Oral Fluoroquinolone and the Risk of Aortic Dissection Lee CC et al. Journal of the American College of Cardiology PMID: 未
背景
以前の研究では、フルオロキノロン治療と重篤なコラーゲン障害、大動脈瘤(aortic aneurysm; AA)および大動脈解離(aortic dissection; AD)との関連について、安全性の懸念が提起されていた。目的
本研究では、大規模な国家管理データベースにおけるケース・クロスオーバー分析(case-crossover analysis)を介してこの関連性を評価しようと試みた。方法
ケース・クロスオーバーデザインを用いて、AA / ADイベントの60日前(ハザード期間)およびランダムに選択された60日目(対象期間)の間で、AA / ADイベントの60~180日前について、同患者におけるフルオロキノロン曝露の分布を比較した。 感度分析では、時間変動型交絡因子の効果を調整するために、危険期間と参照期間の比が1:5である主分析を繰り返した。潜在的な時間傾向バイアスを調査するために、疾患リスクスコアマッチ時間制御分析(disease-risk score–matched time control analysis)を行った。リスクは、条件付ロジスティック回帰モデル(conditional logistic regression model)によって計算された。結果
2001年~2011年の間に入院した合計1,213人の入院患者が同定された。主要ケース – クロスオーバー分析では、ハザード期間中、対象期間に比べフルオロキノロン暴露がより頻繁にみられた。 1.6% vs. 0.6%, オッズ比(odds ratio; OR)=2.71, 95%信頼区間(confidence interval; CI) 1.14~6.46 感受性分析においても、感染症および併用薬剤での調整後、リスクは依然として有意であった。 OR =2.05, 95%CI 1.13〜3.71 フルオロキノロンへの長期曝露では、AA / ADのリスク上昇が観察された。 OR:3~4日曝露では2.41, 14日以上の曝露では2.83 感受性期間分析では、60日以内にフルオロキノロンを使用することが、AA / ADの最も高いリスクと関連していることが明らかになった。ケースタイムコントロール分析では、観察された関連性がフルオロキノロン暴露の時間的変化によるものであるという証拠はなかった。結論
フルオロキノロン曝露は、実質的なAA / ADと関連していた。このリスクは、フルオロキノロンの使用期間および危険期間の長さによって修正された。 CENTRAL ILLUSTRATION(URL先より引用)コメント
大動脈解離は嫌ですよね。-Evidence never tells you what to do-
👇 ポチッていただけますと喜びます。 にほんブログ村]]>
コメント