08_炎症・免疫・アレルギー系 リウマチと心血管疾患|アジア人RA患者で判明したリスクと予防のヒントとは?(後向きコホート研究; Semin Arthritis Rheum. 2018) 関節リウマチ(RA)は関節の炎症や破壊を引き起こす疾患として知られていますが、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中といった心血管疾患(CVD)のリスクが高まることも近年注目されています。しかし、アジア人集団での具体的なリスクや、薬物治療がCVDに与… 2025.06.25 08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 DOAC服用中の消化管出血、その30日死亡率は?(SR&MA; Thromb Res. 2025) 直接経口抗凝固薬(DOAC)は、静脈血栓塞栓症(VTE)や心房細動(AF)の治療に広く使用されており、その利便性や安全性から臨床現場での使用が急速に拡大しています。しかしながら、消化管出血(GI bleeding)という重篤な出血イベント‥ 2025.06.24 02_循環器系
02_循環器系 慢性腎臓病(CKD)患者におけるDOACの早期開始は安全か?(OPTIMAS試験のサブ解析; Stroke. 2025) 心房細動を背景に脳梗塞を発症した患者では、脳卒中再発の予防として抗凝固療法の導入が必須です。しかし、脳出血リスクを踏まえた際、抗凝固薬であるDOAC(直接経口抗凝固薬)の開始タイミングは依然として議論の余地があります。特に、慢性腎臓病(C‥ 2025.06.23 02_循環器系07_腎・泌尿器系
ポリファーマシー 多剤併用 polypharmacy 地域在住高齢者における減薬介入は本当に有効なのか?(SR&MA; JAMA Netw Open. 2025) 高齢化が進む現代社会において、ポリファーマシー(多剤併用)や潜在的に不適切な薬物(PIMs)の問題はますます深刻になっています。薬剤が多ければ多いほど、有害事象のリスクは高まり、患者のQOLやアドヒアランスにも悪影響を及ぼすことが知られて… 2025.06.22 ポリファーマシー 多剤併用 polypharmacy
02_循環器系 心房細動を防げるか?フィネレノンが示した新たな可能性(大規模試験3件のプール解析; J Am Coll Cardiol. 2025) 心房細動(AF)や心房粗動(AFL)は、心血管・腎疾患や代謝異常(いわゆるCKMスペクトラム)における重篤な合併症のひとつです。こうした不整脈の発症は、心不全や腎機能悪化の予兆となりうるため、予防的介入が重要視されています。今回ご紹介する… 2025.06.21 02_循環器系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 カルベジロールは小児にも有効?|心機能と心室形態に注目したRCT(DB-RCT; JAMA. 2007) 成人においては、β遮断薬(βブロッカー)が心不全の治療に有効であることが確立しています。中でもカルベジロール(商品名:アーチスト®)は、症状の改善や生命予後の延長に寄与する薬剤として知られています。しかし、小児や思春期の患者における有効性… 2025.06.20 02_循環器系
09_感染症 抗菌薬は“7日間”で十分?|敗血症治療における抗菌薬投与期間の見直しに関する知見(PROBE; Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed. 2025) 新生児の細菌性敗血症は、早期の診断と適切な抗菌薬治療が生存率に直結する疾患です。しかし、「何日間抗菌薬を投与すべきか」については、明確なエビデンスに乏しいのが実情でした。今回ご紹介する研究は、血液培養で細菌陽性となった新生児敗血症に対し、… 2025.06.19 09_感染症
00_その他 通勤が健康をむしばむ?通勤時間と手段が都市住民の心身に与える影響とは(システマティックレビュー; Journal of Transport & Health 2025) 仕事のための通勤——多くの人が毎日繰り返すこの行為が、実は健康に悪影響を及ぼしている可能性があるとしたらどうでしょうか?都市化が進む現代、経済活動を支える日常的な移動は避けがたいものです。この日常的な移動の影響について、充分に検証されてい… 2025.06.18 00_その他
02_循環器系 小児のうっ血性心不全にβ遮断薬は有効か?(コクランレビュー; CDSR; Cochrane Database Syst Rev. 2020) β遮断薬は、成人のうっ血性心不全(CHF)治療の柱とされており、死亡率低下や入院率減少などの有効性が確立しています。しかし、小児における心不全は、原因や病態、生理的特性が異なるため、成人のエビデンスをそのまま適用することはできません。そこ… 2025.06.17 02_循環器系30_小児
01_中枢神経系 スタチンで大うつ病性障害は改善する?―MDDと肥満の併存患者を対象としたRCT(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025) 大うつ病性障害(Major depressive disorder, MDD)と肥満は、それぞれ世界的な健康課題とされており、併存する頻度も高いことが知られています。近年では、炎症や代謝異常を介した両者の生物学的関連が注目されており「スタ… 2025.06.16 01_中枢神経系05_内分泌代謝系
02_循環器系 抗凝固薬使用患者における心房細動関連脳梗塞の再発リスクは?(SR&MA; JAMA Neurol. 2025) 心房細動(AF)は虚血性脳卒中の主な原因とされており、抗凝固薬(OAC)による予防が推奨されています。しかし、近年の研究や臨床現場からは「抗凝固薬を服用していても再発する」というケースが一定数報告されています。そこで今回は、AFに起因する… 2025.06.15 02_循環器系
02_循環器系 RNAiジレベシランは抗高血圧薬の“後押し”となるのか?(DB-RCT; KARDIA‑2試験; JAMA. 2025) 持続性高血圧には、朝晩の日内変動や飲み忘れによる達成度の低下が課題です。Zilebesiran(ジルべシラン、ジレべシラン)は、肝臓のアンジオテンシノーゲン産生を標的とするRNA干渉(RNAi)薬剤であり、半減期が長く、3~6か月に1回の… 2025.06.14 02_循環器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病と肥満を併発する患者においてチルゼパチドはコストパフォーマンスに優れる?(費用対効果分析; Diabetes Obes Metab. 2025) 2型糖尿病(T2D)と肥満の両方を抱える患者に対し、チルゼパチド(tirzepatide, 以下TZP)は体重と血糖コントロールの両面で効果が期待される薬剤です。しかし、費用対効果について充分に評価されていません。そこで今回は、アメリカで… 2025.06.13 05_内分泌代謝系費用対効果分析
02_循環器系 アピキサバンはアスピリンより脳出血リスクが低い?(RCTのメタ解析; Stroke. 2025) 心原性脳梗塞の予防には抗凝固薬が有効ですが「脳出血が怖いからアスピリンを使っている」というケースは決して珍しくありません。しかし、出血リスクの薬剤比較は充分に行われていません。そこで今回は、アピキサバンとアスピリンの「脳出血リスク」を直接… 2025.06.12 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 SGLT2阻害薬+フィネレノンの併用は効果的?―CKD+2型糖尿病患者への初期治療戦略(DB-RCT; CONFIDENCE試験; N Engl J Med. 2025) 慢性腎臓病(CKD)と2型糖尿病を併発する患者において、腎機能の悪化やアルブミン尿の進行をいかに抑えるかは、実臨床において大きな課題です。SGLT2阻害薬やフィネレノン(非ステロイド性MR拮抗薬)は、それぞれ腎保護効果が示されていますが、… 2025.06.11 02_循環器系05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 脳卒中後うつ(Post-Stroke Depression)に有効な非薬物療法は?(SR&MA; Clin Rehabil. 2025) 脳卒中後のうつ病はどこまで予防・改善できるのか?脳卒中後の患者にとって、うつ症状(Post-Stroke Depression:PSD)は高頻度かつ予後に深く関与する合併症です。再発やリハビリ効果の低下、QOL(生活の質)悪化とも関連し、早... 2025.06.10 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 抗CGRPモノクローナル抗体エプチネズマブは群発頭痛の予防に有効か?(DB-RCT; ALLEVIATE試験; JAMA Neurol. 2025) 群発頭痛(Cluster Headache)は、激烈な頭痛発作を繰り返す難治性の疾患であり、患者のQOL(生活の質)に深刻な影響を与えることが知られています。予防療法としてはベラパミルやリチウムなどが使われていますが、有効性や副作用の点で… 2025.06.09 01_中枢神経系
未分類 メラトニンは神経障害性疼痛に有効か?(二重盲検クロスオーバー試験; Pain. 2025) 神経障害性疼痛(neuropathic pain, NP)は、夜間に悪化しやすく、不眠症や気分障害を伴うことが多い疾患です。こうした背景から、睡眠を整えることで疼痛が改善される可能性が注目されています。メラトニンは松果体から分泌されるホル… 2025.06.08 未分類
01_中枢神経系 血栓除去療法前のテネクテプラーゼ静注は予後改善につながるのか?(RCT; BRIDGE-TNK試験; N Engl J Med. 2025) 急性期脳梗塞、とくに大血管閉塞(LVO, large-vessel occlusion)を伴う症例では、血管内治療(endovascular thrombectomy)が治療の中心ですが、その前段階として血栓溶解療法(IVT)を併用すべき… 2025.06.07 01_中枢神経系02_循環器系
02_循環器系 高齢の心房細動・心不全合併患者に対するカテーテルアブレーションの有効性は?(規模RCT; Heart. 2025) 心房細動(AF)と左室駆出率の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction, HFrEF)を併発する高齢患者は、予後不良なリスク群にあたります。特に持続性心房細動(persist… 2025.06.06 02_循環器系