02_循環器系 主要降圧薬とその併用による血圧降下効果を定量化 ― 単剤か併用か?(DB-RCTのメタ解析; Lancet. 2025) 高血圧治療では、ACE阻害薬、ARB、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬といった5つの主要薬剤クラスが広く用いられています。しかし、実際にどの程度血圧を下げられるのか、また単剤と併用でどのように効果が異なるのか、定量的な比較は充分ではあり… 2025.09.30 02_循環器系
01_中枢神経系 ADHD治療薬の中枢刺激薬と精神症状リスクはどのくらい?(SR&MA; JAMA Psychiatry. 2025) 注意欠如・多動症(ADHD)の治療において、中枢刺激薬(アンフェタミン系やメチルフェニデート)は第一選択薬として広く用いられています。しかし一部の患者で精神病症状(幻覚や妄想など)や双極性障害(BD)が出現する可能性が指摘されており、その… 2025.09.29 01_中枢神経系
02_循環器系 心不全患者におけるジギトキシンの効果はどのくらい?(DB-RCT; DIGIT-HF; N Engl J Med. 2025) ジギトキシン(digitoxin)は心不全治療薬として古くから知られていますが、心不全・左室駆出率低下例(HFrEF)に対する有効性は確立していませんでした。そこで今回は、現代の標準治療を受けているHFrEF患者において、ジギトキシンがア… 2025.09.28 02_循環器系
03_呼吸器系 吸入薬切り替えの影響は?環境配慮と患者アウトカムのバランスを探る(自己対照症例系列+コホート研究; JAMA Intern Med. 2025) 近年、医療現場における温室効果ガス削減が注目されており、その一環として、噴霧式(MDI:metered-dose inhalers)から推進剤を含まないドライパウダー吸入薬(DPI:propellant-free dry-powder i… 2025.09.27 03_呼吸器系
20_妊婦 【批判的吟味】アセトアミノフェン使用と子どもの発達障害リスクとの関連性は本当か?(系統的レビュー; Environ Health. 2025) アセトアミノフェン(パラセタモール)は、妊娠中でも使用が比較的許容される解熱鎮痛薬として世界中で広く使われており、妊婦の50%以上が服用経験があるとされています。しかし近年、胎児期にアセトアミノフェンへ曝露された子どもにおいて、自閉スペク… 2025.09.26 20_妊婦
01_中枢神経系 ARBはACE阻害薬よりも認知症リスクを低減する?(多国籍コホート研究; Age Ageing. 2025) 高血圧治療に広く用いられるACE阻害薬(ACEI)とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。これらは血圧コントロールだけでなく、脳血管疾患や認知機能に影響を及ぼす可能性が指摘されています。しかし、どの薬剤クラスが認知症リスクにより有利… 2025.09.25 01_中枢神経系02_循環器系未分類
未分類 ビタミンB12誘導体メコバラミンがカペシタビン誘発手足症候群を予防する?(DB-RCT; BMJ. 2025) 抗がん薬 カペシタビン は乳がんを含む固形腫瘍で広く用いられる経口フッ化ピリミジン製剤です。一方、副作用として手足症候群(Hand-Foot Syndrome:HFS)を高率に引き起こし、治療中止を要因となります。また、HFSは日常生活の… 2025.09.24 未分類
02_循環器系 急性心不全治療におけるフロセミド静注の血圧への影響はどの程度か?(コホート研究; Acad Emerg Med. 2025) 急性非代償性心不全(ADHF)の治療において、フロセミド静注(IVFu)は浮腫や肺うっ血の改善に広く用いられています。しかし、投与による血圧低下や低血圧リスクについては臨床現場で懸念があり、実際にどの程度寄与しているのかは不明確でした。そ… 2025.09.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
12_血液・造血器系 フレイル高齢者の心房細動治療:ワルファリンからDOACへの切り替えは有効か?(J Am Coll Cardiol. 2025) 心房細動(AF)患者に対する抗凝固療法では、ビタミンK拮抗薬(VKA:ワルファリンなど)から直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)への切り替えが広がっています。しかし、フレイル高齢者でVKAをすでに使用している患者にとって、この切り替えが本当… 2025.09.22 12_血液・造血器系
02_循環器系 経口抗凝固薬服用中の慢性冠症候群患者におけるアスピリン追加の是非(DB-RCT; AQUATIC試験; N Engl J Med. 2025) 慢性冠症候群(chronic coronary syndrome, CCS)を有し、長期に経口抗凝固薬(OAC)を服用している患者に対して、アスピリンなどの抗血小板薬を追加すべきかどうかは議論が続いています。抗血小板薬の追加は血栓イベント‥ 2025.09.21 02_循環器系12_血液・造血器系
未分類 1型糖尿病に対する同種異系幹細胞由来膵島細胞治療「ジミスレセル(zimislecel)」の有効性評価(第1, 2相試験; VX-880-101 FORWARD試験; N Engl J Med. 2025) 1型糖尿病は自己免疫反応により膵島β細胞が破壊され、インスリン分泌が失われる疾患です。インスリン注射や持続皮下インスリン注入が標準治療ですが、依然として重度低血糖や血糖コントロール困難が課題となっています。膵島移植は有効な選択肢ですが、ド… 2025.09.20 未分類
02_循環器系 心筋梗塞後の二重抗血小板療法は短縮できる?P2Y12阻害薬単剤への移行で出血リスクを減らせる可能性(Open-RCT; TARGET-FIRST試験; N Engl J Med. 2025) 急性心筋梗塞(AMI)を発症した患者に対しては、経皮的冠動脈形成術(PCI)後に二剤併用抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に行われています。しかし、近年の治療技術の進歩により、短期間のDAPT後にP2Y12阻害… 2025.09.19 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 Triple Whammyと急性腎障害(AKI)の発症タイミング(データベース研究; PLoS One. 2022) レニン-アンジオテンシン系阻害薬、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)からなる「Triple Whammy トリプル・ワーミー」薬物療法に関連する急性腎障害(AKI)が報告されています。しかし、医薬品副作用報告データベースを用い… 2025.09.18 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 PCI後の抗血小板療法:P2Y12阻害薬単剤はアスピリン単剤より有効か?(RCTのメタ解析; BMJ. 2025) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の患者では、二重抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に用いられます。しかしDAPT終了後、単剤維持療法として「アスピリン」か「P2Y12阻害薬(クロピドグレルやチカグレロ… 2025.09.17 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 血液透析患者の高カリウム血症に対するSZCの効果はどのくらい?(RCT; DIALIZE-Outcomes試験; Kidney Int. 2025) 血液透析患者では透析前の高カリウム血症が頻発し、不整脈や心血管イベントの主要なリスクとなります。ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC, 商品名:ロケルマ)は、腸管内でカリウムを吸着し排泄するカリウム吸着薬であり、血清カリウム値のコン… 2025.09.16 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 CABG後の二重抗血小板療法:チカグレロル+アスピリンは有効か?(レジストリベースOpen-RCT; TACSI試験; N Engl J Med. 2025) 急性冠症候群(ACS)で冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者には、術後の抗血小板療法が推奨されます。従来はアスピリン単独投与が標準ですが、チカグレロルをアスピリンに追加する二重抗血小板療法(DAPT)が有効かどうかは明らかではありませ… 2025.09.15 02_循環器系12_血液・造血器系
04_消化器系 レバミピドはNSAIDsによる胃腸障害を防げるか?(RCTのSR&MA; Am J Gastroenterol. 2025) NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、鎮痛や抗炎症の目的で世界的に広く使用されています。しかし、長期使用で問題となるのが ”胃腸粘膜障害” です。従来はPPI(プロトンポンプ阻害薬)が予防薬として推奨されてきましたが、長期使用に伴う副… 2025.09.14 04_消化器系08_炎症・免疫・アレルギー系
00_その他 ゼルダの伝説とスタジオジブリ映画が幸福度を高める?(2×2要因分析; JMIR Serious Games. 2025) 現代の若者は、不安や憂うつな気分を抱えることが増えていると言われています。その中で、オープンワールドゲーム(例:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)や、スタジオジブリ映画(例:となりのトトロ、魔女の宅急便)によるノスタルジア体験が、… 2025.09.13 00_その他
00_その他 自由時間の多さと幸福感の関係:少なすぎても、多すぎてもNG?(米国の横断研究; J Pers Soc Psychol. 2021) 現代社会では「時間が足りない」と感じる人が多くいます。その一方で、時間が余りすぎても幸福感にマイナスの影響を与えるのではないかという疑問があります。そこで今回は、自由時間(discretionary time)と主観的幸福感の関係を検証し… 2025.09.12 00_その他
未分類 難治性・治療抵抗性高血圧に対するバクスドロスタットの有効性はどのくらい?(DB-RCT; BaxHTN試験; N Engl J Med. 2025) アルドステロンの過剰産生は、難治性・抵抗性高血圧の病態に深く関わります。新規薬剤 バクスドロスタット(baxdrostat) は、アルドステロン合成酵素を阻害することで血圧を低下させることが報告されており、第2相試験で有望な結果が報告され… 2025.09.11 未分類