2025-09

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12_血液・造血器系

フレイル高齢者の心房細動治療:ワルファリンからDOACへの切り替えは有効か?(J Am Coll Cardiol. 2025)

心房細動(AF)患者に対する抗凝固療法では、ビタミンK拮抗薬(VKA:ワルファリンなど)から直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)への切り替えが広がっています。しかし、フレイル高齢者でVKAをすでに使用している患者にとって、この切り替えが本当…
02_循環器系

経口抗凝固薬服用中の慢性冠症候群患者におけるアスピリン追加の是非(DB-RCT; AQUATIC試験; N Engl J Med. 2025)

慢性冠症候群(chronic coronary syndrome, CCS)を有し、長期に経口抗凝固薬(OAC)を服用している患者に対して、アスピリンなどの抗血小板薬を追加すべきかどうかは議論が続いています。抗血小板薬の追加は血栓イベント‥
未分類

1型糖尿病に対する同種異系幹細胞由来膵島細胞治療「ジミスレセル(zimislecel)」の有効性評価(第1, 2相試験; VX-880-101 FORWARD試験; N Engl J Med. 2025)

1型糖尿病は自己免疫反応により膵島β細胞が破壊され、インスリン分泌が失われる疾患です。インスリン注射や持続皮下インスリン注入が標準治療ですが、依然として重度低血糖や血糖コントロール困難が課題となっています。膵島移植は有効な選択肢ですが、ド…
02_循環器系

心筋梗塞後の二重抗血小板療法は短縮できる?P2Y12阻害薬単剤への移行で出血リスクを減らせる可能性(Open-RCT; TARGET-FIRST試験; N Engl J Med. 2025)

急性心筋梗塞(AMI)を発症した患者に対しては、経皮的冠動脈形成術(PCI)後に二剤併用抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に行われています。しかし、近年の治療技術の進歩により、短期間のDAPT後にP2Y12阻害…
02_循環器系

Triple Whammyと急性腎障害(AKI)の発症タイミング(データベース研究; PLoS One. 2022)

レニン-アンジオテンシン系阻害薬、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)からなる「Triple Whammy トリプル・ワーミー」薬物療法に関連する急性腎障害(AKI)が報告されています。しかし、医薬品副作用報告データベースを用い…
02_循環器系

PCI後の抗血小板療法:P2Y12阻害薬単剤はアスピリン単剤より有効か?(RCTのメタ解析; BMJ. 2025)

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の患者では、二重抗血小板療法(DAPT:アスピリン+P2Y12阻害薬)が標準的に用いられます。しかしDAPT終了後、単剤維持療法として「アスピリン」か「P2Y12阻害薬(クロピドグレルやチカグレロ…
02_循環器系

血液透析患者の高カリウム血症に対するSZCの効果はどのくらい?(RCT; DIALIZE-Outcomes試験; Kidney Int. 2025)

血液透析患者では透析前の高カリウム血症が頻発し、不整脈や心血管イベントの主要なリスクとなります。ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC, 商品名:ロケルマ)は、腸管内でカリウムを吸着し排泄するカリウム吸着薬であり、血清カリウム値のコン…
02_循環器系

CABG後の二重抗血小板療法:チカグレロル+アスピリンは有効か?(レジストリベースOpen-RCT; TACSI試験; N Engl J Med. 2025)

急性冠症候群(ACS)で冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者には、術後の抗血小板療法が推奨されます。従来はアスピリン単独投与が標準ですが、チカグレロルをアスピリンに追加する二重抗血小板療法(DAPT)が有効かどうかは明らかではありませ…
04_消化器系

レバミピドはNSAIDsによる胃腸障害を防げるか?(RCTのSR&MA; Am J Gastroenterol. 2025)

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、鎮痛や抗炎症の目的で世界的に広く使用されています。しかし、長期使用で問題となるのが ”胃腸粘膜障害” です。従来はPPI(プロトンポンプ阻害薬)が予防薬として推奨されてきましたが、長期使用に伴う副…
00_その他

ゼルダの伝説とスタジオジブリ映画が幸福度を高める?(2×2要因分析; JMIR Serious Games. 2025)

現代の若者は、不安や憂うつな気分を抱えることが増えていると言われています。その中で、オープンワールドゲーム(例:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)や、スタジオジブリ映画(例:となりのトトロ、魔女の宅急便)によるノスタルジア体験が、…
00_その他

自由時間の多さと幸福感の関係:少なすぎても、多すぎてもNG?(米国の横断研究; J Pers Soc Psychol. 2021)

現代社会では「時間が足りない」と感じる人が多くいます。その一方で、時間が余りすぎても幸福感にマイナスの影響を与えるのではないかという疑問があります。そこで今回は、自由時間(discretionary time)と主観的幸福感の関係を検証し…
未分類

難治性・治療抵抗性高血圧に対するバクスドロスタットの有効性はどのくらい?(DB-RCT; BaxHTN試験; N Engl J Med. 2025)

アルドステロンの過剰産生は、難治性・抵抗性高血圧の病態に深く関わります。新規薬剤 バクスドロスタット(baxdrostat) は、アルドステロン合成酵素を阻害することで血圧を低下させることが報告されており、第2相試験で有望な結果が報告され…
00_その他

歯周病治療が血管リモデリングに及ぼす影響はどのくらい?(RCT; Eur Heart J. 2025)

歯周病(Periodontitis, PD)は口腔内だけでなく、心血管疾患リスクにも関与することが示唆されています。これまでに集中的歯周治療(Intensive Periodontal Treatment, IPT)が内皮機能を改善するこ…
02_循環器系

急性心不全における利尿薬併用療法はどれが有効?(SR&NMA; Am J Cardiol. 2025)

急性心不全(Acute Heart Failure, HF)の入院患者では、ループ利尿薬が標準治療として用いられますが、しばしば利尿抵抗性が問題となります。その際、追加の利尿薬を併用することが試みられます。しかし、どの併用療法が最も有効か…
02_循環器系

2型糖尿病とCKDにおける抗糖尿病薬の心腎アウトカム比較(SR&NWM; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病+CKDに対する有効な薬剤とは?2型糖尿病(T2DM)に慢性腎臓病(CKD)を合併すると、心血管イベントや腎不全のリスクが著しく増加します。近年は SGLT2阻害薬 や GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA) が腎・心血管保護...
02_循環器系

強化降圧治療の利益とリスクのバランスとは?(大規模試験の個人別データ解析; Lancet. 2025)

降圧治療において、より低い血圧目標(<120mmHgや<130mmHg)を目指す「強化降圧治療」が推奨される場面が増えています。しかし、その一方で副作用や腎関連イベントの増加も報告されており、本当に「強めの降圧」が患者全体にとって有益なの…
04_消化器系

消化管出血に対するトラネキサム酸静注の効果はどのくらい?(SR&MA; Am J Emerg Med. 2025)

消化管出血(Gastrointestinal bleeding: GIB)は、重篤な転帰を招く可能性があり、迅速かつ効果的な止血管理が必要とされます。抗線溶薬であるトラネキサム酸(TXA)は、外科領域や外傷領域で止血効果が知られており、消…
02_循環器系

DOAC内服中に脳梗塞を発症した場合の抗凝固療法戦略とは?(SR&MA; Neurology. 2025)

DOACから切り替えるならどんな治療法が良いか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動や静脈血栓塞栓症の治療に広く用いられています。しかし、DOAC内服中にも脳梗塞が発症するケースがあり、その後の抗凝固療法の最適な戦略は明確ではありません。...
02_循環器系

維持透析患者におけるスピロノラクトンの有効性はどのくらい?(DB-RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2025)

維持透析患者は、心血管系イベントや心不全による入院・死亡のリスクが高いことが知られています。スピロノラクトンは心不全治療で用いられる古典的なミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ですが、透析患者における有効性と安全性については明らかで…
01_中枢神経系

抗がん薬に伴う末梢神経障害に対するミロガバリンの有効性評価(単施設観察研究; 医療薬学 2021)

抗がん薬による末梢神経障害(CIPN: chemotherapy-induced peripheral neuropathy)は、がん患者の生活の質(QOL)を大きく低下させる副作用のひとつです。特にタキサン系やプラチナ系抗がん薬により手…
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