09_感染症

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09_感染症

COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴の相違とは?(SR&MA; NPJ Prim Care Respir Med. 2025)

COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴に違いはあるのか?コロナウイルス疾患2019(COVID-19)の流行は世界の保健システムに大きな課題をもたらしていますが、インフルエンザも依然として無視できない問題です。両感染症の臨床的特徴は類...
09_感染症

腸内ウイルスは唾液を介して感染する?(基礎研究; Nature. 2022)

ノロウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどの腸管ウイルスは、長い間、経口感染(糞口感染)によって集団内に拡散すると考えられてきました。一方、糞口感染経路だけでは説明のつかない感染が報告されています。そこで今回は、唾液を介した感染経路…
00_その他

小児の急性合併症のない虫垂炎に対する虫垂切除術と抗生物質の比較(OPen-RCT; Lancet. 2025)

合併症を有さない虫垂炎に対して、手術ではなく非手術的治療を支持する文献が増加しています。しかし、異なる結果が示されていることから、更なる検証が求められています。そこで今回は、小児における合併症を有さない虫垂炎の抗生物質による治療が虫垂切除…
09_感染症

成人急性虫垂炎に対する抗生物質治療と虫垂切除術の比較(個別患者データのメタ解析; Lancet Gastroenterol Hepatol. 2025)

ランダム化比較試験(RCT)では、画像診断で急性虫垂炎(俗に盲腸と呼ばれる)が確認された成人の虫垂切除術に対して、抗生物質が実行可能で安全な代替療法であることが示されています。しかし、患者の組み入れ基準やアウトカムの定義はRCTによって大…
09_感染症

非重症インフルエンザ治療に対する抗ウイルス薬の効果は?(SR&NWM; JAMA Intern Med. 2025)

非重症インフルエンザの治療に最適な抗ウイルス薬は依然として不明です。そこで今回は、非重症インフルエンザの治療に対する抗ウイルス薬の効果を比較することを目的に実施されたネットワークメタ解析の結果をご紹介します。データ情報源はMEDLINE、…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチンXBB.1.5の長期的な有効性は?(標的試験模倣研究; 2023-2024年; Ann Intern Med. 2025)

XBB.1.5オミクロン変異株を標的とした一価COVID-19ワクチンが2023年9月に導入されました。しかし、その有効性を示すランダム化比較試験の結果がないため、現実のワクチンの有効性(VE)に関する情報が必要とされています。そこで今回…
09_感染症

ベトナムにおける多剤耐性結核予防のためのレボフロキサシンの効果は?(DB-RCT; N Engl J Med. 2024)

薬剤耐性結核の予防は世界保健上の優先課題です。しかし、薬剤耐性結核患者の接触者における結核菌感染の治療効果を評価する試験は不足しています。そこで今回は、結核菌感染症の治療として、レボフロキサシン(体重に応じた用量)の6ヵ月間連日投与とプラ…
09_感染症

インフルエンザ感染患者に対するラニナミビルの効果は限定的?(第2相RCT; IGLOO試験; 2014)

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)は比較的新しい抗インフルエンザ薬です。ラニナミビルはプロドラッグであり、加水分解により活性代謝物ラニナミビルに変換された後、抗ウイルス作用を示します。A型及びB型インフルエンザウイル…
09_感染症

COVID-19で入院した患者における抗凝固療法の効果は?(SR&MA; Ann Intern Med. 2024)

COVID-19で入院した患者における高用量抗凝固療法を評価した臨床試験の結果は一貫していません。そこで今回は、高用量抗凝固療法と低用量抗凝固療法の臨床転帰との関連を推定することを目的に実施されたシステマティックレビュー・メタ解析の結果を…
01_ワクチン vaccine

遺伝子組換え帯状疱疹ワクチンと認知症リスクとの関連性は?(後向きコホート研究; Vaccine. 2024)

認知症は、実行機能、知覚・運動能力、社会的認知などの認知領域の低下を特徴とする神経認知障害であり、世界中で5,500万人以上の罹患、年間1,000万人が新たに認知症と診断されています。発症後の認知症の影響を逆転させる確立された治療法はあり…
09_感染症

インフルエンザ治療におけるラニナミビル vs. オセルタミビル(DB-RCT; MARVEL試験; Clin Infect Dis. 2010)

非臨床試験において、長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤であるラニナミビルオクタン酸塩のインフルエンザ感染症に対する単回投与が有効であることが証明されています。しかし、実臨床における効果検証は限られています。そこで今回は、成人インフルエンザ…
09_感染症

MDR結核に暴露された小児におけるレボフロキサシン予防治療の効果はどのくらい?(TB-CHAMP試験; N Engl J Med. 2024)

世界では、15歳未満の小児約200万人が多剤耐性(multidrug-resistant, MDR)結核菌に感染しており、年間約3万人がMDR結核を発症しています。しかし、MDR結核に曝露した人の結核予防治療に関するランダム化比較試験のエ…
02_批判的吟味 Critical Appraisal

【批判的吟味】インフルエンザウイルス感染症にはオセルタミビルよりもバロキサビルが優れているのか?(SR&MA; J Infect Chemother. 2024)

新たに開発されたキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬であるBaloxavir marboxil(BXM)は、入院患者および外来患者におけるインフルエンザウイルス感染症の治療に広く使用されています。以前のメタ解析では、外来患者および臨床症…
09_感染症

免疫抑制剤服用患者における動眼神経麻痺を伴う眼部帯状疱疹に対するアメナメビル治療後の無菌性髄膜炎(症例報告; J Infect Chemother. 2023)

水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、一般に小児の一次感染として水痘を引き起こし、その後、脳神経、後根神経節、自律神経節に潜伏感染します。ストレス環境への曝露や加齢などによりVZV特異的T細胞免疫が低下すると、VZVの再活性化が起こることが…
01_ワクチン vaccine

米国におけるHPV感染ハイリスクの26歳以上の人口集団へのワクチン接種拡大の費用対効果は?(費用対効果分析; Ann Intern Med. 2024)

HPVワクチン接種による効果が高い年齢層は?2019年6月、米国の予防接種実施諮問委員会( the U.S. Advisory Committee on Immunization Practices)は、27歳から45歳の男女(以下「中成人...
09_感染症

血流感染患者における抗生物質治療は7日間と14日間どちらが良い?(RCT; BALANCE試験; N Engl J Med. 2024)

血流感染症はかなりの罹患率と死亡率を伴います。早期の適切な抗生剤治療が重要ですが、治療期間は不明です。そこで今回は、血流感染症に罹患した入院患者(集中治療室[ICU]に入院中の患者を含む)を7日間または14日間抗生物質治療を受ける群にラン…
09_感染症

非ステロイド性抗炎症薬の使用と脳症発症との関連性はどのくらい?(データベース研究; Pharmazie. 2024)

脳症は、インフルエンザやヘルペスを含む様々な一般的感染症の最も重篤な合併症であり、しばしば死亡または重篤な神経学的障害をもたらします。ウイルス性脳症の危険因子には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が含まれますが、NSAIDs関連…
09_感染症

発熱を有する感染症患者における解熱薬には何が適しているのか?(ブログ管理者によるレビュー)

インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルス感染後に発症する重篤な神経系の合併症で、特に小児で多く見られます。まだまだ不明な点は多いものの、主な原因としては、1) 免疫反応の異常や 2)サイトカインストームによる脳の炎症が挙げられ、急激な…
01_中枢神経系

三叉神経領域の帯状疱疹に対するアメナメビルの効果はどのくらい?(症例報告; 臨床神経学 2021)

帯状疱疹性脳血管炎は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus,以下VZVと略記)の再活性化や初感染によって、自己免疫性に脳梗塞や動脈瘤、動脈解離を来す病態です。1997年から2001年の間に帯状疱疹に罹患した1…
01_ワクチン vaccine

維持透析を受けているCOVID-19患者の臨床経過と重症罹患率および死亡率と相関する因子(コホート研究; Intern Med. 2024)

維持透析を受けている患者は、一般集団に比べて重症コロナウイルス感染症(COVID-19)による罹患率および死亡率のハイリスクであることが報告されています。しかし、この患者集団に関する縦断的データは不足しています。そこで今回は、2020年か…
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