妊婦へのデスロラタジン使用による胎児への副作用リスクはどのくらいですか?(デンマーク人口ベースコホート研究; J Allergy Clin Immunol Pract. 2020)

Desloratadine Use During Pregnancy and Risk of Adverse Fetal Outcomes: A Nationwide Cohort Study

Niklas Worm Andersson et al.

J Allergy Clin Immunol Pract. 2020 May;8(5):1598-1605. doi: 10.1016/j.jaip.2020.02.017. Epub 2020 Mar 3.

PMID: 32142963

DOI: 10.1016/j.jaip.2020.02.017

Keywords: Adverse fetal outcomes; Desloratadine; Nationwide cohort study; Pregnancy; Propensity score–matched design.

背景

デスラタジンはアレルギー性疾患の治療に頻繁に使用される薬剤であり、妊娠中にも治療が必要となることが多い。しかし、妊娠中のデスロラタジン使用の胎児安全性に関する情報は限られている。

目的

妊娠中のデスロラタジン使用と胎児の有害転帰との関連を調査する。

方法

2001 年から 2016 年までの研究期間にデンマークの全国登録で確認された妊娠 1,287,668 例のコホートから、妊娠中のデスロラタジン使用者とロラタジン使用者を、傾向スコアに基づいて 1:1 の比率でマッチングさせ、胎児の有害転帰のリスクを比較した。

主要アウトカムである大規模な先天性欠損症(合計3,348例の妊娠のうち)と自然流産(5,498例の妊娠のうち)、副次的アウトカムである早産(5,280例の妊娠のうち)、出生体重に対する妊娠年齢(SGA)が低い(5,436例の妊娠のうち)、死産(6,776例の妊娠のうち)のリスクを比較した。

主要な先天性欠損症、早産、SGAの有病率オッズ比(OR)を推定するためにロジスティック回帰を用い、自然流産と死産のハザード比(HR)を推定するためにCox回帰を用いた。

感度解析では、妊娠中のセチリジン使用との比較、およびデスロラタジンを現在使用していないが以前に使用したことのある妊娠(デスロラタジンの治療歴)との比較を追加の比較対象群として行った。

結果

・妊娠中のデスロラタジンの使用は、ロラタジン使用と比較して、主要な先天性欠損症(有病率OR =1.07、95%信頼区間[CI] 0.77〜1.50)、自然流産(HR =1.15、95%CI 0.96~1.37)、早産(有病率OR =0.84、95%CI 0.67~1.05)、SGA(有病率OR =0.97、95%CI、0.80~1.16)、または死産(HR =0.91、95%CI 0.31~2.70)の有意なリスク増加とは関連していなかった。

・追加の比較対照群の使用を含む感度解析でも、同様の結果が示された。

結論

妊娠中のデスロラタジンの使用は、ロラタジンと比較して、統計学的に有意な胎児の有害転帰リスクの増加とは関連していなかった。

結果は、デスロラタジンの胎児への安全性プロファイルが、現在推奨されている妊娠中の第二世代抗ヒスタミン薬と類似していることを示している。

✅まとめ✅ 妊娠中のデスロラタジンの使用は、ロラタジンあるいはセチリジンの使用と比較して、胎児アウトカムのリスク増加と関連していないかもしれない

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