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01_中枢神経系

認知症患者における抗アミロイド治療の適格性はどのくらいか?(Neurology. 2023)

アルツハイマー病(AD)の治療選択肢は限られており、主に対症療法とQOLの改善に焦点が当てられてきました。最近、抗βアミロイドモノクローナル抗体(mAbs)であるlecanemab(レカネマブ)が、バイオマーカーで確認された症候性ADの初…
02_循環器系

心不全におけるMR拮抗薬とSGLT-2阻害薬の併用効果はどのくらい?(SR&MA; Eur Heart J. 2023)

レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)は、主に炎症経路を介した動脈血圧の調節や心血管疾患および腎疾患の発症に重要な役割を果たしています。アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)…
01_中枢神経系

早期アルツハイマー病に対するレカネマブの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; Clarity AD試験; N Engl J Med. 2023)

可溶性および不溶性のアミロイドβ(Aβ)凝集体の蓄積は、アルツハイマー病の病理学的プロセスを開始または促進する可能性があります。レカネマブ(商品名:レケンビ)は、Aβ可溶性プロトフィブリルに高親和性で結合するヒト化IgG1モノクローナル抗…
運動・身体活動

筋力トレーニングは1日3秒・週3回以上の実施で良いかもしれない(小規模研究; Scand J Med Sci Sports. 2022)

筋トレの効果が得られる最低限の負荷量はどのくらいか?以前の研究で、1日1回3秒間の最大エキセントリック(伸張性)筋収縮を週5日、4週間行った場合(5DW)、肘関節屈筋の最大随意収縮(MVC)筋力が10%以上増加することが示されました。しかし...
運動・身体活動

運動は週末だけでも良いですか?(人口ベースコホート研究; JAMA. 2023)

ガイドラインでは、全体的な健康効果を得るために週150分以上の中等度〜強度の身体活動(MVPA)を推奨していますが、集中的な活動とより均等に分散した活動の相対的な効果は不明です。そこで今回は、週の運動頻度と心血管イベントの発症リスクとの関…
13_悪性腫瘍

大腸癌におけるアスピリンの化学的予防効果はどのくらいか?(RCTのネットワークメタ解析; Br J Surg. 2023)

大腸がんは世界で3番目に多いがんであり、2020年には世界で200万人近くが罹患し、100万人弱が死亡していることが報告されています。いくつかの臨床試験で、アスピリンが大腸癌の発生や再発を減少させる可能性があることが示されていますが、アス…
00_その他

中〜重度の急性疼痛状態で救急外来を受診した患者に対するアセトアミノフェン vs. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) vs. オピオイド(SR&MA; Emerg Med J. 2023)

パラセタモール(アセトアミノフェン)、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、オピエート/オピオイドの静脈内または筋肉内(非経口)投与は、中等度から重度の疼痛を有する患者の鎮痛に広く用いられています。しかし、救急外来患者における3薬剤の鎮…
09_感染症

高齢者におけるCOVID-19による入院後の死亡および再入院の長期リスクはどのくらい?(後向きコホート研究; BMJ. 2023)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数は増減を繰り返しており、感染の終息が困難であることから共生(withコロナ)の道を辿っています。高齢者においては、感染症による入院や死亡リスクが高いことが知られていますが、COVID-1…
08_炎症・免疫・アレルギー系

成人における胸腺摘出による健康への影響は?(データベース研究; N Engl J Med. 2023)

未熟なリンパ球前駆細胞は胸腺でT細胞となり増殖し、このうち自己抗原と強く反応するものが排除され、自己抗原を認識しないかまたは弱く反応する、かつ外来抗原とは強く反応するT細胞が血中に送り出されます。T細胞は、生後まもないヒトにおいて相対的に…
11_皮膚・骨格筋系

尋常性ざ瘡に対する薬理学的治療で優れている方法はどれか?(RCTのネットワークメタ解析; Ann Fam Med. 2023)

尋常性ざ瘡(にきび)は極めて一般的な皮膚疾患であり、世界的な有病率は9.4%と推定されています。しかし、治療薬の比較に関するエビデンスは限られています。そこで今回は、にきびに対する一般的な薬理学的治療法の包括的な比較を行うことを目的に実施…
00_その他

補聴器および人工内耳と認知機能低下との関連性はどのくらい?(SR&MA; JAMA Neurol. 2023)

難聴は認知機能の低下と関連していることが報告されています。しかし、聴力回復装具が認知に有益な効果をもたらすかどうかは不明です。そこで今回は、補聴器/人工内耳と認知機能低下/認知症との関連を評価したシステマティックレビュー・メタ解析の結果を…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2の学校感染の有病率と危険因子には何がありますか?(コホート研究; JAMA Health Forum. 2023)

学校関連でのSARS-CoV-2感染はまれであるとされていますが、実際の感染率は不明です。そこで今回は、学校におけるSARS-CoV-2の二次感染率(secondary attack rate, SAR)および感染に関連する因子を明らかに…
未分類

アントラサイクリン関連心機能障害の発生はアトルバスタチン併用により減少するのか?(DB-RCT; STOP-CA試験; JAMA. 2023)

アトルバスタチンの併用はアントラサイクリン関連心機能障害のリスクを低減できるのか?アントラサイクリン系薬剤は広範な癌を治療できることから広く使用されていますが、副作用として新機能障害を引き起こすことが報告されており、治療中のモニタリング項目...
00_その他

疼痛を伴う糖尿病性神経障害におけるプラセボ/ノセボ効果の影響はどのくらいか?(SR&MA; Pain. 2023)

プラセボ効果とは、本来薬としての効果を有さないものを服用することにより、何らかの改善が示されることです。反対にノセボ効果とは、本来薬としての効果を有さないものを服用しているのに、望まない作用(有害事象)が示されることです。疼痛患者において…
10_眼関連疾患

CPAP使用と眼圧変化に関連性はありますか?(症例集積研究; Transl Vis Sci Technol. 2021)

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、睡眠中の完全または部分的な反復性上気道閉塞を特徴とし、心血管および神経血管疾患の高い発生率と関連しています。OSASは、眼瞼下垂症候群、円錐角膜、非動脈炎性前部虚血性視神経症、頭蓋内圧上昇による乳頭…
02_循環器系

急性心筋梗塞後に経皮的冠動脈インターベンションを受けた患者ではβ遮断薬で3年以上治療した方が良い?(韓国人口ベースコホート研究; J Am Heart Assoc. 2023)

急性心筋梗塞後の慢性心不全患者において、β遮断薬の長期的使用の有効性・安全性が報告されています。一方、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた急性心筋梗塞(AMI)患者におけるβ遮断薬の長期維持療法の有用性は充分に確立されていませ…
01_ワクチン vaccine

長期介護施設入居者および高齢者の全死亡に対するmRNA COVID-19ワクチン4回目接種の有効性は?(後向きコホート研究; Lancet Reg Health Eur. 2022)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数は増減を繰り返し、季節性の影響があるものの、夏季でも冬季でも感染者数の爆発的な増加がみられます。感染終息の可能性は限りなくゼロに近く、withコロナ、postコロナとよばれるように、新型…
02_循環器系

チルゼパチドの心血管イベントの発生リスクはどのくらい?(事前設定メタ解析; Nat Med. 2022)

Tirzepatide(チルゼパチド)は新規の週1回投与のデュアルGIP/GLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病(T2D)および肥満症の治療薬として開発が進んでおり、日本では2022年9月26日に承認されました。米国や欧州でも2022年…
01_中枢神経系

慢性片頭痛に対するアトゲパント予防的投与は有効ですか?(DB-RCT; PROGRESS試験; Lancet. 2023)

カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide: CGRP)は、37個のアミノ酸から構成されており、小型~中型の三叉神経節ニューロンや後根神経節ニューロンに局在しています。片頭痛患者の頸静脈…
未分類

難聴高齢者の認知機能低下を抑制するための聴覚介入は有効ですか?(RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2023)

難聴は高齢者の認知機能低下や認知症発症の増加と関連していることが報告されています。しかし、難聴に対する介入が認知機能を低下できるのかについてはエビデンスが限られています。そこで今回は、難聴を有する認知的に健康な高齢者において、聴覚介入によ…
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