02_循環器系 CABG後の二重抗血小板療法:チカグレロル+アスピリンは有効か?(レジストリベースOpen-RCT; TACSI試験; N Engl J Med. 2025) 急性冠症候群(ACS)で冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者には、術後の抗血小板療法が推奨されます。従来はアスピリン単独投与が標準ですが、チカグレロルをアスピリンに追加する二重抗血小板療法(DAPT)が有効かどうかは明らかではありませ… 2025.09.15 02_循環器系12_血液・造血器系
00_その他 歯周病治療が血管リモデリングに及ぼす影響はどのくらい?(RCT; Eur Heart J. 2025) 歯周病(Periodontitis, PD)は口腔内だけでなく、心血管疾患リスクにも関与することが示唆されています。これまでに集中的歯周治療(Intensive Periodontal Treatment, IPT)が内皮機能を改善するこ… 2025.09.10 00_その他02_循環器系
02_循環器系 急性心不全における利尿薬併用療法はどれが有効?(SR&NMA; Am J Cardiol. 2025) 急性心不全(Acute Heart Failure, HF)の入院患者では、ループ利尿薬が標準治療として用いられますが、しばしば利尿抵抗性が問題となります。その際、追加の利尿薬を併用することが試みられます。しかし、どの併用療法が最も有効か… 2025.09.09 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病とCKDにおける抗糖尿病薬の心腎アウトカム比較(SR&NWM; Diabetes Obes Metab. 2025) 2型糖尿病+CKDに対する有効な薬剤とは?2型糖尿病(T2DM)に慢性腎臓病(CKD)を合併すると、心血管イベントや腎不全のリスクが著しく増加します。近年は SGLT2阻害薬 や GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA) が腎・心血管保護... 2025.09.08 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 強化降圧治療の利益とリスクのバランスとは?(大規模試験の個人別データ解析; Lancet. 2025) 降圧治療において、より低い血圧目標(<120mmHgや<130mmHg)を目指す「強化降圧治療」が推奨される場面が増えています。しかし、その一方で副作用や腎関連イベントの増加も報告されており、本当に「強めの降圧」が患者全体にとって有益なの… 2025.09.07 02_循環器系
02_循環器系 DOAC内服中に脳梗塞を発症した場合の抗凝固療法戦略とは?(SR&MA; Neurology. 2025) DOACから切り替えるならどんな治療法が良いか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動や静脈血栓塞栓症の治療に広く用いられています。しかし、DOAC内服中にも脳梗塞が発症するケースがあり、その後の抗凝固療法の最適な戦略は明確ではありません。... 2025.09.05 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 維持透析患者におけるスピロノラクトンの有効性はどのくらい?(DB-RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2025) 維持透析患者は、心血管系イベントや心不全による入院・死亡のリスクが高いことが知られています。スピロノラクトンは心不全治療で用いられる古典的なミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ですが、透析患者における有効性と安全性については明らかで… 2025.09.04 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 CKD合併2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬の不適切投与とリスク(データベース研究; Mayo Clin Proc. 2020) DPP-4阻害薬は2型糖尿病(T2DM)の治療薬として広く用いられていますが、薬剤によっては腎機能に応じて投与量を調整する必要があります。慢性腎臓病(CKD)を有する患者に対し、用量調整が不充分なまま投与されているケースが少なくないことが… 2025.09.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 ラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連 ― 山形コホート研究からの知見(コホート研究; J Nutr Health Aging. 2025) 日本ではラーメンが国民食の一つとして広く親しまれていますが、その高い塩分・脂質含有量から心血管疾患やがんとの関連が懸念されています。そこで今回は、日本の地域(山形県)住民を対象にラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連を検討したコホート研究の結… 2025.08.31 02_循環器系食事
02_循環器系 心房細動関連心筋症における左室機能回復後の心不全治療は必要か?(クロスオーバーRCT; Eur Heart J. 2025) 心房細動により左室収縮不全をきたす心房細動関連心筋症(AFCM)は、リズムコントロールにより可逆的に改善することが知られています。しかし、左室駆出率(LVEF)が正常化した後も、心不全薬物療法を継続すべきかどうかについては明確なエビデンス… 2025.08.29 02_循環器系
02_循環器系 降圧薬は朝か夜か?―就寝前投与と朝投与の比較(SR&MA; Can J Cardiol. 2025) 高血圧治療において「降圧薬を朝に飲むか、夜に飲むか」という投与タイミングの問題は長年議論されています。過去の一部の研究では、夜間投与(bedtime dosing)が心血管イベントを減らす可能性が示唆されましたが、その再現性には疑問が残っ… 2025.08.25 02_循環器系
02_循環器系 透析患者にスタチンは有効か?ASCVD合併例を対象としたメタ解析の結果(SR&MA; Am J Cardiol. 2025) 透析患者においてもスタチンは有効なのか?スタチンは動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における標準治療として位置づけられています。しかし、透析導入患者ではスタチンの有効性が明確でないことから、現在の国際的なガイドラインでは一律の使用... 2025.08.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 集中降圧目標(収縮期血圧120mmHg未満)は費用対効果に優れるのか?(マイクロシュミレーションモデル; Ann Intern Med. 2025) 降圧治療の大規模臨床試験(SPRINT試験など)では、収縮期血圧(SBP)の目標を120mmHg未満とする集中的な降圧管理が、140mmHg未満の従来目標に比べて有効であることが示されています。さらに経済評価では、120mmHg未満を目指… 2025.08.21 02_循環器系費用対効果分析
02_循環器系 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(SZC)は心不全患者のスピロノラクトン使用最適化に有用か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025) 心不全(特に左室駆出率が低下した心不全:HFrEF)において、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA) は予後改善効果が確立しています。しかし実臨床では「高カリウム血症」が主な理由となり、MRAが十分に使用されていない現状があります。そ… 2025.08.20 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 高齢者高血圧における血圧管理目標は130mmHg未満を目指すべきか?(RCTのメタ解析; Hypertens Res. 2025) 高齢者の高血圧管理において「血圧をどこまで下げるべきか」は、長年議論されてきたテーマです。従来、日本高血圧学会のガイドライン(2019年版)では、75歳以上の推奨目標は収縮期血圧(SBP)140mmHg未満とされていました。しかし、その後… 2025.08.18 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 セマグルチドはT2D高リスク患者における心血管・腎アウトカムを改善する(SUSTAIN6/PIONEER6統合解析; 心血管・腎アウトカムに対するセマグルチドの効果は?GLP-1受容体作動薬セマグルチドは、2型糖尿病(T2D)の血糖コントロールだけでなく、心血管や腎への保護効果も示唆されています。今回ご紹介するのは、SUSTAIN 6試験(注射剤)とPIO... 2025.08.16 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 抗血小板薬の「減量」は性別で効果が違う?―PCI後DAPTのデエスカレーション戦略(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2025) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の二重抗血小板療法(DAPT)は、虚血イベント予防に有効ですが、出血リスクの増加が問題となります。そのため、DAPTの「デエスカレーション(軽減・中止)」戦略が模索されています。今回ご紹介するメタ… 2025.08.02 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 脳梗塞後のDOACは4日以内に始めた方がよい?(RCTのメタ解析; CATALYST試験; Lancet. 2025) 心原性脳梗塞の原因として最も多い心房細動(AF)。その再発予防には直接経口抗凝固薬(DOAC)が有効ですが、「いつから開始すべきか」というタイミングは長らく議論の対象でした。今回ご紹介する研究は、4件のRCTを統合した個別患者データ(IP… 2025.07.26 02_循環器系
02_循環器系 「週末だけ運動」でも効果あり?―糖尿病患者における身体活動パターンと死亡リスクの関連(前向きコホート研究; Ann Intern Med. 2025) 忙しくて運動する時間が取れない、でも週末にはしっかり運動している――いわゆる“ウィークエンド・ウォリアー(週末戦士)”と呼ばれる運動スタイルが、糖尿病患者にとっても有効かどうかは、これまで明確なエビデンスがありませんでした。今回ご紹介する… 2025.07.25 02_循環器系運動・身体活動
02_循環器系 降圧薬の開始は早いほうが良い?年齢別に見た開始時期と心血管イベントリスクの関係(データベース研究; Hypertens Res. 2025) 高血圧は心血管疾患の主要なリスク因子として知られていますが「いつから治療を始めるか」が予後にどの程度影響するのかは明確ではありません。今回ご紹介するのは、日本の大規模保険データベースを用いて、降圧薬の開始時期と心血管イベント・死亡リスクと… 2025.07.21 02_循環器系