02_循環器系 4種類の降圧薬のうち降圧効果が優れているのはどれですか?(クロスオーバーDB-RCT; PHYSIC試験; JAMA. 2023) 高血圧は、世界的に早期死亡の主要な危険因子です。高血圧患者における予後への影響は、降圧の程度に左右されることが示されています。これまで様々な薬剤クラス(薬効群)が販売されていますが、薬効群間の優劣については結論が得られていません。薬剤クラ… 2023.04.30 02_循環器系
20_妊婦 慢性高血圧女性における加重型妊娠高血圧腎症予防のための低用量アスピリンは有効ですか?(SR&MA; Am J Obstet Gynecol. 2023) 妊娠はホルモンバランスの変化などにより、様々な疾患を合併することがあります。高血圧を発症する場合を妊娠高血圧症候群と呼びますが、これを放置すると母子ともに予後不良であるため、早期治療が求められます。一般的な妊娠高血圧症候群のリスク因子とし… 2023.04.29 20_妊婦
05_内分泌代謝系 小児・思春期における糖尿病予備軍と2型糖尿病のスクリーニングは有用ですか?(システマティックレビュー; JAMA. 2022) 2型糖尿病と診断された青少年のうち、多くは若年成人期までに微小血管合併症を発症することが報告されています。そのため、早期発見・早期介入が求められますが、小児および青少年の糖尿病予備軍および2型糖尿病のスクリーニングの有益性・有害性について… 2023.04.28 05_内分泌代謝系
00_その他 不健康行動の蓄積は不眠症リスクと関連する?(横断的研究; BMJ Open. 2022) 不健康行動(運動習慣なし、喫煙、飲酒、朝食抜き、肥満)が不眠症の発症リスクと関連していることは、これまでの報告から明らかです。一方、主要な心血管危険因子の有無によって層別化された個人における不健康行動の蓄積と不眠症の関連は不明です。そこで… 2023.04.27 00_その他
02_循環器系 合併症負荷の高い心房細動患者における早期リズムコントロールの有効性はどのくらい?(データベース解析; Circ Arrhythm Electrophysiol. 2023) EAST-AFNET 4(Early Treatment of Atrial Fibrillation for Stroke Prevention Trial)のサブ解析では、心房細動で合併症負荷が高い患者において、合併症負荷が低い患者と… 2023.04.26 02_循環器系
01_中枢神経系 日本の農家における不眠症と睡眠前飲酒(寝酒)および朝飲酒(迎え酒)との関係は?(横断研究; Alcohol. 2021) 酒に含まれるアルコールの代謝経路は、これまでの研究結果からほぼ明らかとなっています。アルコールは、まずアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解されます。 次にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に分解され… 2023.04.25 01_中枢神経系
04_消化器系 化学療法に関連した食欲不振に対するオランザピンの効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2023) 食欲不振は進行性悪性腫瘍患者の30~80%にみられ、化学療法により悪化することがあります。オランザピンは、非定型抗精神病薬の一つです。脳内のドパミン2(D2)受容体遮断作用により、ドーパミン神経系の機能亢進により起こる陽性症状をおさえ、さ… 2023.04.24 04_消化器系13_悪性腫瘍
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者におけるダパグリフロジン、エキセナチド、併用によるアルブミン尿低下効果が優れているのはどれですか?(クロスオーバーRCT; Diabetes Obes Metab. 2023) 2型糖尿病で微量アルブミン尿または顕性アルブミン尿を有する患者において、アルブミン尿の進行を抑制する治療戦略の確立は重要な課題です。SGLT-2阻害薬やGLP-1受容体作動薬は腎機能に対して保護的に作用することが報告されていますが、単独療… 2023.04.23 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 NOAC投与における腎機能評価はeGFRとCrClどちらが良い?(ORBIT-AF II事後解析; J Am Heart Assoc. 2023) 非ビタミンK系経口抗凝固薬(NOAC)は、腎機能による用量調節が必要です。臨床で採用されている腎機能の推定値は、推定糸球体濾過量(eGFR)が最も一般的ですが、添付文書(product monographs)では、用量調節にCockcro… 2023.04.22 07_腎・泌尿器系12_血液・造血器系
11_皮膚・骨格筋系 2型糖尿病患者における変形性関節症の発症に対するメトホルミン vs. SU系薬(コホート研究; JAMA Netw Open. 2023) メトホルミンは末梢組織における糖取り込みの促進、小腸における糖吸収の抑制等の作用を介して血糖降下作用を示すとされています。仮説として報告されている作用機序は多岐にわたることから、2型糖尿病だけでなく、がんや他の疾患への有用性が期待されてい… 2023.04.21 11_皮膚・骨格筋系
07_腎・泌尿器系 血液透析患者の穿刺時疼痛に対する冷却スプレー vs. リドカインスプレー vs. プラセボスプレー(非盲検クロスオーバーRCT; BMC Anesthesiol. 2023) 血液透析を行うための穿刺時痛(穿刺時疼痛)は主な課題であり、患者の快適性のために疼痛管理技術を必要とする共通の問題です。この問題に対して、鎮痛薬や麻酔薬を含む貼付薬やスプレーが利用されています。スプレーは、麻酔薬を含む軟膏と比較して即効性… 2023.04.20 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 SGLT2阻害薬投与中の糖尿病患者における併用薬の違いは、初期eGFR変化と腎臓転帰へ影響する?(データベース研究; Clin J Am Soc Nephrol. 2023) 2型糖尿病患者において、ナトリウム・グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT2i)の使用初期にfirst dipと呼ばれる推定糸球体濾過量(eGFR)の低下が認められます。このeGFR低下とAKIなど腎アウトカムとの関連性、また併用薬による… 2023.04.19 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 血圧管理における機械学習ベースのハイベネフィットアプローチは心血管リスクを低減できる?(Int J Epidemiol. 2023) 医療では、高リスクの患者は治療により最も恩恵を受けるという暗黙の前提のもと、臨床医が個人を治療する 'high-risk approach'(ハイリスクアプローチ)が用いられます。一方、新しい機械学習法を用いて最も高い利益を推定した個人を… 2023.04.18 02_循環器系
01_中枢神経系 ICU患者のせん妄に対するオランザピンの効果は?(メタ解析; Ther Adv Psychopharmacol. 2023) 非定型抗精神病薬であるオランザピンは、せん妄抑制に最もよく使用される薬剤の一つです。しかし、重症成人のせん妄抑制に対するオランザピンの有効性と安全性に関する系統的な評価やメタ解析は存在しません。そこで今回は、集中治療室(ICU)に入院中の… 2023.04.17 01_中枢神経系
09_感染症 COVID-19入院後の臨床転帰に及ぼすアピキサバンによる血栓予防の影響は?(DB-RCT; Ann Intern Med. 2023) COVID-19で入院した患者は、サイトカインストームに伴う血栓塞栓症の発生率の高さが報告されています。したがって、血栓予防・治療が行われますが、退院後の血栓予防の延長の役割は不明です。そこで今回は、COVID-19入院後の退院患者におい… 2023.04.16 09_感染症
09_感染症 敗血症性ショック患者におけるフルドロコルチゾン +ヒドロコルチゾン vs. ヒドロコルチゾン単独(TTEデザイン; JAMA Intern Med. 2023) 敗血症の重症例では、副腎皮質ホルモンでステロイドの一種であるコルチゾールの分泌が不良となり、これを重症関連コルチコステロイド障害(critical illness-related corticosteroid insufficiency,… 2023.04.15 09_感染症
02_循環器系 脳卒中二次予防においてはより厳格な降圧の方が良いですか?(メタ解析・メタ回帰; JAMA Neurol. 2023) 高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントを引き起こすことから、血圧コントロールが求められます。特に脳卒中の二次予防においては、より集中的に血圧を下げることが、一般的に血圧を下げることよりもどの程度優れているかは明らかにされていません。… 2023.04.14 02_循環器系
01_ワクチン vaccine SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後の心筋炎の予後は?(北欧のコホート研究; BMJ Med. 2023) SARS-CoV-2ウイルスに対するmRNAワクチンを接種した際に、心筋炎リスクが増加する可能性が報告されています。しかし、COVID-19に伴う心筋炎との臨床転帰の比較については充分に検証されていません。そこで今回は、mRNAワクチン接… 2023.04.13 01_ワクチン vaccine09_感染症
00_その他 栄養リスクの高い重症患者における高タンパク質投与の効果はどのくらい?(RCT; EFFORT Protein試験; Lancet. 2023) 国際的な重症患者栄養ガイドラインでは、質の低いエビデンスに基づき、様々な量のタンパク質投与を推奨しています。しかし、重症時に高用量タンパク質を投与することの効果については充分に検討されていません。そこで今回は、重症患者に高用量のタンパク質… 2023.04.12 00_その他
02_循環器系 駆出率が維持された心不全予備軍(pre-HFpEF)患者の左房容積に対するサクビトリル/バルサルタン vs. バルサルタン(DB-RCT; PARABLE試験; JAMA Cardiol. 2023) 2020年頃から、駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の前段階にあたるpre-HFpEFという概念が報告されています。pre-HFpEFの定義は、無症状(心不全の徴候や症状がない)で、左室駆出率(LVEF)が保たれ、心臓の構造異常(HFp… 2023.04.11 02_循環器系