02_循環器系

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大動脈弁狭窄症でTAVIを受けた患者にSGLT2阻害薬は有効か?(RCT; DapaTAVI試験; N Engl J Med. 2025)

SGLT2阻害薬は、糖尿病や心不全に対する多面的な有用性が示され、心不全ハイリスク患者への投与が広がりつつあります。しかし、弁膜症、特に大動脈弁狭窄症に対してTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)を受けた患者は、これまで大規模RCTの対…
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カルシウムチャネル遮断薬は40歳以上の男性の夜間頻尿と関連している?(横断研究; J Clin Med. 2021)

夜間頻尿(nocturia)は、加齢に伴い増加する排尿症状のひとつで、生活の質(QOL)を大きく低下させる要因の一つです。高血圧は夜間頻尿としばしば併存し、降圧薬の中には利尿作用や血管拡張作用を通じて排尿に影響を及ぼすものもありますが、ど…
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高リスク静脈血栓塞栓症の長期治療におけるDOAC減量は妥当か?(PROBE; RENOVE試験; Lancet 2025)

静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者において、再発リスクが高い場合は6〜24か月の初期治療後も延長抗凝固療法が必要となることがあります。ただし、その際に使用すべき直接経口抗凝固薬(DOAC)の最適用量については明らかではありません。そこ…
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スピロノラクトン最適化中の高カリウム血症にジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC)は有効か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025)

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 (MRA) は、心不全および駆出率低下(HFrEF)の患者の転帰を改善しますが、臨床現場ではあまり使用されていません。スピロノラクトン(MRA:ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)は、心不全治療において予後…
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心房細動を伴う脳内出血の生存者における脳卒中予防のためのDOAC vs. 抗凝固薬なし(PROBE法; PRESTIGE-AF試験; Lancet. 2025)

直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動患者の血栓塞栓症の発生率を低下させますが、脳内出血の生存者に対する利点とリスクは不明です。そこで今回は、DOACが脳内出血の再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中のリスクを低下させるかどうか…
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心血管イベント発生率に対するアトルバスタチンの長期的有用性は?(ASCOT-Legacy 20年追跡調査; Heart. 2025)

Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial(ASCOT)試験は、19,342人のCV疾患の3つの付加的危険因子を有する高血圧被験者-ASCOT血圧降下群(BPLA)-を対象に2つの異なる血圧降下戦略…
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がん関連静脈血栓塞栓症に対するアピキサバンの減量延長療法の効果は?(DB-RCT; API-CAT試験; N Engl J Med. 2025)

活動性癌と静脈血栓塞栓症に対する最適な抗凝固療法とは?活動性癌と静脈血栓塞栓症において、経口抗凝固薬の減量による延長治療が血栓塞栓症の再発予防と出血の減少に有効であるかどうかは不明です。そこで今回は、活動性がんと近位深部静脈血栓症または肺塞...
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起立性高血圧と集中的血圧治療との関連性は?(個人レベルのメタ解析; BMJ. 2025)

起立性高血圧は、立ち上がった後に血圧が上昇する病態であり、心血管疾患、脳卒中、腎臓病、認知障害など、さまざまな健康被害を引き起こす新たな危険因子です。また、起立性高血圧は、高齢者の全死亡率の重要な予測因子でもあるようです。個々のコホート研…
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高リスク2型糖尿病における経口セマグルチドと心血管アウトカムとの関連性は?(DB-RCT; SOUL試験; New Eng J Med 2025)

グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1 RA)である経口セマグルチドの心血管安全性は、2型糖尿病で心血管リスクの高い患者において確立されています。しかし、2型糖尿病とアテローム性動脈硬化性心血管疾患、慢性腎臓病、またはその両方を有…
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JAK阻害剤に関連する主要心血管有害事象はどのくらい?(不均衡分析; Drug Saf. 2025)

JAK阻害薬と心血管イベントとの関連性は?関節リウマチ(RA)の治療にはヤヌスキナーゼ阻害薬(JAKis)と抗腫瘍壊死因子α薬(抗TNFα薬)が一般的に使用されていますが、これらの薬剤の心血管安全性プロファイルは不明な点が多く、充分に検証さ...
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血栓後症候群患者における静脈ステント血栓症予防のためのアスピリン+リバーロキサバン vs. リバーロキサバン単独(Open-RCT; ARIVA試験; Circulation. 2025)

血栓後症候群患者において、腸大腿静脈または下大静脈のステント再疎通は静脈の開存性を回復し、機能的転帰を改善します。一方、ステント血栓症のリスクはステント留置後6ヵ月間に特に増加することが知られています。このリスク低減のために二重抗血小板薬…
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末梢動脈疾患における在宅運動の効果はどのくらい?(RCT; LITE試験; Am J Cardiol. 2025)

末梢動脈疾患(peripheral artery disease, PAD)患者における特徴的な症状の一つに”間欠性跛行”があげられます。これに対して、定期的な歩行運動が効果的であることが報告されていますが、患者報告アウトカムに対する影響…
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GLP-1受容体作動薬を投与されたCKD患者の腎臓および心血管アウトカム(RCTのSR&MA; Am J Kidney Dis. 2025)

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、糖尿病患者における心臓および腎臓の転帰を改善しますが、推算糸球体濾過量(eGFR)が低下している患者における有効性は不明です。そこで今回は、慢性腎臓病(CKD)患者において、GLP-1…
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ARNIの腎安全性と有効性はどのくらい?(RCTのメタ解析; J Clin Pharm Ther. 2020)

アンジオテンシン受容体-ネプリライシン阻害薬(ARNi)療法は心血管系の転帰を改善することがProspective Comparison of ARNi with angiotensin-converting enzyme inhibit…
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便秘の合併が心不全患者の生存に及ぼす影響はどのくらい?(前向きコホート研究; 高知YOSACOI研究; Front Cardiovasc Med. 2025)

便秘は薬の副作用や心不全の生理的影響から心不全患者にしばしばみられます。ここ最近の研究結果から、便秘の併存が心血管系疾患の発症や生存率に影響を及ぼす可能性が示唆されていますが、この関係は依然として不明です。そこで今回は、便秘の併存が心不全…
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主要有害心血管イベントに対するソタグリフロジンの効果は?(SCORED試験の事前規定二次解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2025)

ナトリウム-グルコース共輸送体(SGLT)-2阻害薬は、心不全関連転帰の改善において一貫した有用性を示しましたが、心筋梗塞や脳卒中などの虚血性心血管イベントに対しては一貫した改善効果が示されていません。そこで今回は、SGLT1/2デュアル…
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SGLT-2阻害薬治療後の尿路感染症は心血管アウトカムのリスク上昇と関連する?(観察研究; Endocr Pract. 2025)

ナトリウム-グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)は血糖降下作用を示すことから糖尿病治療薬として承認されました。その後、多面的な作用を示すことから心不全や腎臓病についても使用されています。特に腎・心血管イベントのリスクを低減することか…
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GLP-1受容体作動薬の心血管アウトカムに対する有効性は人種により異なる?(メタ解析; Diabetes Care. 2025)

心血管アウトカム試験(CVOT)において、グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1RA)は、白人と比較してアジア人においてより高い心血管効果を示すことが示唆されていますが、充分に検証されていません。そこで今回は、GLP-1RAの心血…
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ホルモン避妊薬による脳卒中と心筋梗塞リスクはどのくらい?(前向きコホート研究; BMJ. 2025)

ホルモン避妊薬と心血管イベント発生リスクとの関連性は?市販されているすべてのホルモン避妊薬は、望まない妊娠を防ぐのに許容できる同様の効果があり、どのタイプのホルモン避妊薬を使用するかについて臨床上の推奨を行う際には、安全性が重要な考慮事項と...
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急性冠症候群における二重抗血小板療法からチカグレロル単剤療法への漸減効果は?(RCTのメタ解析; Ann Intern Med. 2025)

薬剤溶出ステント(DES)留置を受ける急性冠症候群(ACS)患者において、短期間の二重抗血小板療法(DAPT)から強力なP2Y12阻害薬単剤療法への移行が果たす役割については、まだ結論が出ていません。そこで今回は、ACS患者を対象としたラ…
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