07_腎・泌尿器系 高齢心不全患者におけるトラセミドとフロセミドの有効性と安全性の比較(後向き研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2025) 心不全に対して一般的に使用されているループ利尿薬の実臨床における有効性と安全性の比較に関するエビデンスはまちまちであり、特に有害転帰のリスクが高い高齢者においてはその傾向が顕著です。そこで今回は、トラセミド(トルセミド)とフロセミドの転帰… 2025.04.06 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 高リスク2型糖尿病における経口セマグルチドと心血管アウトカムとの関連性は?(DB-RCT; SOUL試験; New Eng J Med 2025) グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1 RA)である経口セマグルチドの心血管安全性は、2型糖尿病で心血管リスクの高い患者において確立されています。しかし、2型糖尿病とアテローム性動脈硬化性心血管疾患、慢性腎臓病、またはその両方を有… 2025.04.05 02_循環器系05_内分泌代謝系
未分類 2型糖尿病患者におけるグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬と自殺リスクとの関連性(コホート研究; BMJ. 2025) グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬の使用と自殺念慮および自傷行為との関連を示す最近の報告は、大きな懸念を引き起こしています。この安全性の問題の可能性に関する最初のシグナルは、2023年7月にアイスランド医薬品庁から発せられ… 2025.04.04 未分類
02_循環器系 JAK阻害剤に関連する主要心血管有害事象はどのくらい?(不均衡分析; Drug Saf. 2025) JAK阻害薬と心血管イベントとの関連性は?関節リウマチ(RA)の治療にはヤヌスキナーゼ阻害薬(JAKis)と抗腫瘍壊死因子α薬(抗TNFα薬)が一般的に使用されていますが、これらの薬剤の心血管安全性プロファイルは不明な点が多く、充分に検証さ... 2025.04.03 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 血栓後症候群患者における静脈ステント血栓症予防のためのアスピリン+リバーロキサバン vs. リバーロキサバン単独(Open-RCT; ARIVA試験; Circulation. 2025) 血栓後症候群患者において、腸大腿静脈または下大静脈のステント再疎通は静脈の開存性を回復し、機能的転帰を改善します。一方、ステント血栓症のリスクはステント留置後6ヵ月間に特に増加することが知られています。このリスク低減のために二重抗血小板薬… 2025.04.02 02_循環器系12_血液・造血器系
01_中枢神経系 慢性不眠症に対する催眠薬の切り替えや処方中止のための診療ガイドライン(系統的レビュー; Sleep Med. 2025) 現在のガイドラインでは、慢性不眠症の第一選択治療として不眠症の認知行動療法(CBT-I)が推奨されています。欧州の不眠症治療ガイドラインで推奨されている薬理学的治療薬には、短・中作用ベンゾジアゼピンや「Z-drugs」(エスゾピクロン、ザ… 2025.04.01 01_中枢神経系
00_その他 ICUまたは入院と慢性疾患治療薬の意図しない中止との関連性(集団ベースのコホート研究; JAMA. 2011) 急性期病院を退院した患者は、慢性疾患のために処方された薬剤を意図せずに中止する危険性があります。また、集中治療室(ICU)では、急性期イベントが重視され、ケアの移行が複数回行われるため、リスクがさらに高くなる可能性があります。しかし、これ… 2025.03.31 00_その他
20_妊婦 切迫早産に対するアトシバンの効果はどのくらい?(DB-RCT; APOSTEL 8; Lancet. 2025) 国際的なガイドラインでは、切迫早産の治療薬として強心薬が推奨されています。オキシトシン受容体拮抗薬であるアトシバン(Atosiban)は、特に切迫早産の治療に適応のあるトコライティック薬(子宮収縮抑制薬)として登録されています。オキシトシ… 2025.03.30 20_妊婦
02_循環器系 末梢動脈疾患における在宅運動の効果はどのくらい?(RCT; LITE試験; Am J Cardiol. 2025) 末梢動脈疾患(peripheral artery disease, PAD)患者における特徴的な症状の一つに”間欠性跛行”があげられます。これに対して、定期的な歩行運動が効果的であることが報告されていますが、患者報告アウトカムに対する影響… 2025.03.29 02_循環器系
02_循環器系 GLP-1受容体作動薬を投与されたCKD患者の腎臓および心血管アウトカム(RCTのSR&MA; Am J Kidney Dis. 2025) グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、糖尿病患者における心臓および腎臓の転帰を改善しますが、推算糸球体濾過量(eGFR)が低下している患者における有効性は不明です。そこで今回は、慢性腎臓病(CKD)患者において、GLP-1… 2025.03.28 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
04_相互作用、薬物相互作用 グレープフルーツジュースが阻害するのは腸CYP3A4だけではない?(in vivo試験; J Clin Pharmacol. 2003) グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害する代表的な嗜好品の一つです。単回投与した場合の影響度は以下の表のとおりです。一般的な量のグレープフルーツジュース(GFJ)の摂取は、いくつかのCYP3A4基質の経口バイオアベイラビリティを増加… 2025.03.27 04_相互作用、薬物相互作用
02_循環器系 ARNIの腎安全性と有効性はどのくらい?(RCTのメタ解析; J Clin Pharm Ther. 2020) アンジオテンシン受容体-ネプリライシン阻害薬(ARNi)療法は心血管系の転帰を改善することがProspective Comparison of ARNi with angiotensin-converting enzyme inhibit… 2025.03.26 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 セマグルチド使用と非動脈炎性前部虚血性視神経症のリスク(コホート研究; Diabetes Obes Metab. 2025) GLP-1受容体作動薬、特にセマグルチド(商品名:オゼンピック、ウゴービ)について、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)との関連性が指摘されています。NAIONは、視神経への血流障害により、痛みを伴わず突然の視力低下を引き起こす疾… 2025.03.25 05_内分泌代謝系10_眼関連疾患
05_内分泌代謝系 2型糖尿病におけるフィネレノンの有効性と安全性は?(プール解析; Diabetes Care. 2025) 心不全や慢性腎臓病を有する2型糖尿病に対してフィネレノンは有効か?2型糖尿病(T2D)と慢性腎臓病(CKD)または軽度の駆出率低下(HFmrEF)または駆出率維持(HFpEF)を伴う心不全(HF)を有する患者において、非ステロイド性ミネラル... 2025.03.24 05_内分泌代謝系
09_感染症 COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴の相違とは?(SR&MA; NPJ Prim Care Respir Med. 2025) COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴に違いはあるのか?コロナウイルス疾患2019(COVID-19)の流行は世界の保健システムに大きな課題をもたらしていますが、インフルエンザも依然として無視できない問題です。両感染症の臨床的特徴は類... 2025.03.23 09_感染症
05_内分泌代謝系 日本人肥満症患者を対象とした週1回投与チルゼパチドの有効性と安全性は?(DB-RCT; SURMOUNT-J; Lancet Diabetes Endocrinol. 2025) アジア人の肥満症患者におけるチルゼパチドのデータは限られています。そこで今回は、日本肥満学会が定義する日本人肥満症患者(BMI25kg/m2以上で脂肪蓄積過多)に対するチルゼパチドの治療薬としての理解を深めることを目的とした二重盲検ランダ… 2025.03.22 05_内分泌代謝系
00_その他 楽観主義者の方が貯蓄額が多い?(J Pers Soc Psychol. 2025) 楽観主義(optimism)とは、物事を前向きに捉え、未来に対して肯定的な期待を持つ考え方です。楽観主義者は、困難な状況でもポジティブな側面を見出し、解決策を探ろうとする傾向があります。この姿勢はストレス耐性を高め、健康や幸福度の向上にも… 2025.03.21 00_その他
04_消化器系 好酸球性食道炎に対するプロトンポンプ阻害薬は1日1回より1日2回投与の方が良い?(Am J Gastroenterol. 2024) 好酸球性消化管疾患(Eosinophilic gastrointestnal disorders, EGIDs)は、好酸球の消化管局所への異常な集積から好酸球性炎症が生じ、消化管組織が傷害され、機能不全を起こす疾患の総称です(幼児・成人好… 2025.03.20 04_消化器系
02_循環器系 便秘の合併が心不全患者の生存に及ぼす影響はどのくらい?(前向きコホート研究; 高知YOSACOI研究; Front Cardiovasc Med. 2025) 便秘は薬の副作用や心不全の生理的影響から心不全患者にしばしばみられます。ここ最近の研究結果から、便秘の併存が心血管系疾患の発症や生存率に影響を及ぼす可能性が示唆されていますが、この関係は依然として不明です。そこで今回は、便秘の併存が心不全… 2025.03.19 02_循環器系04_消化器系
04_消化器系 ヨーグルトの長期摂取と大腸がん罹患率との関連性は?(Gut Microbes. 2025) 一般的にビフィズス菌を含むヨーグルトの摂取による腫瘍抑制効果を示唆する証拠があります。しかし、実臨床における検証は充分に行われていません。そこで今回は、ヨーグルトの長期摂取と大腸がん罹患との関連について、組織のビフィズス菌量によって腫瘍サ… 2025.03.18 04_消化器系13_悪性腫瘍