ICU患者のせん妄治療におけるハロペリドールはプラセボより優れていますか?(AID-ICU試験の二次ベイズ分析; Intensive Care Med. 2023)

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根拠となった試験の抄録

目的:AID-ICU試験は、せん妄を伴う集中治療室(ICU)に入院した急性期の成人患者を対象に、ハロペリドールとプラセボの効果を検討したランダム化、盲検化、プラセボ対照の試験であった。この事前に計画されたベイズ分析は、AID-ICU試験結果の確率的解釈を容易にする。

方法:90日目までに報告されたすべての主要および副次的アウトカムを分析するために、弱い事前分布(weakly informative)priorsを用いた調整済みベイズ線形およびロジスティック回帰モデルを使用し、他のpriorsを用いた感度分析も行った。すべてのアウトカムについて、事前に設定した閾値にしたがって、ハロペリドール治療による利益・害、臨床的に重要な利益・害、臨床的に重要な差異なしの確率を提示した。

結果:90日目までの生存・退院日数(主要評価項目)の平均差は2.9日(95%信用区間(CrI)-1.1 ~ 6.9)であり、あらゆる利益に対する確率は92%、臨床的に重要な利益に対しては82%であった。死亡率のリスク差は-6.8%(95%CrI -12.8 ~ -0.8)で、ベネフィットは99%、臨床的に重要なベネフィットは94%であった。重篤な副作用の調整後リスク差は0.3%(95%CrI -1.3 〜 1.9)であり、臨床的に重要な差がない確率は98%であった。結果は、異なるpriorsを用いた感度分析でも一貫しており、ハロペリドール投与による有益性の確率は83%以上、有害性の確率は17%以下であった。

結論:急性期入院の成人ICU患者において、ハロペリドール投与はプラセボ投与と比較して、主要評価項目およびほとんどの副次的評価項目において、高い有益性と低い有害性を示した。

キーワード:ベイズ解析、せん妄、Haloperidol

引用文献

Haloperidol vs. placebo for the treatment of delirium in ICU patients: a pre-planned, secondary Bayesian analysis of the AID-ICU trial
Nina C Andersen-Ranberg et al. PMID: 36971791 DOI: 10.1007/s00134-023-07024-9
Intensive Care Med. 2023 Mar 27. doi: 10.1007/s00134-023-07024-9. Online ahead of print
ー 続きを読む https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36971791/

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