出版バイアスの評価はこれまでファンネルプロットが主流でしたが、、、
ファンネル・プロットのおさらい
ファンネル・プロットの捉え方
・中線からの各プロットの分布が左右対象かどうか?
→視覚的にプロットの分布が左右対象であれば出版バイアスが少ないと考えられます。
ファンネル・プロットの問題点
・ ファンネル・プロットの問題点としては、プロットを視覚的に捉えているため、バイアスの程度を評価しづらい、また評価者によってバイアスの程度に差が出てしまうということです。
Doiプロットとは?
・ ファンネル・プロットの問題点を解消するために2018年に考案された解析手法です。プロット方法がファンネル・プロットとは異なりますが、視覚的な捉え方は同じです。
Doiプロットの捉え方
・逆ロート型かつ左右のプロットが対象であれば、出版バイアスのリスクは低いということになります。
Doiプロットの特徴
・Doiプロット解析の最大の特徴は、出版バイアスの程度について定量的に捉えられるということです。
LFK indexとは?
・出版バイアスのリスクの程度については、LFK indexという指標を用いて評価します。
・LFKが1を超えると出版バイアスがあるということになります。
・これまで、非対称性の解析についてはEgger’s regressionが用いられてきましたが、過去の検討結果によれば、LFK indexの方が非対称性の検出感度が71.3〜72.1%と高いようです。
参考文献
- Furuya-Kanamori L, Barendregt JJ, Doi SAR. A new improved graphical and quantitative method for detecting bias in meta-analysis. Int J Evid Based Healthc. 2018 Dec;16(4):195-203. doi: 10.1097/XEB.0000000000000141. PMID: 29621038.
- Doi SA. Rendering the Doi plot properly in meta-analysis. Int J Evid Based Healthc. 2018 Dec;16(4):242-243. doi: 10.1097/XEB.0000000000000158. PMID: 30507720.
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