09_感染症 75歳未満の成人におけるCOVID-19ワクチン接種後の心筋梗塞、脳卒中、肺塞栓症のリスクはどのくらい?(自己症例対照研究; Ann Intern Med. 2022) BNT162b2(ファイザー・ビオンテック社製)ワクチンは、75歳以上の高齢者において、重篤な心血管イベント(心筋梗塞、肺塞栓、脳卒中など)のリスクに関して、安全であることが示されています。しかし、他のCOVID-19ワクチンの安全性や若年層における転帰についてはあまり知られていません。そこで今回… 2022.08.31 09_感染症
00_その他 薬局薬剤師の疑義照会による医療費削減効果はどのくらいですか?(全国薬局疑義照会調査; YAKUGAKU ZASSHI 2016) 医薬分業の目的は、医師と薬剤師が独立した専門職の立場で患者の薬物療法の内容を相互に確認することにより、医療における安全性の確保と質の向上につなげることです。しかし、これまで医薬分業の意義や薬局薬剤師の職能に対する議論が起こっています。平成27年3月12日の内閣府による公開ディスカッションでは、「医… 2022.08.30 00_その他薬剤師の未来に幸あれ May pharmacist be happy in the future
02_循環器系 スタチン長期使用と脳内出血リスクとの関連性はどのくらい?(デンマーク症例対照研究; Neurology. 2022) 低コレステロール血症が脳内出血リスクを増加させることが報告されており、これは疑いようのない事実のようです。しかし、スタチン使用によるLDL-C低下療法が脳内出血リスクになる確証はありません。2019年のメタ解析の結果、脳梗塞の既往を有する患者において、スタチンは脳梗塞の発症を有意に増加させず(ただ… 2022.08.29 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 糖尿病患者の年間eGFR減少率においてSGLT2阻害薬間で差はないかもしれない(代用のアウトカム; データベース研究; Kidney Int. 2022) 糖尿病患者は世界的に増加していることが国際糖尿病連合(IDF)から報告されています。この報告(糖尿病アトラス)によれば、世界の糖尿病人口は5億3,700万人。成人の10人に1人(10.5%)が糖尿病に罹患しています。糖尿病アトラスでは、世界を7地域に区分し統計値を出しています。この7地域の中で日本… 2022.08.28 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 高温や猛暑の日は糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群および低血糖による入院リスクと関連する?(日本のデータベース研究; Environ Int. 2022) 近年、地球温暖化に伴い、異常高温現象の増加が報告されています。高温への曝露は、死亡率を含む健康上の有害な結果と関連しています。糖尿病患者は、体温調節の障害や脱水のリスクといった病的な状態にあるため、特に熱への曝露に脆弱です。糖尿病患者における周囲温度に関連した健康影響の報告も増えており、例えば、高… 2022.08.27 05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 COVID-19関連咳嗽に対するガバペンチンおよびガバペンチン+モンテルカスト vs. デキストロメトルファン(Open-RCT; Clin Respir J. 2022) 咳が慢性化すると咳嗽反射の感度が増し、カプサイシンのような咳嗽刺激物質に対する過敏性が生じることが報告されています。一方で、慢性咳嗽患者には、咳嗽刺激物質ではないものに起因する咳も認められ、中枢神経の咳嗽反射亢進が形成されていること(中枢性感作)も報告されています。中枢性感作の関与が知られている疾… 2022.08.26 01_中枢神経系09_感染症
02_循環器系 心血管疾患患者におけるクロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法、どちらが優れていますか?(SR&MA; Thromb Haemost. 2022) 心血管疾患の二次予防において、アスピリンがクロピドグレルより良い転帰を示すかどうか明確なコンセンサスは得られていません。そこで今回は、心血管障害の既往を有する患者において、クロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法の有効性・安全性を比較したシステマティックレビュー・メタ解析の結果をご紹介します。本… 2022.08.25 02_循環器系
05_内分泌代謝系 日本人2型糖尿病患者におけるチルゼパチド vs. デュラグルチド、どちらが優れているのか?(代用のアウトカム; DB-RCT; SURPASS J-mono試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022) 2型糖尿病患者の多くは、病状の進行に伴い、HbA1cの治療目標を達成することが困難となっています。2型糖尿病治療薬は多くの選択肢がありますが、なかでもSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬が注目されています。2022年8月25日、厚労省の薬食審・医薬品第一部会にて、「2型糖尿病」を対象疾患とする… 2022.08.24 05_内分泌代謝系
02_循環器系 TAVR後の弁尖血栓症および脳血栓塞栓症に対するエドキサバン vs. DAPT、どちらが良さそうですか?(RCT; ADAPT-TAVR試験; Circulation. 2022) 経口直接抗凝固薬(OAC, DOAC)であるエドキサバンが、経カテーテル大動脈弁置換術後の弁尖血栓症(leaflet thrombosis)およびそれに伴う脳血栓塞栓症のリスクを低減できるかどうかは不明です。また、無症候性弁尖血栓症と脳血栓塞栓症や神経・認知機能障害との因果関係も不明なままです。そ… 2022.08.23 02_循環器系
07_腎・泌尿器系 低カリウム血症を呈する腹膜透析患者における最適なカリウム補給方法は?(Open-RCT; Am J Kidney Dis. 2022) 腹膜透析患者にみられる低カリウム血症に対する最適なカリウム補充方法とは? 低カリウム血症は腹膜透析(PD)患者によくみられる電解質異常であり、腹膜炎や死亡のリスク上昇と関連することが指摘されています。しかし、機序は明らかとなっておらず、また... 2022.08.22 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 動脈硬化性疾患および心不全を有する糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬へのGLP-1RA追加は有益ですか?(後向きコホート研究; AJC 2022) SGLT2阻害薬へGLP-1受容体作動薬を追加した場合の有益性は? 2型糖尿病(T2DM)は、米国で約2,600万人が罹患しています(PMID: 33501848)。T2DM患者の約35%が動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を有し、そのうち... 2022.08.21 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 急性代償性心不全患者におけるエンパグリフロジン早期投与による利尿作用と腎機能への影響は?(小規模・単施設DB-RCT; EMPAG-HF; Circulation. 2022) 急性増悪心不全(ADHF)患者における早期のSGLT2阻害薬の追加は有効か? 心不全(HF)は、世界的に罹患率および有病率が増加しており、高い罹患率と死亡率を有しています(PMID: 32087174、PMID: 34447992)。 急性... 2022.08.20 02_循環器系
04_消化器系 欧米におけるH.pylori感染症に対するボノプラザンベースの除菌療法はPPIよりも優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2022) ヘリコバクター・ピロリは、消化性潰瘍、胃腺がん、胃粘膜関連リンパ組織リンパ腫の主要な原因であり、診療ガイドラインにおいて、ピロリ菌の除菌が推奨されています。米国を含む多くの国で、数十年にわたり、H.pylori感染症の治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、クラリスロマイシン、アモキシシリンまたは… 2022.08.19 04_消化器系
09_感染症 COVID-19入院患者に対するエンソビベップの有効性と安全性は?(DB-RCT; ACTIV-3/TICO試験; Ann Intern Med. 2022) 人類は、SARS-CoV-2による感染症(COVID-19)の脅威にさらされています。Afterコロナ、withコロナ時代と呼ばれる2022年において、依然として感染症治療薬の開発が求められています。Ensovibep(MP0420, エンソビベプ, エンソビベップ)は、SARS-CoV-2感染症… 2022.08.18 09_感染症
01_中枢神経系 空腹だと怒りやすくなる、は本当か?(中欧アンケート調査; PLoS One. 2022) 平昌冬季オリンピック期間中、アメリカのスノーボーダー、クロエ・キムが朝食について「朝食のサンドイッチを食べ終えたいと思ったけど、頑なに食べないと決めたので、今は "hangry ハングリー" になっている」とツイートしました。この言葉は、少なくとも英語では一般的な口語表現になっており、多くの人が、… 2022.08.17 01_中枢神経系食事
04_消化器系 経口抗凝固薬投与患者の消化管出血に対するプロトンポンプ阻害薬の保護効果は?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2022) 経口抗凝固薬(OAC)で治療中の患者において、治療に伴う消化管出血のリスクが伴います。この消化管出血リスクに対して、予防的にプロトンポンプ阻害薬(PPI)が併用投与されます。しかし、消化管出血に対するPPIの予防効果を示す証拠は充分ではありません。そこで今回は、OAC投与患者の消化管出血に対するP… 2022.08.16 04_消化器系
02_循環器系 ミソプロストールを併用するとNSAID誘発性有害事象のリスクを低減できますか?(コホート研究; MICRO試験; Pharmacotherapy. 2022) ミソプロストール併用はNSAIDsによる心血管イベントの発生を予防できるのか? 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、心血管系有害事象のリスクを高めるにもかかわらず、疼痛に対して最も頻繁に使用される薬剤の一つです。また、NSAIDsは薬... 2022.08.15 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 ハイリスク2型糖尿病患者におけるペマフィブラート使用は心血管イベントの発生を抑制できますか?(PROMINENT試験; 途中解析で中止された試験) ペマフィブラート(開発コード:K-877、商品名:パルモディア)による心血管イベントの発生抑制効果はどのくらいなのか? 2型糖尿病患者は心血管リスクが高いことから、血糖コントロールが求められます。しかし、血糖コントロールだけでは大血管合併症... 2022.08.14 05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 進行した慢性腎臓病を有する高齢者における高用量フルオロキノロン療法と重篤な有害事象の関連性は?(コホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 高齢のCKD患者における高用量フルオロキノロンは重篤な有害事象の発生と関連する? フルオロキノロン系抗菌薬は、世界で最もよく処方される広域抗生物質の一つです(PMID: 23570031、PMID: 31067381)。米国では、2018年... 2022.08.13 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 痛風患者における痛風発作とその後の心血管イベントとの関連性はどのくらい?(コホート内症例対照研究 JAMA. 2022) 痛風発作後に心血管イベントの発生はどのくらい増加するのか? 痛風は心血管疾患と関連していることが知られていますが、特に痛風発作と心血管イベントとの時間的な関連については調査されていません。 そこで今回は、最近の痛風発作後に心血管イベントのリ... 2022.08.12 07_腎・泌尿器系