09_感染症

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09_感染症

インフルエンザ治療におけるラニナミビル vs. オセルタミビル(DB-RCT; MARVEL試験; Clin Infect Dis. 2010)

非臨床試験において、長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤であるラニナミビルオクタン酸塩のインフルエンザ感染症に対する単回投与が有効であることが証明されています。しかし、実臨床における効果検証は限られています。そこで今回は、成人インフルエンザ…
09_感染症

MDR結核に暴露された小児におけるレボフロキサシン予防治療の効果はどのくらい?(TB-CHAMP試験; N Engl J Med. 2024)

世界では、15歳未満の小児約200万人が多剤耐性(multidrug-resistant, MDR)結核菌に感染しており、年間約3万人がMDR結核を発症しています。しかし、MDR結核に曝露した人の結核予防治療に関するランダム化比較試験のエ…
02_批判的吟味 Critical Appraisal

【批判的吟味】インフルエンザウイルス感染症にはオセルタミビルよりもバロキサビルが優れているのか?(SR&MA; J Infect Chemother. 2024)

新たに開発されたキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるBaloxavir marboxil(BXM)は、入院患者および外来患者におけるインフルエンザウイルス感染症の治療に広く使用されています。以前のメタ解析では、外来患者および臨床症…
09_感染症

免疫抑制剤服用患者における動眼神経麻痺を伴う眼部帯状疱疹に対するアメナメビル治療後の無菌性髄膜炎(症例報告; J Infect Chemother. 2023)

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、一般に小児の一次感染として水痘を引き起こし、その後、脳神経、後根神経節、自律神経節に潜伏感染します。ストレス環境への曝露や加齢などによりVZV特異的T細胞免疫が低下すると、VZVの再活性化が起こることが…
01_ワクチン vaccine

米国におけるHPV感染ハイリスクの26歳以上の人口集団へのワクチン接種拡大の費用対効果は?(費用対効果分析; Ann Intern Med. 2024)

HPVワクチン接種による効果が高い年齢層は?2019年6月、米国の予防接種実施諮問委員会( the U.S. Advisory Committee on Immunization Practices)は、27歳から45歳の男女(以下「中成人...
09_感染症

血流感染患者における抗生物質治療は7日間と14日間どちらが良い?(RCT; BALANCE試験; N Engl J Med. 2024)

血流感染症はかなりの罹患率と死亡率を伴います。早期の適切な抗生剤治療が重要ですが、治療期間は不明です。そこで今回は、血流感染症に罹患した入院患者(集中治療室[ICU]に入院中の患者を含む)を7日間または14日間抗生物質治療を受ける群にラン…
09_感染症

非ステロイド性抗炎症薬の使用と脳症発症との関連性はどのくらい?(データベース研究; Pharmazie. 2024)

脳症は、インフルエンザやヘルペスを含む様々な一般的感染症の最も重篤な合併症であり、しばしば死亡または重篤な神経学的障害をもたらします。ウイルス性脳症の危険因子には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が含まれますが、NSAIDs関連…
09_感染症

発熱を有する感染症患者における解熱薬には何が適しているのか?(ブログ管理者によるレビュー)

インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルス感染後に発症する重篤な神経系の合併症で、特に小児で多く見られます。まだまだ不明な点は多いものの、主な原因としては、1) 免疫反応の異常や 2)サイトカインストームによる脳の炎症が挙げられ、急激な…
01_中枢神経系

三叉神経領域の帯状疱疹に対するアメナメビルの効果はどのくらい?(症例報告; 臨床神経学 2021)

帯状疱疹性脳血管炎は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus,以下VZVと略記)の再活性化や初感染によって、自己免疫性に脳梗塞や動脈瘤、動脈解離を来す病態です。1997年から2001年の間に帯状疱疹に罹患した1…
01_ワクチン vaccine

維持透析を受けているCOVID-19患者の臨床経過と重症罹患率および死亡率と相関する因子(コホート研究; Intern Med. 2024)

維持透析を受けている患者は、一般集団に比べて重症コロナウイルス感染症(COVID-19)による罹患率および死亡率のハイリスクであることが報告されています。しかし、この患者集団に関する縦断的データは不足しています。そこで今回は、2020年か…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン拒否は意図的な無知と認知の歪みによって引き起こされる(NPJ Vaccines. 2024)

情報に対する処理方法がワクチン拒否の一要因?COVID-19パンデミックの際、ワクチン接種のためらいは大きな課題です。ワクチン接種のためらいを減らすための一般的な介入は、ワクチンの有効性、副反応、関連する確率に関する情報を提供することですが...
01_ワクチン vaccine

高齢者におけるインフルエンザワクチン接種と急性腎障害との関連性は?(自己対照症例シリーズ; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2024)

インフルエンザワクチン接種は急性腎障害リスクと関連しているのか?インフルエンザワクチン接種後に急性腎障害(AKI)を含む腎合併症が発生した症例が複数報告されていますが、関連性は証明されていません。そこで今回は、2018~2019年および20...
01_中枢神経系

膿尿または細菌尿のある高齢者のせん妄に対する抗生物質の効果は?(系統的レビュー; J Am Geriatr Soc. 2024)

せん妄転帰と抗生物質との関連性は?せん妄は高齢者によく見られる神経精神症候群で、認知機能と注意力の急激で変動的な変化が特徴です。せん妄は、死亡、施設入所、認知症のリスク増加など、深刻な長期的合併症を伴う医学的緊急事態であることから、対症療法...
01_ワクチン vaccine

コロナ後遺症(long-COVID)発症後に対するワクチン接種の有効性は?(前向きコホート研究; Int J Infect Dis. 2023)

ワクチン接種はCOVID-19の重篤な症状を予防することが多くの研究結果から示されています。COVID-19罹患後状態(PCC)またはlong-COVIDの患者については、COVID-19ワクチン接種が症状の進展、免疫応答、ウイルスの持続…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2感染後の糖尿病発症率とCOVID-19ワクチン接種の意義は?(後向きコホート研究; Lancet Diabetes Endocrinol. 2024)

COVID-19後の2型糖尿病の発症リスクはワクチン接種でリスク低減できるのか?COVID-19の診断後に2型糖尿病の発症率が増加することを示した研究もありますが、決定的な証拠ではありません。また、この関連に対するCOVID-19ワクチンの...
09_感染症

小児呼吸器感染症の発症におけるSRウイルスと肺炎球菌の相互作用とは?(系統的レビュー; Lancet Respir Med. 2024)

下気道感染症は、一般的に呼吸器合胞体ウイルス(RSV)または肺炎球菌(肺炎球菌)によって引き起こされ、特に5歳未満の小児において、世界的に大きな健康上の負担となっています。したがってRSVと肺炎球菌の関係をより深く理解することは、疾患の予…
02_循環器系

SARS-CoV-2感染後の心血管疾患リスクはどのくらいですか?(メタ解析; J Infect. 2024)

SARS-CoV-2感染後のCVDリスクについて、重症度を考慮しながら経時的に検討した系統的レビューはほとんどありません。そこで今回は、SARS-CoV-2感染後の肺塞栓症(PE)、心筋梗塞(MI)、虚血性脳卒中(IS)、出血性脳卒中(H…
09_感染症

SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症を有する成人におけるニルマトルビル-リトナビルの効果は?(RCT; STOP-PASC試験; JAMA Intern Med. 2024)

SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症にニルマトレルビル-リトナビルは有効か?SARS-CoV-2感染の亜急性後遺症(postacute sequelae of SARS-CoV-2 infection, PASC)は、long-COVID...
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2 JN.1感染に対するmRNAワクチンの効果は?(コホート研究; Clin Infect Dis. 2024)

JN.1亜系統(変異株)に対する最新のCOVID-19ワクチン(BA.4/5 二価, XBB1.5 一価)の予防効果に関するデータはまだ限られています。そこで今回は、2023年11月26日から2024年1月13日まで、JN.1を主因とする…
09_感染症

重症敗血症患者におけるβ-ラクタム系抗生物質の持続投与と間欠投与の比較(オープンRCT; BLING III試験; Circulation. 2024)

時間依存性的な抗菌薬であるβ-ラクタム系抗生物質は、最小発育阻止濃度(MIC)以上の血中濃度を維持できている時間が長ければ長いほど効果を発揮することが報告されています。したがって、持続投与が求められますが、β-ラクタム系抗生物質はMIC未…
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