02_循環器系

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00_その他

薬剤師介入が心不全の再入院を減らす?(RCTのSR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2025)

心不全(HF)は、高齢者を中心に再入院の主要な原因であり、退院直後や症状悪化時に特にリスクが高まります。こうした背景から、多職種チーム医療の一員として薬剤師が果たす役割が注目されていますが、その効果についてはこれまで十分に検証されていませ…
00_その他

CYP2C19遺伝子型による抗血小板療法の最適化:クロピドグレル併用療法の効果は遺伝的背景で変わる?(RCTの二次解析; INSPIRES試験; Stroke. 2025)

急性期脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)後の再発予防では、クロピドグレルとアスピリンなどの抗血小板薬の併用療法(DAPT)が重要な治療選択肢とされています。しかし、その効果は全ての患者に均一ではありません。近年、CYP2C19遺伝子多型が…
02_循環器系

主要降圧薬とその併用による血圧降下効果を定量化 ― 単剤か併用か?(DB-RCTのメタ解析; Lancet. 2025)

高血圧治療では、ACE阻害薬、ARB、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬といった5つの主要薬剤クラスが広く用いられています。しかし、実際にどの程度血圧を下げられるのか、また単剤と併用でどのように効果が異なるのか、定量的な比較は充分ではあり…
02_循環器系

心不全患者におけるジギトキシンの効果はどのくらい?(DB-RCT; DIGIT-HF; N Engl J Med. 2025)

ジギトキシン(digitoxin)は心不全治療薬として古くから知られていますが、心不全・左室駆出率低下例(HFrEF)に対する有効性は確立していませんでした。そこで今回は、現代の標準治療を受けているHFrEF患者において、ジギトキシンがア…
01_中枢神経系

ARBはACE阻害薬よりも認知症リスクを低減する?(多国籍コホート研究; Age Ageing. 2025)

高血圧治療に広く用いられるACE阻害薬(ACEI)とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。これらは血圧コントロールだけでなく、脳血管疾患や認知機能に影響を及ぼす可能性が指摘されています。しかし、どの薬剤クラスが認知症リスクにより有利…
02_循環器系

急性心不全治療におけるフロセミド静注の血圧への影響はどの程度か?(コホート研究; Acad Emerg Med. 2025)

急性非代償性心不全(ADHF)の治療において、フロセミド静注(IVFu)は浮腫や肺うっ血の改善に広く用いられています。しかし、投与による血圧低下や低血圧リスクについては臨床現場で懸念があり、実際にどの程度寄与しているのかは不明確でした。そ…
02_循環器系

経口抗凝固薬服用中の慢性冠症候群患者におけるアスピリン追加の是非(DB-RCT; AQUATIC試験; N Engl J Med. 2025)

慢性冠症候群(chronic coronary syndrome, CCS)を有し、長期に経口抗凝固薬(OAC)を服用している患者に対して、アスピリンなどの抗血小板薬を追加すべきかどうかは議論が続いています。抗血小板薬の追加は血栓イベント‥
02_循環器系

心筋梗塞後の二重抗血小板療法は短縮できる?P2Y12阻害薬単剤への移行で出血リスクを減らせる可能性(Open-RCT; TARGET-FIRST試験; N Engl J Med. 2025)

急性心筋梗塞(AMI)を発症した患者に対しては、経皮的冠動脈形成術(PCI)後に二剤併用抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に行われています。しかし、近年の治療技術の進歩により、短期間のDAPT後にP2Y12阻害…
02_循環器系

Triple Whammyと急性腎障害(AKI)の発症タイミング(データベース研究; PLoS One. 2022)

レニン-アンジオテンシン系阻害薬、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)からなる「Triple Whammy トリプル・ワーミー」薬物療法に関連する急性腎障害(AKI)が報告されています。しかし、医薬品副作用報告データベースを用い…
02_循環器系

PCI後の抗血小板療法:P2Y12阻害薬単剤はアスピリン単剤より有効か?(RCTのメタ解析; BMJ. 2025)

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の患者では、二重抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に用いられます。しかしDAPT終了後、単剤維持療法として「アスピリン」か「P2Y12阻害薬(クロピドグレルやチカグレロ…
02_循環器系

血液透析患者の高カリウム血症に対するSZCの効果はどのくらい?(RCT; DIALIZE-Outcomes試験; Kidney Int. 2025)

血液透析患者では透析前の高カリウム血症が頻発し、不整脈や心血管イベントの主要なリスクとなります。ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC, 商品名:ロケルマ)は、腸管内でカリウムを吸着し排泄するカリウム吸着薬であり、血清カリウム値のコン…
02_循環器系

CABG後の二重抗血小板療法:チカグレロル+アスピリンは有効か?(レジストリベースOpen-RCT; TACSI試験; N Engl J Med. 2025)

急性冠症候群(ACS)で冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者には、術後の抗血小板療法が推奨されます。従来はアスピリン単独投与が標準ですが、チカグレロルをアスピリンに追加する二重抗血小板療法(DAPT)が有効かどうかは明らかではありませ…
00_その他

歯周病治療が血管リモデリングに及ぼす影響はどのくらい?(RCT; Eur Heart J. 2025)

歯周病(Periodontitis, PD)は口腔内だけでなく、心血管疾患リスクにも関与することが示唆されています。これまでに集中的歯周治療(Intensive Periodontal Treatment, IPT)が内皮機能を改善するこ…
02_循環器系

急性心不全における利尿薬併用療法はどれが有効?(SR&NMA; Am J Cardiol. 2025)

急性心不全(Acute Heart Failure, HF)の入院患者では、ループ利尿薬が標準治療として用いられますが、しばしば利尿抵抗性が問題となります。その際、追加の利尿薬を併用することが試みられます。しかし、どの併用療法が最も有効か…
02_循環器系

2型糖尿病とCKDにおける抗糖尿病薬の心腎アウトカム比較(SR&NWM; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病+CKDに対する有効な薬剤とは?2型糖尿病(T2DM)に慢性腎臓病(CKD)を合併すると、心血管イベントや腎不全のリスクが著しく増加します。近年は SGLT2阻害薬 や GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA) が腎・心血管保護...
02_循環器系

強化降圧治療の利益とリスクのバランスとは?(大規模試験の個人別データ解析; Lancet. 2025)

降圧治療において、より低い血圧目標(<120mmHgや<130mmHg)を目指す「強化降圧治療」が推奨される場面が増えています。しかし、その一方で副作用や腎関連イベントの増加も報告されており、本当に「強めの降圧」が患者全体にとって有益なの…
02_循環器系

DOAC内服中に脳梗塞を発症した場合の抗凝固療法戦略とは?(SR&MA; Neurology. 2025)

DOACから切り替えるならどんな治療法が良いか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動や静脈血栓塞栓症の治療に広く用いられています。しかし、DOAC内服中にも脳梗塞が発症するケースがあり、その後の抗凝固療法の最適な戦略は明確ではありません。...
02_循環器系

維持透析患者におけるスピロノラクトンの有効性はどのくらい?(DB-RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2025)

維持透析患者は、心血管系イベントや心不全による入院・死亡のリスクが高いことが知られています。スピロノラクトンは心不全治療で用いられる古典的なミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ですが、透析患者における有効性と安全性については明らかで…
02_循環器系

CKD合併2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬の不適切投与とリスク(データベース研究; Mayo Clin Proc. 2020)

DPP-4阻害薬は2型糖尿病(T2DM)の治療薬として広く用いられていますが、薬剤によっては腎機能に応じて投与量を調整する必要があります。慢性腎臓病(CKD)を有する患者に対し、用量調整が不充分なまま投与されているケースが少なくないことが…
02_循環器系

ラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連 ― 山形コホート研究からの知見(コホート研究; J Nutr Health Aging. 2025)

日本ではラーメンが国民食の一つとして広く親しまれていますが、その高い塩分・脂質含有量から心血管疾患やがんとの関連が懸念されています。そこで今回は、日本の地域(山形県)住民を対象にラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連を検討したコホート研究の結…
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