10_眼関連疾患 ジクアホソル vs. レバミピド:オフィス作業者のドライアイにはどちらが良い?(RCT;Sci Rep. 2017) 現代のオフィスワーカーに多い悩み、「ドライアイ」。特にパソコン作業などVDT(Visual Display Terminal)作業に従事する人では、涙の安定性や角結膜上皮障害、QOLの低下が問題となります。今回紹介する論文では、ムチン分泌… 2025.07.31 10_眼関連疾患
30_小児 赤ちゃんの夜間睡眠パターンはいつ整う? ― アクチグラフと睡眠日誌からみた6ヶ月間の発達軌跡(ミニスコーピングレビュー; Front Neurosci. 2025) 乳児期の睡眠と覚醒リズムの発達は、神経発達の基盤となる重要なプロセスです。しかし、「夜にどれだけ眠るのか」、「どれくらい起きるのか」といった客観的データは乏しく、多くの研究は保護者の主観的な記録に頼ってきました。本レビュー論文では、アクチ… 2025.07.30 30_小児30_睡眠
未分類 厳格な血圧管理は腎機能に影響する?―腎障害のリスクなく心血管イベントを有意に減少(RCTの二次解析; CRHCP試験; JAMA Netw Open. 2025) 高血圧患者に対して、収縮期血圧(SBP)を130mmHg未満に厳格にコントロールすることで、心血管疾患(CVD)のリスクが下がることは知られています。しかしその一方で、腎機能が悪化する可能性も指摘されており、特に慢性腎臓病(CKD)を有さ… 2025.07.29 未分類
未分類 心筋梗塞+多枝病変への完全血行再建、10年後の成績は?(RCT; DANAMI-3-PRIMULTIの長期追跡; J Am Coll Cardiol. 2025) ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者において、非責任病変への治療を行うか否かは長年の議論の的です。とくに多枝病変を合併する症例において、急性期治療後に非責任血管の狭窄も治療すべきかどうかは、長期予後の観点から重要な論点です。本研究は、DA… 2025.07.28 未分類
05_内分泌代謝系 高齢2型糖尿病患者への脱処方支援──患者向け資料の事前配布で中止率が上昇(RCT; JAMA Intern Med. 2025) 高齢の2型糖尿病患者では、インスリンやスルホニル尿素薬(SU薬)による低血糖リスクが問題となります。とくに75歳以上の患者では、厳格な血糖管理が却って有害となる可能性もあります。今回ご紹介するランダム化比較試験(RCT)では、医師への学術… 2025.07.27 05_内分泌代謝系
02_循環器系 脳梗塞後のDOACは4日以内に始めた方がよい?(RCTのメタ解析; CATALYST試験; Lancet. 2025) 心原性脳梗塞の原因として最も多い心房細動(AF)。その再発予防には直接経口抗凝固薬(DOAC)が有効ですが、「いつから開始すべきか」というタイミングは長らく議論の対象でした。今回ご紹介する研究は、4件のRCTを統合した個別患者データ(IP… 2025.07.26 02_循環器系
02_循環器系 「週末だけ運動」でも効果あり?―糖尿病患者における身体活動パターンと死亡リスクの関連(前向きコホート研究; Ann Intern Med. 2025) 忙しくて運動する時間が取れない、でも週末にはしっかり運動している――いわゆる“ウィークエンド・ウォリアー(週末戦士)”と呼ばれる運動スタイルが、糖尿病患者にとっても有効かどうかは、これまで明確なエビデンスがありませんでした。今回ご紹介する… 2025.07.25 02_循環器系運動・身体活動
01_中枢神経系 アンブロキソールはパーキンソン病認知症に有効なのか?(DB-RCT; JAMA Neurol. 2025) アンブロキソール(ambroxol)といえば、痰を切る去痰薬として知られていますが、実は神経変性疾患の分子シャペロンとしての可能性も注目されています。特に、β-グルコセレブロシダーゼ(GCase)遺伝子変異はパーキンソン病認知症(PDD)… 2025.07.24 01_中枢神経系
30_小児 子どもの身長は夜の睡眠時間で決まる?(日本のコホート研究; J Clin Endocrinol Metab. 2025) 昔から「よく寝る子は育つ」と言われますが、実際に夜間の睡眠時間が子どもの身長に影響するのか、科学的にははっきりしていませんでした。そこで今回は、日本の全国規模の出生コホート研究(Japan Environment and Childre… 2025.07.23 30_小児30_睡眠
01_ワクチン vaccine HPVワクチンは子宮頸がん以外にも効果がある?(後向きコホート研究; Pharmacol Res. 2025) ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、子宮頸がん予防のために広く使用されてきましたが、それ以外のがんに対する予防効果については、これまであまり明らかにされてきませんでした。本研究は、世界的な大規模電子カルテネットワーク(TriNet… 2025.07.22 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 降圧薬の開始は早いほうが良い?年齢別に見た開始時期と心血管イベントリスクの関係(データベース研究; Hypertens Res. 2025) 高血圧は心血管疾患の主要なリスク因子として知られていますが「いつから治療を始めるか」が予後にどの程度影響するのかは明確ではありません。今回ご紹介するのは、日本の大規模保険データベースを用いて、降圧薬の開始時期と心血管イベント・死亡リスクと… 2025.07.21 02_循環器系
04_消化器系 ボノプラザンとクロストリジオイデス・ディフィシル感染症CDIの関連性は?(不均衡解析; Ther Adv Drug Saf. 2024) Clostridioides difficile感染症(CDI)は、抗菌薬や酸分泌抑制薬の使用により腸内環境が乱れることで発症しやすくなると知られています。プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用とCDIとの関連性については多くの報告がありま… 2025.07.20 04_消化器系09_感染症
08_炎症・免疫・アレルギー系 薬剤の使用と顕微鏡的大腸炎(Microscopic Colitis)との因果関係は本当にあるのか?(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025) 顕微鏡的大腸炎(microscopic colitis:MC)は、水様性下痢を主症状とする炎症性腸疾患で、高齢者に多くみられるにもかかわらず、内視鏡での異常は乏しく、病理検査での診断が必要です。一部の薬剤、特にPPI(プロトンポンプ阻害薬… 2025.07.19 08_炎症・免疫・アレルギー系
04_消化器系 ピロリ菌除菌後でも胃がんリスクは違う?(日本の後向きコホート研究; BMC Gastroenterol.2025) ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)感染は胃がんの主要な原因であり、日本では2013年から除菌治療が保険適用され、広く実施されるようになりました。しかし、除菌後でもすべての患者の胃がんリスクが同じわけではない可能性があります。今回… 2025.07.18 04_消化器系13_悪性腫瘍
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬は逆流性食道炎のリスクを上げる?SGLT2阻害薬との比較検討(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025) 近年、2型糖尿病および肥満治療の第一選択薬として注目されているGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RAs)。一方で、これらの薬剤には胃排出遅延作用があり、逆流性食道炎(GERD)のリスクとの関連が懸念されています。今回紹介するのは、GLP… 2025.07.17 05_内分泌代謝系
02_循環器系 降圧薬は朝か夜か?就寝前内服による夜間血圧コントロールの効果を検証したRCT(Open-RCT; OMAN試験; JAMA Netw Open. 2025) はじめに:この論文でわかること高血圧の管理において、夜間の血圧コントロールは心血管イベント予防の鍵とされています。しかし、降圧薬をいつ内服するのが効果的なのか(chronotherapy)は、いまだ議論のあるテーマです。今回ご紹介するのは、... 2025.07.16 02_循環器系
10_眼関連疾患 ドライアイに対してジクアホソルはヒアルロン酸より効果的?(RCTのメタ解析; Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2023) ドライアイ(Dry Eye Disease: DED)は日常的に遭遇する目の不調の一つで、薬剤師や医療従事者が関わる機会も多い疾患です。いくつかの点眼薬が販売されていますが、その有効性や安全性の比較データは限られています。そこで今回ご紹介… 2025.07.15 10_眼関連疾患
04_消化器系 酸化マグネシウム(MgO)の1日投与回数を減らしても便通に影響はない?(後ろ向きコホート研究; J Rural Med. 2024) 便秘治療薬として長年使用されている酸化マグネシウム(MgO)は、安全性が高く、高齢者にも広く使われています。しかし、1日3回などの分割投与が一般的であり、服薬回数の多さは服薬アドヒアランスの低下や、介護現場での投薬負担の増加を引き起こす可… 2025.07.14 04_消化器系
07_腎・泌尿器系 1日どのくらい歩くと腰痛予防になる?(前向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2025) 慢性腰痛は、世界中で非常に多くの人が悩む健康問題であり、医療費や労働損失の原因にもなっています。定期的な身体活動が慢性腰痛のリスクを減らす可能性が示唆されている中、「歩く」という最も手軽な運動が、どれほどの予防効果を持つのかは明確にされて… 2025.07.13 07_腎・泌尿器系
04_消化器系 オピオイドを開始する”がん性疼痛患者”に対するナルデメジンの便秘予防効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2024) がん性疼痛に対する強オピオイドの使用は、痛みの緩和に必須ですが、その副作用として最も頻度が高く、自然には改善しにくいものの1つが「オピオイド誘発性便秘(OIC)」です。OICはアドヒアランスの低下や疼痛管理の障害につながるため、初回投与時… 2025.07.12 04_消化器系13_悪性腫瘍