04_消化器系 ピロリ除菌におけるアモキシシリン ベース2剤除菌療法の有効性と安全性はどのくらいですか?(RCTのメタ解析; J Clin Gastroenterol. 2020) 抗生剤の耐性化が進みピロリ除菌率が低下? 抗生剤により人類は細菌感染症の脅威から逃れることができています。その一方で、抗生剤の使用頻度増加による薬剤耐性化(AMR)が進んでいます。 AMRにより、細菌感染症の重症化、重篤化により死亡リスクが... 2021.03.31 04_消化器系09_感染症
09_感染症 COVID-19に対するレムデシビルの効果はどの程度なのか?(SR&MA; Eur J Pharmacol. 2021) COVID-19に対するレムデシビルの効果は一貫していない COVID-19は世界的なパンデミックを引き起こしており、ワクチン接種による集団免疫の獲得に期待が寄せられています。またSARS-CoV-2感染後の治療薬の開発が急速に進められ、治... 2021.03.30 09_感染症
09_感染症 非合併性呼吸器感染症の小児へは抗生剤投与タイミングを遅らせても問題ないですか?(RCT; Pediatrics. 2021) 呼吸器感染症の小児へは抗生剤を可能な限り早く投与した方が良いのか? 呼吸器感染症の患児において、しばしば抗生剤投与が行われますが、呼吸器感染症の原因はウイルスが大半を占めていることから投与タイミングを見極めるのが肝要です。また抗生剤を投与し... 2021.03.29 09_感染症
05_内分泌代謝系 日本人2型糖尿病患者に対するイメグリミン単剤治療の有効性と安全性はどのくらいですか?(TIMES1試験; DB-RCT; Diabetes Care. 2021) ミトコンドリア機能改善薬 Imeglimin(イメグリミン)とは? 糖尿病患者において、細胞内ミトコンドリアの機能低下が報告されています。ミトコンドリア機能が低下することでインスリン分泌も低下することが報告されています。 このミトコンドリア... 2021.03.28 05_内分泌代謝系
02_循環器系 安定狭心症患者の心血管系アウトカムに対するイバブラジンの効果はどのくらい?(RCTのSR&MA; BMC Cardiovasc Disord. 2017) 日本での適応症は慢性心不全だが… イバブラジン(コララン®️)は、2019年に発売された新薬です。また、過分極活性化陽イオン電流(If)を抑制する新規機序の薬剤です。日本で承認されている適応症は以下の通りです; 洞調律かつ投与開始時の安静時... 2021.03.27 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるインスリン治療は心血管イベントや死亡リスクに影響しますか?(Diabetes Res Clin Pract. 2021; RCTのSR&MA) インスリン治療により心血管イベントや死亡リスクが増加する? 糖尿病患者における血糖コントロールにおいて、血糖低下作用の強いスルホニルウレア(SU)剤やインスリンは、他のクラス薬剤と比較して低血糖リスクが高く、心血管イベントや死亡リスクとの関... 2021.03.26 02_循環器系05_内分泌代謝系
13_悪性腫瘍 閉経後ホルモン受容体陽性乳癌における第三世代アロマターゼ阻害剤とタモキシフェン、どちらが優れていますか?(Eur J Cancer. 2021; メタ解析) 閉経後ホルモン受容体陽性乳癌に対する一次内分泌療法には何が良いのか? 閉経後女性において、乳がんと診断された患者の約70%がホルモン受容体陽性(HR+)であり()、内分泌療法の候補となります。 閉経後HR+乳癌の術後標準治療において、以前は... 2021.03.25 13_悪性腫瘍
02_循環器系 糖尿病患者および非糖尿病患者におけるQTc間隔・血糖値異常への影響はシプロフロキサシンとレボフロキサシンで違いがありますか?(RCT; Int J Clin Pract. 2021) フルオロキノロン(ニューキノロン)の副作用 フルオロキノロン系薬剤は、頻繁に使用される抗生剤です。特にレボフロキサシンとシプロフロキサシンの使用頻度は高いです。 フルオロキノロンの重大な副作用として大動脈瘤または大動脈解離リスクが指摘されて... 2021.03.24 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病の高齢者における重度低血糖症と死亡リスクに影響する治療薬には何がありますか?(英国 人口ベース研究; Diabetes Care. 2021) 2型糖尿病の高齢患者では重度低血糖症が起こりやすい? 2型糖尿病治療において、血糖降下薬による低血糖はしばしば認められます。なかでも重症低血糖は転倒や心血管イベント、死亡リスクに寄与している可能性が報告されています。 血糖降下の程度は、治療... 2021.03.23 05_内分泌代謝系
09_感染症 COVID-19の蔓延を抑える対策として地域におけるフェイスマスク使用は有効ですか?(SR&MA; Front Med (Lausanne). 2021) COVID-19蔓延に対するマスクの効果とは? ウイルス性感染症の予防において、フェイスマスク(以下、マスク)の有効性は一貫していません。特にインフルエンザ感染症の予防においては、マスク着用と比較して、手洗いやアルコール消毒等の手指衛生の重... 2021.03.22 09_感染症
00_その他 米国の保険制度 メディケアとは? 米国の保険制度 メディケアとは? 医学論文を読んでいると"Part D coverage" などの単語が出てきます。この「Part〇〇」が何を意味しているのか気になり調べてみました。 結論としては、Part〇〇というのは "メディケアによる... 2021.03.21 00_その他
02_循環器系 心不全のタイプにより心房細動・心不全患者の脳卒中及び全身性塞栓症リスクは異なりますか?(レジストリ研究; ESC Heart Fail. 2021) 心不全のタイプにより脳卒中と全身性塞栓症リスクは異なる? 心不全は心臓の機能が低下し、血流が滞る症候群です。また心不全患者では、心房細動を合併する確率が高く、脳卒中や塞栓症のリスク増加が報告されています。 心不全は、駆出率により大きく3つに... 2021.03.20 02_循環器系
未分類 慢性腎臓病(CKD)の進行を予防するための最適な水分摂取量はどのくらいですか? 慢性腎臓病(CKD)患者は水分摂取量を増やした方が良いのか? 腎機能が低下しているCKD患者において、水分摂取量を増やすのか、減らすのかについては議論が分かれています。過去に検討された試験において、ステージ1及び2のCKD患者においては、水... 2021.03.19 未分類
未分類 日本人心不全(HFrEF)患者に対するサクビトリル/バルサルタンの効果はどのくらいですか?(RCT; PARALLEL-HF Study; Circulation Journal 2021) 日本人心不全患者におけるサクビトリル/バルサルタン(エンレスト®️)の効果は? 心不全(HF)は、世界で約2,600万人が罹患しており、高い死亡率とQOL低下を伴う世界的なパンデミックとなっています。日本では、人口の約26%が65歳以上であ... 2021.03.18 未分類
未分類 【批判的吟味】イヌやネコとの生活は喘息やアレルギー性鼻炎リスクへ影響しますか? 論文の背景 喘息は世界的に最も有病率の高い慢性呼吸器疾患であり、1990年から2015年にかけて有病率が増加しています()。当初は鼻炎の有病率が低かった国においても、ここ数十年で急激に増加しています。 猫及び犬は、人間の伴侶として大切にされ... 2021.03.17 未分類
未分類 イヌやネコとの生活は喘息やアレルギー性鼻炎リスクへ影響しますか? ペットによりアレルギー性鼻炎や喘息リスクは増加するのか? 喘息は世界的に最も有病率の高い慢性呼吸器疾患であり、1990年から2015年にかけて有病率は12.6%増加しています()。当初は鼻炎の有病率が低かった国でも、ここ数十年で急激に増加し... 2021.03.16 未分類
未分類 COVID-19患者におけるNSAIDs使用は死亡リスクに影響しますか? COVID-19患者においてNSAIDsは安全に使用できる? 3月14日フランスでは、イブプロフェンを服用している患者でCOVID-19が明らかに悪化していることから、患者はNSAIDの使用を避けるべきであることが未発表の報告に基づいて勧告... 2021.03.15 未分類
99_雑記 miscellaneous notes COI(Conflict of Interest:利益相反)ってなんですか? そもそも COI ってなんですか? COI(Conflict of Interest:利益相反)とは、専門家としての社会的責任と産学連携の活動に伴い生じる利益などが衝突・相反する状態のことをいいます。 例えば、ディオバン事件では、製薬メーカ... 2021.03.14 99_雑記 miscellaneous notes
01_ワクチン vaccine アジア人におけるHPVワクチンと有害事象の関連性はどのくらいですか? HPVワクチンによる有害事象リスクは過度に懸念されている? 2012年には、約63万人の女性がヒトパピローマウイルス(HPV)関連のがんと診断され、そのうち53万人(84%)が子宮頸がんと診断されました()。 世界中でHPVワクチンが広く使... 2021.03.13 01_ワクチン vaccine
未分類 合併症を伴わない急性虫垂炎におけるモキシフロキサシン vs. ertapenem投与に続くレボフロキサシン+メトロニダゾール 急性虫垂炎に対する抗生物質は何が良いか? 急性虫垂炎に対して、当初は炎症を起こしている虫垂の切除手術が基本でしたが、近年では重症度により手術か物質物質を選択するのが主流になっています。 手術は患者への負担が大きいため、可能な限り抗生物質によ... 2021.03.12 未分類