COVID-19に対するクロロキン/ヒドロキシクロロキンの有効性と安全性に関するシステマティックレビューの更新 I.(SR&MA; J Crit Care. 2020)

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Update I. A systematic review on the efficacy and safety of chloroquine/hydroxychloroquine for COVID-19

Andrea Cortegiani et al.

J Crit Care. 2020 Jul 11;59:176-190. doi: 10.1016/j.jcrc.2020.06.019. Online ahead of print.

PMID: 32683212

PMCID: PMC7351664

DOI: 10.1016/j.jcrc.2020.06.019

Keywords: COVID-19; Chloroquine; Hydroxychloroquine; Mortality; SARS-CoV-2.

目的

成人ヒトにおけるCOVID-19の治療または予防に対するクロロキン(CQ)/ヒドロキシクロロキン(HCQ)の有効性と安全性を評価する。

材料および方法

MEDLINE、PubMed、EMBASEおよび2つのプレプリントリポジトリ(bioRxiv、medRxiv)で、COVID-19に対するCQ/HCQの任意の用量または組み合わせでの使用を扱ったRCTおよび非ランダム化研究(レトロスペクティブおよびプロスペクティブ、シングルアーム研究を含む)を、データベース開始から2020年6月8日まで検索した。

結果

研究32件が含まれた(RCT6件非ランダム化26件参加者29,192例)。

・RCT 2件ではリスクが高く、「いくつかの懸念」があり、バイアスリスクが低かった(Rob2)。

・比較対象を有する非ランダム化研究のうち、9件は高リスク、5件は中等度のバイアスリスクを有していた(ROBINS-I)。

・データの合成はできなかった。

低および中等度のバイアスリスクの研究では、入院中のCOVID-19のCQ/HCQによる治療は、標準治療と比較して死亡リスクを低下させない可能性があることが示唆された。

高用量レジメンまたはマクロライドとの併用は有害性と関連している可能性がある。

暴露後の予防は感染率を低下させない可能性があるが、エビデンスの質は低い。

結論

COVID-19の患者は、モニタリングを行い、質の高いRCTの文脈の中でのみCQ/HCQで治療すべきである。有効性・安全性に関する質の高いデータが早急に必要である。

✅まとめ✅ COVID-19入院患者に対するクロロキン/ヒドロキシクロロキンによる治療は、標準治療と比較して、死亡リスクを低下させない可能性が示唆された

✅まとめ✅ 高用量レジメンまたはマクロライドとの併用は有害事象リスクが高く、現時点において実施すべきではない

コメント

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