09_感染症 高齢者の抗菌薬投与期間は「短くても問題ない」?(人口ベースコホート研究; Clin Infect Dis. 2025) 抗菌薬の過剰使用は、耐性菌の出現やC. difficile感染症の増加といった重大な問題につながります。こうした中で近年、抗菌薬投与期間の短縮が推奨されつつあります。一方で、実臨床では「本当に短くて大丈夫なのか?」という懸念が根強く、高齢… 2025.05.29 09_感染症
01_ワクチン vaccine インフルエンザとCOVID-19を同時予防?mRNA-1083ワクチンの効果を検証(Open-RCT; JAMA. 2025) 季節性インフルエンザワクチンとCOVID-19ワクチンは、高齢者にとって感染予防の要です。しかし、ワクチン接種率は依然として低調であり、感染リスク軽減のためには同時接種が望ましい状況です。mRNA-1083ワクチンは、インフルエンザウイル… 2025.05.22 01_ワクチン vaccine09_感染症
01_ワクチン vaccine 帯状疱疹ワクチン接種で認知症リスクが低下?(回帰不連続デザイン; Nature. 2025) 神経親和性をもつヘルペスウイルス(とくに単純ヘルペスウイルスや帯状疱疹ウイルス)は、近年、認知症の発症リスクに関与する可能性が示唆されています。一方で、ワクチンには本来の感染症予防以外にも、免疫系に対する“オフターゲット効果(副次的免疫効… 2025.05.07 01_ワクチン vaccine09_感染症
09_感染症 非合併性尿道・性器淋菌感染症に対するゲポチダシンの効果は?(Open-RCT; EAGLE-1試験; Lancet. 2025) 近年、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)感染症に対して標準治療として用いられるセフトリアキソンとアジスロマイシンに対し、耐性菌出現の懸念が高まっています。ゲポチダシンは、細菌DNA複製を阻害する新規作用機序を有するトリアザ… 2025.05.04 09_感染症
04_消化器系 PPIの使用量・期間が増えるとCDIのリスクが上昇する?(観察研究のメタ解析; J Infect. 2025) クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)は、世界的に見ても医療関連感染症の主要な原因の一つであり、PPI使用は重要な修正可能なリスク因子として知られています。しかし、PPI使用量や使用期間とCDIリスクの「量反応関係」はこれま… 2025.05.02 04_消化器系09_感染症
09_感染症 COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴の相違とは?(SR&MA; NPJ Prim Care Respir Med. 2025) COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴に違いはあるのか?コロナウイルス疾患2019(COVID-19)の流行は世界の保健システムに大きな課題をもたらしていますが、インフルエンザも依然として無視できない問題です。両感染症の臨床的特徴は類... 2025.03.23 09_感染症
09_感染症 腸内ウイルスは唾液を介して感染する?(基礎研究; Nature. 2022) ノロウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどの腸管ウイルスは、長い間、経口感染(糞口感染)によって集団内に拡散すると考えられてきました。一方、糞口感染経路だけでは説明のつかない感染が報告されています。そこで今回は、唾液を介した感染経路… 2025.03.13 09_感染症
00_その他 小児の急性合併症のない虫垂炎に対する虫垂切除術と抗生物質の比較(OPen-RCT; Lancet. 2025) 合併症を有さない虫垂炎に対して、手術ではなく非手術的治療を支持する文献が増加しています。しかし、異なる結果が示されていることから、更なる検証が求められています。そこで今回は、小児における合併症を有さない虫垂炎の抗生物質による治療が虫垂切除… 2025.03.02 00_その他09_感染症
09_感染症 成人急性虫垂炎に対する抗生物質治療と虫垂切除術の比較(個別患者データのメタ解析; Lancet Gastroenterol Hepatol. 2025) ランダム化比較試験(RCT)では、画像診断で急性虫垂炎(俗に盲腸と呼ばれる)が確認された成人の虫垂切除術に対して、抗生物質が実行可能で安全な代替療法であることが示されています。しかし、患者の組み入れ基準やアウトカムの定義はRCTによって大… 2025.02.26 09_感染症
09_感染症 非重症インフルエンザ治療に対する抗ウイルス薬の効果は?(SR&NWM; JAMA Intern Med. 2025) 非重症インフルエンザの治療に最適な抗ウイルス薬は依然として不明です。そこで今回は、非重症インフルエンザの治療に対する抗ウイルス薬の効果を比較することを目的に実施されたネットワークメタ解析の結果をご紹介します。データ情報源はMEDLINE、… 2025.02.15 09_感染症
01_ワクチン vaccine COVID-19ワクチンXBB.1.5の長期的な有効性は?(標的試験模倣研究; 2023-2024年; Ann Intern Med. 2025) XBB.1.5オミクロン変異株を標的とした一価COVID-19ワクチンが2023年9月に導入されました。しかし、その有効性を示すランダム化比較試験の結果がないため、現実のワクチンの有効性(VE)に関する情報が必要とされています。そこで今回… 2025.02.13 01_ワクチン vaccine09_感染症
09_感染症 ベトナムにおける多剤耐性結核予防のためのレボフロキサシンの効果は?(DB-RCT; N Engl J Med. 2024) 薬剤耐性結核の予防は世界保健上の優先課題です。しかし、薬剤耐性結核患者の接触者における結核菌感染の治療効果を評価する試験は不足しています。そこで今回は、結核菌感染症の治療として、レボフロキサシン(体重に応じた用量)の6ヵ月間連日投与とプラ… 2025.01.24 09_感染症
09_感染症 インフルエンザ感染患者に対するラニナミビルの効果は限定的?(第2相RCT; IGLOO試験; 2014) ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)は比較的新しい抗インフルエンザ薬です。ラニナミビルはプロドラッグであり、加水分解により活性代謝物ラニナミビルに変換された後、抗ウイルス作用を示します。A型及びB型インフルエンザウイル… 2025.01.13 09_感染症
09_感染症 COVID-19で入院した患者における抗凝固療法の効果は?(SR&MA; Ann Intern Med. 2024) COVID-19で入院した患者における高用量抗凝固療法を評価した臨床試験の結果は一貫していません。そこで今回は、高用量抗凝固療法と低用量抗凝固療法の臨床転帰との関連を推定することを目的に実施されたシステマティックレビュー・メタ解析の結果を… 2025.01.10 09_感染症
01_ワクチン vaccine 遺伝子組換え帯状疱疹ワクチンと認知症リスクとの関連性は?(後向きコホート研究; Vaccine. 2024) 認知症は、実行機能、知覚・運動能力、社会的認知などの認知領域の低下を特徴とする神経認知障害であり、世界中で5,500万人以上の罹患、年間1,000万人が新たに認知症と診断されています。発症後の認知症の影響を逆転させる確立された治療法はあり… 2025.01.08 01_ワクチン vaccine01_中枢神経系09_感染症
09_感染症 インフルエンザ治療におけるラニナミビル vs. オセルタミビル(DB-RCT; MARVEL試験; Clin Infect Dis. 2010) 非臨床試験において、長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤であるラニナミビルオクタン酸塩のインフルエンザ感染症に対する単回投与が有効であることが証明されています。しかし、実臨床における効果検証は限られています。そこで今回は、成人インフルエンザ… 2025.01.07 09_感染症
09_感染症 MDR結核に暴露された小児におけるレボフロキサシン予防治療の効果はどのくらい?(TB-CHAMP試験; N Engl J Med. 2024) 世界では、15歳未満の小児約200万人が多剤耐性(multidrug-resistant, MDR)結核菌に感染しており、年間約3万人がMDR結核を発症しています。しかし、MDR結核に曝露した人の結核予防治療に関するランダム化比較試験のエ… 2025.01.04 09_感染症
02_批判的吟味 Critical Appraisal 【批判的吟味】インフルエンザウイルス感染症にはオセルタミビルよりもバロキサビルが優れているのか?(SR&MA; J Infect Chemother. 2024) 新たに開発されたキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるBaloxavir marboxil(BXM)は、入院患者および外来患者におけるインフルエンザウイルス感染症の治療に広く使用されています。以前のメタ解析では、外来患者および臨床症… 2025.01.03 02_批判的吟味 Critical Appraisal09_感染症
09_感染症 免疫抑制剤服用患者における動眼神経麻痺を伴う眼部帯状疱疹に対するアメナメビル治療後の無菌性髄膜炎(症例報告; J Infect Chemother. 2023) 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、一般に小児の一次感染として水痘を引き起こし、その後、脳神経、後根神経節、自律神経節に潜伏感染します。ストレス環境への曝露や加齢などによりVZV特異的T細胞免疫が低下すると、VZVの再活性化が起こることが… 2024.12.25 09_感染症
01_ワクチン vaccine 米国におけるHPV感染ハイリスクの26歳以上の人口集団へのワクチン接種拡大の費用対効果は?(費用対効果分析; Ann Intern Med. 2024) HPVワクチン接種による効果が高い年齢層は?2019年6月、米国の予防接種実施諮問委員会( the U.S. Advisory Committee on Immunization Practices)は、27歳から45歳の男女(以下「中成人... 2024.12.12 01_ワクチン vaccine09_感染症