05_内分泌代謝系

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02_循環器系

2回分割投与のアスピリンはACS後の再発抑制に有効か?|糖尿病・アスピリン抵抗性高リスク患者における検証(Open-RCT; ANDAMAN試験; Eur Heart J. 2025)

急性冠症候群(ACS)後の二次予防において、アスピリンは標準治療の中核を担っています。しかし、糖尿病(DM)患者やアスピリン抵抗性(aspirin resistance)を有する高リスク群では、標準投与(1日1回)にもかかわらず虚血性イベ…
05_内分泌代謝系

IgA腎症におけるカルシトリオール併用療法の効果は?(DB-RCT; Nephrology Dialysis Transplantation 2025)

IgA腎症(IgAN)は世界的に最も一般的な原発性糸球体腎炎であり、中等度のタンパク尿(0.5〜3.5g/日)を有する患者では、RAS阻害薬(RASB)の最大投与下でも腎機能低下が進行することがあります。ビタミンD活性体であるカルシトリオ…
02_循環器系

GLP-1受容体作動薬はHFpEF合併肥満患者に有効か?(RCTのメタ解析; Diabetes Obes Metab. 2025)

肥満は心不全(HF)発症の大きなリスク因子であり、特に駆出率が保たれた心不全(HFpEF)の発症と密接に関連しています。近年、GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)が体重減少や心血管イベント抑制効果を持つことから、HFpEF患者への応…
05_内分泌代謝系

GLP-1受容体作動薬は「肥満合併変形性膝関節症」のコスト効果で外科手術に迫る(費用対効果分析; Ann Intern Med. 2025)

膝の変形性関節症(OA)は高齢化と肥満の進行に伴い増加しており、疼痛・歩行障害・生活の質(QOL)の低下を引き起こす代表的な慢性疾患です。従来は減量・運動療法や、重症例では外科的治療(スリーブ胃切除術、ルーワイ胃バイパスなど)が中心でした…
02_循環器系

急性心不全治療におけるフロセミド静注の血圧への影響はどの程度か?(コホート研究; Acad Emerg Med. 2025)

急性非代償性心不全(ADHF)の治療において、フロセミド静注(IVFu)は浮腫や肺うっ血の改善に広く用いられています。しかし、投与による血圧低下や低血圧リスクについては臨床現場で懸念があり、実際にどの程度寄与しているのかは不明確でした。そ…
02_循環器系

2型糖尿病とCKDにおける抗糖尿病薬の心腎アウトカム比較(SR&NWM; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病+CKDに対する有効な薬剤とは?2型糖尿病(T2DM)に慢性腎臓病(CKD)を合併すると、心血管イベントや腎不全のリスクが著しく増加します。近年は SGLT2阻害薬 や GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA) が腎・心血管保護...
02_循環器系

CKD合併2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬の不適切投与とリスク(データベース研究; Mayo Clin Proc. 2020)

DPP-4阻害薬は2型糖尿病(T2DM)の治療薬として広く用いられていますが、薬剤によっては腎機能に応じて投与量を調整する必要があります。慢性腎臓病(CKD)を有する患者に対し、用量調整が不充分なまま投与されているケースが少なくないことが…
05_内分泌代謝系

GLP-1受容体作動薬と静脈血栓塞栓症リスクの関連 ― メタ解析の結果(RCTのメタ解析; J Thromb Haemost. 2025)

肥満は静脈血栓塞栓症(VTE)の確立されたリスク因子であり、糖尿病や肥満を対象とした研究から、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)がVTEリスクを減少させる可能性が示唆されています。しかし、これまでの知見は主に観察研究に基づいており…
02_循環器系

透析患者にスタチンは有効か?ASCVD合併例を対象としたメタ解析の結果(SR&MA; Am J Cardiol. 2025)

透析患者においてもスタチンは有効なのか?スタチンは動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における標準治療として位置づけられています。しかし、透析導入患者ではスタチンの有効性が明確でないことから、現在の国際的なガイドラインでは一律の使用...
02_循環器系

セマグルチドはT2D高リスク患者における心血管・腎アウトカムを改善する(SUSTAIN6/PIONEER6統合解析;

心血管・腎アウトカムに対するセマグルチドの効果は?GLP-1受容体作動薬セマグルチドは、2型糖尿病(T2D)の血糖コントロールだけでなく、心血管や腎への保護効果も示唆されています。今回ご紹介するのは、SUSTAIN 6試験(注射剤)とPIO...
05_内分泌代謝系

ロベグリタゾン追加療法は有効か?―メトホルミン+シタグリプチンで不十分な2型糖尿病への追加効果(DB-RCT; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病の治療では、メトホルミン+DPP-4阻害薬(例:シタグリプチン)の併用が行われますが、血糖コントロールが不十分な場合は第3剤の追加が検討されます。今回ご紹介する研究は、ロベグリタゾン(thiazolidinedione系)を追加…
01_中枢神経系

GLP-1受容体作動薬は認知症予防に効果がある?DPP4阻害薬との比較から見えたこと(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025)

2型糖尿病治療薬として近年注目されているGLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)は、血糖コントロールや減量効果、心血管イベント予防など多面的なベネフィットが期待されています。一方で、「認知症の予防にもつながるのでは?」という期待も高まっ…
05_内分泌代謝系

高齢2型糖尿病患者への脱処方支援──患者向け資料の事前配布で中止率が上昇(RCT; JAMA Intern Med. 2025)

高齢の2型糖尿病患者では、インスリンやスルホニル尿素薬(SU薬)による低血糖リスクが問題となります。とくに75歳以上の患者では、厳格な血糖管理が却って有害となる可能性もあります。今回ご紹介するランダム化比較試験(RCT)では、医師への学術…
05_内分泌代謝系

GLP-1受容体作動薬は逆流性食道炎のリスクを上げる?SGLT2阻害薬との比較検討(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025)

近年、2型糖尿病および肥満治療の第一選択薬として注目されているGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RAs)。一方で、これらの薬剤には胃排出遅延作用があり、逆流性食道炎(GERD)のリスクとの関連が懸念されています。今回紹介するのは、GLP…
05_内分泌代謝系

CagriSema併用療法が肥満治療の新たな選択肢に|セマグルチド+カグリリンタイドの効果とは?(DB-RCT; REDEFINE 1試験; N Engl J Med. 2025)

GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」はすでに肥満や心血管疾患リスク低減で高い評価を得ています。一方、アミリン類似体「cagrilintide(カグリリンタイド, カグリリンチド)」も初期段階で有望な体重減少効果を示しています。今回のRE…
02_循環器系

糖尿病の高血圧対策に「減塩+食事改善」が有効?(クロスオーバーRCT; DASH4D試験; JAMA Intern Med. 2025)

2型糖尿病を抱える方の多くが、同時に高血圧を発症しています。これは心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管イベントのリスクを大きく高めるため、血圧管理が極めて重要です。しかし、体重減少を伴わない純粋な食事介入のみでの血圧改善効果については、こ…
01_中枢神経系

スタチンで大うつ病性障害は改善する?―MDDと肥満の併存患者を対象としたRCT(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025)

大うつ病性障害(Major depressive disorder, MDD)と肥満は、それぞれ世界的な健康課題とされており、併存する頻度も高いことが知られています。近年では、炎症や代謝異常を介した両者の生物学的関連が注目されており「スタ…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病と肥満を併発する患者においてチルゼパチドはコストパフォーマンスに優れる?(費用対効果分析; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病(T2D)と肥満の両方を抱える患者に対し、チルゼパチド(tirzepatide, 以下TZP)は体重と血糖コントロールの両面で効果が期待される薬剤です。しかし、費用対効果について充分に評価されていません。そこで今回は、アメリカで…
02_循環器系

SGLT2阻害薬+フィネレノンの併用は効果的?―CKD+2型糖尿病患者への初期治療戦略(DB-RCT; CONFIDENCE試験; N Engl J Med. 2025)

慢性腎臓病(CKD)と2型糖尿病を併発する患者において、腎機能の悪化やアルブミン尿の進行をいかに抑えるかは、実臨床において大きな課題です。SGLT2阻害薬やフィネレノン(非ステロイド性MR拮抗薬)は、それぞれ腎保護効果が示されていますが、…
05_内分泌代謝系

セマグルチドは本当に“費用対効果が高い”のか?(費用対効果分析; Diabetes Care. 2025)

GLP-1受容体作動薬セマグルチド(semaglutide;商品名オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)は、2型糖尿病(T2D)に対する強力な血糖降下効果や体重減少効果を有し、近年多くのガイドラインで推奨されています。しかし、高額な薬剤費用…
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