02_循環器系 PCIを受けた心房細動患者における抗血栓療法:DOACと併用するならアスピリン?クロピドグレル?(後ろ向きコホート研究; Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother. 2025) 心房細動(AF)患者が経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた場合、抗凝固薬(DOAC)+抗血小板薬(DAPTではなくデュアルセラピー)による治療が推奨されています。ここで問題となるのが「抗血小板薬はアスピリンか?クロピドグレルか… 2025.05.31 02_循環器系
02_循環器系 スピロノラクトンの代替となるか?アミロライドの非劣性を検証したRCT(PROBE法; JAMA. 2025) 抵抗性高血圧とは、適切な生活習慣の改善と3剤(ARBまたはACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、サイアザイド系利尿薬)による治療を行っても血圧がコントロールされない状態を指します。この領域では、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)であるス… 2025.05.26 02_循環器系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者におけるロスバスタチンとアトルバスタチンの有効性比較(韓国の後向きコホート研究; J Am Heart Assoc. 2025) 急性虚血性脳卒中後には、再発予防や心血管イベントリスク低減を目的にスタチン療法が推奨されています。中でもロスバスタチンとアトルバスタチンは、強力なLDLコレステロール低下作用を有する代表的なスタチンですが、どちらがより効果的かに関しては、… 2025.05.24 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 降圧薬の服用は朝か夜か? — 就寝時服用の心血管リスク低減効果を検証(PROBE法; BedMed-RCT; JAMA. 2025) 高血圧治療の一環として、血圧降下薬を朝に服用するか、夜に服用するかは議論の的となってきました。特に、夜間服用(就寝前服用)が心血管リスクを低減させるとの仮説が注目されましたが、大規模臨床試験では結果が一貫していないため、その有効性には疑問… 2025.05.21 02_循環器系
02_循環器系 心不全患者におけるカルベジロールの安全性—COPDや喘息を合併する場合の検討(観察研究; J Heart Lung Transplant. 2002) 心不全患者にβ遮断薬を使う難しさ慢性心不全(CHF)の治療において、β遮断薬(カルベジロールなど)の使用は必須ですが、気道病変を有する患者では慎重な投与が求められます。特に、COPDや喘息を合併する患者では、β遮断薬が気管支収縮を引き起こす... 2025.05.18 02_循環器系03_呼吸器系
00_その他 胸痛で救急外来を受診したとき、どの症状が心筋梗塞を示唆するか?(前向き研究; Resuscitation. 2010) 救急外来(ED)での胸痛は頻度が高く、急性心筋梗塞(AMI)を迅速に見分けることが求められます。従来、胸痛の部位や放散先、随伴症状を総合的に評価して診断が進められてきましたが、個々の症状の信頼性には限界があり、実臨床での診断精度を確立する… 2025.05.17 00_その他02_循環器系
02_循環器系 心血管疾患の二次予防にコルヒチンは有効か?(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2025) 近年、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の再発予防において、「炎症の制御」が注目されており、その代表的薬剤のひとつが「コルヒチン(Colchicine)」です。コルヒチンは本来、痛風やベーチェット病の治療に用いられる抗炎症薬ですが、心筋梗… 2025.05.12 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 心拍数を下げる治療は心血管予後に有効か?(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2025) 心拍数(Heart Rate, HR)の上昇は、心筋虚血、心不全、突然死のリスクと関連することから、HR低下を目指す治療戦略が広く用いられています。しかし、高血圧や心血管疾患(CVD)患者におけるHR低下治療の本当のベネフィットは明確では… 2025.05.11 02_循環器系
02_循環器系 RAAS阻害薬による高カリウム血症をSGLT2阻害薬が抑える?(大規模コホート研究; JAMA Intern Med. 2025) ACE阻害薬やARBなどのRAAS(レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系)阻害薬は、糖尿病性腎症、心不全、慢性腎臓病(CKD)の進行抑制において中心的な役割を果たします。しかしその一方で、高カリウム血症(hyperkalemia)の… 2025.05.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 アベラシマブは心房細動患者において出血リスクを低下させるか?(RCT; AZALEA-TIMI 71試験; N Engl J Med. 2025) 心房細動患者では、血栓症予防のために抗凝固療法が必要ですが、出血リスクが治療上の重要な課題となっています。アベラシマブは、非活性型第XI因子(FXI)に結合し、その活性化を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体であり、新たな抗凝固戦略として… 2025.05.05 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 【T2DM患者のCABG術前管理】エンパグリフロジンは術後急性腎障害を減らす?(PROBE法; POST-CABGDM試験; Diabetes Care. 2025) 2型糖尿病(T2DM)患者は、冠動脈バイパス手術(CABG)後に急性腎障害(AKI)を発症するリスクが高いことが知られています。AKIは術後転帰を悪化させ、予後に重大な影響を与えるため、リスク低減策の確立が課題となっています。今回紹介する… 2025.05.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 入院中に発見された心房細動、その後の脳卒中リスクは?(大規模コホート研究; Ann Intern Med. 2025) 心房細動(AF)は、さまざまな病態に伴って入院中に初めて診断されることがあり、その一部は誘因(感染症や手術など)の消失により自然に収束する場合もあります。しかし、こうした「入院中発見型AF」が、退院後にどれほど脳卒中リスクを有するのか、充… 2025.04.30 02_循環器系
02_循環器系 川崎病にアスピリンは本当に必要か?高用量アスピリンの有無を比較(PROBE; JAMA Netw Open. 2025) 川崎病(Kawasaki disease:KD)は、小児に発症する血管炎であり、最も重大な合併症は冠動脈病変(Coronary Artery Lesions:CALs)の形成です。現在、標準治療は免疫グロブリン静注療法(IVIG)と高用量… 2025.04.29 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は心腎代謝リスク群でも突然死を防ぐ?(RCTのメタ解析; Eur J Heart Fail. 2025) 心血管疾患、慢性腎臓病、2型糖尿病といった心腎代謝疾患(Cardio-Kidney-Metabolic、CKM)は、互いに密接に関連しながら進展し、突然死(Sudden Cardiac Death:SCD)のリスクを著しく高めることが知ら… 2025.04.27 02_循環器系
02_循環器系 大動脈弁狭窄症でTAVIを受けた患者にSGLT2阻害薬は有効か?(RCT; DapaTAVI試験; N Engl J Med. 2025) SGLT2阻害薬は、糖尿病や心不全に対する多面的な有用性が示され、心不全ハイリスク患者への投与が広がりつつあります。しかし、弁膜症、特に大動脈弁狭窄症に対してTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)を受けた患者は、これまで大規模RCTの対… 2025.04.24 02_循環器系
02_循環器系 カルシウムチャネル遮断薬は40歳以上の男性の夜間頻尿と関連している?(横断研究; J Clin Med. 2021) 夜間頻尿(nocturia)は、加齢に伴い増加する排尿症状のひとつで、生活の質(QOL)を大きく低下させる要因の一つです。高血圧は夜間頻尿としばしば併存し、降圧薬の中には利尿作用や血管拡張作用を通じて排尿に影響を及ぼすものもありますが、ど… 2025.04.21 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 高リスク静脈血栓塞栓症の長期治療におけるDOAC減量は妥当か?(PROBE; RENOVE試験; Lancet 2025) 静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者において、再発リスクが高い場合は6〜24か月の初期治療後も延長抗凝固療法が必要となることがあります。ただし、その際に使用すべき直接経口抗凝固薬(DOAC)の最適用量については明らかではありません。そこ… 2025.04.20 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 スピロノラクトン最適化中の高カリウム血症にジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC)は有効か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025) ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 (MRA) は、心不全および駆出率低下(HFrEF)の患者の転帰を改善しますが、臨床現場ではあまり使用されていません。スピロノラクトン(MRA:ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)は、心不全治療において予後… 2025.04.14 02_循環器系07_腎・泌尿器系未分類
02_循環器系 心房細動を伴う脳内出血の生存者における脳卒中予防のためのDOAC vs. 抗凝固薬なし(PROBE法; PRESTIGE-AF試験; Lancet. 2025) 直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動患者の血栓塞栓症の発生率を低下させますが、脳内出血の生存者に対する利点とリスクは不明です。そこで今回は、DOACが脳内出血の再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中のリスクを低下させるかどうか… 2025.04.11 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心血管イベント発生率に対するアトルバスタチンの長期的有用性は?(ASCOT-Legacy 20年追跡調査; Heart. 2025) Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial(ASCOT)試験は、19,342人のCV疾患の3つの付加的危険因子を有する高血圧被験者-ASCOT血圧降下群(BPLA)-を対象に2つの異なる血圧降下戦略… 2025.04.10 02_循環器系05_内分泌代謝系