【解釈要注意】COVID-19が疑われる外来患者におけるフェブキソスタットの効果はどのくらいですか?(小規模RCT; Int J Clin Pract. 2020)

Febuxostat Therapy in Outpatients With Suspected COVID-19: A Clinical Trial

Lotfollah Davoodi et al.

Int J Clin Pract. 2020 Jun 30;e13600. doi: 10.1111/ijcp.13600. Online ahead of print.

PMID: 32603531

DOI: 10.1111/ijcp.13600

Keywords: COVID-19; SARS-CoV-2; febuxostat; hydroxychloroquine; inflammation; lung; pneumonia.

背景

本臨床試験の目的は、フェブキソスタット(FBX)の臨床症状、検査値および胸部CT所見に対する効果を、ヒドロキシクロロキン(HCQ)と比較して評価することであった。

本臨床試験の目的は、COVID-19感染症の中等度症状を有する外来患者を対象に、フェブキソスタット(FBX)がヒドロキシクロロキン(HCQ)と比較して臨床症状、臨床検査値、胸部CT所見に及ぼす影響を評価することであった。

方法

COVID-19感染後の中等度の呼吸器疾患を有する成人外来患者を対象とした臨床試験を実施した。患者はランダムにFBXまたはHCQのいずれかを5日間投与するように割り付けられた。

測定された変数は、入院の必要性、発熱、咳、呼吸数、C-反応性蛋白質レベル、入院時のリンパ球数、治療後5日目の健康状態などの臨床および研究室検査値であった。また、CT所見は入院時と治療開始14日後に評価した。

結果

・被験者60例をFBX群とHCQ群に1対1の割合で登録した。

・入院時における、発熱(66.7%)、咳嗽(87%)、頻呼吸(44.4%)、呼吸困難(35%)、CRP値上昇(94.4%)、胸部CTによる肺病変(100%)がFBX群とHCQ群で有意差なく認められた。

・発熱、咳嗽および頻呼吸は、両群間に有意な差はなく、治療5日後には両群とも有意に緩和された。

・肺病変の平均割合は、FBX群では7.3%、HCQ群では8%と、それぞれ14日間の治療後に有意に軽減した。

・中等度のCOVID-19感染症を有する成人外来患者において、FBXおよびHCQの有効性は、臨床症状の解消、臨床検査値、肺CT所見に差はなかった。

結論

この試験は、COVID-19感染症に対するHCQの代替治療としてFBXが有効であることを示唆しており、HCQに対する禁忌または注意事項がある患者では検討される可能性がある。

コメント

COVID-19疑いに対するフェブキソスタットの効果を検証した試験。対照群はヒドロキシクロロキンを設定しています。

さて、本試験結果によれば、COVID-19疑いの外来患者において、フェブキソスタットおよびヒドロキシクロロキンに、検査値および臨床経過に差は認められなかったとのこと。

プラセボ群を設定していないため、そもそも何もしなくても(あるいは今回以外の標準治療を行っても)同様の臨床経過を辿ったかもしれません。またヒドロキシクロロキンについてはCOVID-19への使用により害が増加し、更なる益は見込めないことが報告されています。したがって、そもそもヒドロキシクロロキンを対照群として設定することに違和感を覚えます。

さらに、そのヒドロキシクロロキンと比較して差がないということは、そもそもフェブキソスタットを使用しない方が良いのかもしれません。

個人的に、本試験の問題点は多いように思います。

✅まとめ✅ COVID-19疑い患者におけるフェブキソスタットの使用は、ヒドロキシクロロキンと比較して、検査値および胸部CT病変に差がなかったが、そもそもフェブキソスタットおよびヒドロキシクロロキンを使用する意義はない(あるいは少ない)かもしれない

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