アレルギー性結膜炎に対するオロパタジン点眼の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Ocul Immunol Inflamm. 2017)

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Topical Olopatadine in the Treatment of Allergic Conjunctivitis: A Systematic Review and Meta-analysis

Ka Wai Kam et al.

Ocul Immunol Inflamm. Oct 2017

PMID: 27192186

DOI: 10.3109/09273948.2016.1158282

Keywords: Allergic conjunctivitis; antihistamine; cornea and external eye; mast cell stabilizer; meta-analysis; olopatadine.

目的

アレルギー性結膜炎の治療における、局所オロパタジンとプラセボおよび他の局所抗アレルギー薬の安全性および有効性を評価する。

方法

アレルギー性結膜炎の患者を含むランダム化比較試験の文献を体系的に検索し、オロパタジンとプラセボまたは代替抗アレルギー薬を比較し、かゆみ、結膜充血、複合症状または徴候スコア、および/または有害事象の発生を調べた 。

メタアナリシスを使用して、プラセボまたは代替抗アレルギー薬と比較した場合のオロパタジン点眼の安全性と有効性を評価した。

結果

・プラセボと比較した場合、オロパタジン点眼は、眼のかゆみのプール平均差(MD)-1.33(p <0.00001)および眼充血-0.92(p <0.00001)に関連していた。

・他の薬剤と比較した場合、オロパタジンは眼のかゆみにおいて、alcaftadine(本邦未承認)よりも劣っていた(プールされたMD = 0.39; p <0.00001)が、エピナスチンおよびケトチフェンと同等だった。

結論

オロパタジン点眼はアレルギー性結膜炎の安全かつ効果的な治療法だが、alcaftadineは眼のかゆみ症状の軽減においてオロパタジンよりも優れているようであった。

コメント

抗アレルギー薬の効果において、第一世代が強いことは間違いありません。これは中枢抑制作用が作用しているためです。したがって第一世代抗ヒスタミン薬を使用すると、中枢抑制作用に伴う副作用も出やすくなります。

そのため今日においては、比較的、中枢抑制作用(鎮静など)が少ない第二世代の抗ヒスタミン薬が称されます。

飲み薬の効果については、もちろん個人差もありますが、薬剤間でそこまで大きな違いはないと考えています。一方で、目薬については全く調べたことがなかったため文献調査してみました。

さて、本試験結果によると第二世代抗ヒスタミン薬であるオロパタジンは、エピナスチンやケトチフェンと差がないとのこと。今のところは、どの薬剤でも良さそうですね。使用感や利便性で選ぶことになりそうですね。

✅まとめ✅ アレルギー性結膜炎患者におけるオロパタジン点眼の効果はエピナスチンやケトチフェンと同等であった

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