14日以内の経口コルチコステロイド使用による重篤な有害事象とは?(台湾人口ベース コホート研究; Ann Intern Med. 2020)

Association Between Oral Corticosteroid Bursts and Severe Adverse Events: A Nationwide Population-Based Cohort Study

Tsung-Chieh Yao et al.

Ann Intern Med. 2020 Jul 7. doi: 10.7326/M20-0432. Online ahead of print.

PMID: 32628532

DOI: 10.7326/M20-0432

Primary funding source: National Health Research Institutes, Ministry of Science and Technology of Taiwan, Chang Gung Medical Foundation, and Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development.

背景

経口コルチコステロイドの長期使用には副作用があることが知られているが、短期間の経口ステロイドバースト(14 日間以下)によるリスクはほとんど知られていない。

目的

ステロイドバーストと重篤な有害事象、特に消化管(GI)出血、敗血症、心不全との関連を検討する。

試験デザイン

自己管理下の症例シリーズ。

試験設定

台湾の医療請求記録の国民健康保険研究データベース全体。

試験参加者

2013年1月1日から2015年12月31日まで国民健康保険に継続加入している20歳から64歳の成人。

測定方法

ステロイドバースト使用者と非ステロイド使用者における重篤な有害事象の発生率、およびステロイド治療開始後5~30日以内および31~90日以内の重篤な有害事象の発生率比(IRR)。

結果

・成人参加者15,859,129例のうち、ステロイドバーストを1回投与された2,623,327例が含まれていた。

・最も多かった適応は皮膚障害呼吸器感染症であった。ステロイドバーストの1,000人・年当たりの発生率は、GI出血で27.1(95%CI 26.7~27.5)、敗血症で1.5(CI 1.4~1.6)、心不全で1.3(CI 1.2~1.4)であった。

・GI出血(IRR 1.80 [CI 1.75~1.84])、敗血症(IRR 1.99 [CI 1.70~2.32])、心不全(IRR 2.37 [CI 2.13~2.63])の割合は、ステロイド治療開始後5~30日以内で有意に増加し、その後の31~90日の間に減少した。

試験の限界

20歳未満または64歳以上の患者は含まれなかった。

結論

台湾の一般成人では経口コルチコステロイドバーストが頻繁に処方されている。GI 出血、敗血症、心不全の発生率が最も高かったのは、ステロイド治療開始後 1 カ月以内であった

✅まとめ✅ 経口ステロイドバーストによる1,000人・年当たりの発生率は、GI出血で27.1(95%CI 26.7~27.5)、敗血症で1.5(CI 1.4~1.6)、心不全で1.3(CI 1.2~1.4)であった

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