2024.08.30 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 肥満関連駆出率維持心不全におけるセマグルチドと利尿薬の使用が患者転帰に及ぼす影響は?(2試験の併合解析; Eur Heart J. 2024) セマグルチド使用において、利尿薬の使用量で患者転帰は変化するのか? STEP-HFpEF試験プログラムにおいて、肥満に関連する駆出率維持心不全(HFpEF)患者でセマグルチドによる治療が複数の有益な効果をもたらしました。一方、この有効性はベ... 2024.08.17 02_循環器系05_内分泌代謝系