13_悪性腫瘍抗悪性腫瘍剤への職業的曝露が看護師の妊娠関連の有害転帰に及ぼす影響はどのくらい?(メタ解析; Nurs Open. 2023) 抗悪性腫瘍剤との職業的接触の安全性に関しては、多くの研究が行われています。しかし、抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰との関係についての検証は充分に行われていません。病院管理者は、看護師の抗悪性腫瘍剤との職業的接触と有害な妊娠転帰と…2023.09.1613_悪性腫瘍20_妊婦
00_その他AIコンピュータによる大腸内視鏡検査の支援は腺腫の検出率を増加させるが進行腺腫は検出されず、非腫瘍性ポリープの不必要な切除率が高くなる(SR&MA; Ann Intern Med. 2023) 大腸内視鏡検査における大腸新生物の人工知能によるコンピュータ支援検出(CADe)は、腺腫検出率(ADR)を高め、腺腫見逃し率を低下させる可能性があるものの、非腫瘍性ポリープの過剰診断や過剰治療を増加させる可能性があります。しかし、充分に検…2023.09.0700_その他13_悪性腫瘍未分類
13_悪性腫瘍大腸癌におけるアスピリンの化学的予防効果はどのくらいか?(RCTのネットワークメタ解析; Br J Surg. 2023) 大腸がんは世界で3番目に多いがんであり、2020年には世界で200万人近くが罹患し、100万人弱が死亡していることが報告されています。いくつかの臨床試験で、アスピリンが大腸癌の発生や再発を減少させる可能性があることが示されていますが、アス…2023.09.0113_悪性腫瘍
04_消化器系化学療法に関連した食欲不振に対するオランザピンの効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2023) 食欲不振は進行性悪性腫瘍患者の30~80%にみられ、化学療法により悪化することがあります。オランザピンは、非定型抗精神病薬の一つです。脳内のドパミン2(D2)受容体遮断作用により、ドーパミン神経系の機能亢進により起こる陽性症状をおさえ、さ…2023.04.2404_消化器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍家族性腺腫性ポリポーシスに対するNSAIDsスリンダクの化学的一次予防効果はどれくらい?(小規模DB-RCT; N Engl J Med. 2002) 家族性大腸腺腫症は、大腸腺腫症遺伝子の生殖細胞系列変異により発症することが知られています。数百個の大腸腺腫が発生し、最終的には大腸癌となることが特徴です。非ステロイド性抗炎症薬は腺腫の退縮をもたらしますが、腺腫の予防が可能かどうかは不明です。そこで今回は、遺伝子型的に家族性腺腫性ポリポーシスに罹患…2023.02.0313_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍頭頸部癌に対するがん休眠療法(メトロノミック療法・低用量抗がん剤治療)の効果はどのくらい?(RCT; J Clin Oncol. 2022) 進行性頭頸部扁平上皮癌の治療に承認されているレジメンは、その費用の問題から、中低所得国の患者の1~3%しか利用できていません。以前の研究では、がん休眠療法(メトロノミック療法・少量あるいは低用量抗がん剤治療)がこの環境における頭頸部癌患者の生存率を改善しました。また、レトロスペクティブデータでは、…2022.11.2313_悪性腫瘍
12_血液・造血器系血液悪性腫瘍患者における予防的トラネキサム酸投与は出血リスクを低減できますか?(DB-RCT; A-TREAT試験; Blood. 2022) 血液悪性腫瘍患者における出血リスクに対するトラネキサム酸の予防投与は有効か? 2020年に米国で新たに発生するがんの約10%を血液腫瘍が占めています(PMID: 30620402)。10年生存率は積極的な治療により向上していますが、骨髄低形...2022.10.0812_血液・造血器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍催吐リスクが高い化学療法による悪心・嘔吐の予防においてホスネツピタントとホスアプレピタント、どちらが優れていますか?(DB-RCT; CONSOLE試験; J Clin Oncol. 2022) 英国や米国では、化学療法に伴う催吐予防としてホスネツピタントが使用されています。しかし、日本では充分に検討されていません。そこで今回は、催吐性の高い化学療法による悪心・嘔吐を予防するために、ホスネツピタントとホスアプレピタントの有効性と安全性を比較検討したCONSOKE試験の結果をご紹介します。こ…2022.10.0513_悪性腫瘍
04_消化器系プロバイオティクス製剤はイリノテカン誘発性の下痢を予防できますか?(DB-RCT; 小規模; Complement Ther Med. 2015) イリノテカンは、結腸結腸がんの治療に使用される薬剤の一つですが、下痢の高い発生率が課題です。イリノテカン誘発性の下痢は使用患者全体の60〜90%に発生し、重度下痢は20〜40%であることが知られています。イリノテカンによる下痢は、発生時期により、早期性下痢および遅発性下痢の2相に分けることができま…2022.09.2404_消化器系13_悪性腫瘍
05_内分泌代謝系2型糖尿病を有する大腸がん患者の生存率に対するメトホルミンの効果はどのくらい?(単施設の後向き研究; Sci Rep. 2022) これまでの研究から、大腸がん(CRC)患者におけるメトホルミンの保護作用が示唆されています。しかし、データは限られており、更なる検証が求められています。そこで今回は、2型糖尿病(DM)を有するCRC患者におけるメトホルミン使用と全生存(OS)および無病生存(DFS)の関連性を検討した後向き研究の結…2022.07.2905_内分泌代謝系13_悪性腫瘍
12_血液・造血器系早期乳癌における化学療法誘発性発熱性好中球減少症の一次予防のためのフィルグラスチムの投与期間は5日で良い?(Open-RCT; Ann Oncol. 2020) 早期乳癌に対するアジュバント化学療法に伴う好中球減少症は、発熱性好中球減少症(FN)、治療に伴う入院、患者のQOL低下を引き起こし、化学療法の遅延、減量、中止につながる可能性があります。これらのリスクを低減するために、多くの化学療法レジメ…2021.11.1312_血液・造血器系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍シスプラチン化学療法を受けた固形がん小児患者における発熱性好中球減少症エピソードに対する経口マグネシウム補給の有効性と安全性は?(Open-RCT; Cancer Chemother Pharmacol. 2020) 低マグネシウム血症とは、血清マグネシウム濃度が1.8mg/dL(0.70mmol/L、重度の場合1.25mg/dL、0.50mmol/L)を下回った状態です。低マグネシウム血症の症状としては、食欲不振、悪心、嘔吐、嗜眠、筋力低下、人格変化、テタニー(例:Trousseau徴候またはChvostek…2021.11.1013_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍配偶者の有無とがん特有の生存率との関連性はどのくらい?(人口ベース後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2021) がんは、世界最大の疾病負担であり、世界および米国で第2位の死亡原因となっています。未婚のがん患者(結婚したことがない、別居中、離婚中、寡婦、同棲関係を含む)は、結婚している患者に比べてがんによる死亡リスクが高いとされています。米国では、未婚者の割合が増加しており、2020年には米国住民の50%が…2021.09.1113_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍老年医学的評価を用いたコミュニケーションにより高齢がん患者の満足度は上がりますか?(クラスターランダム化; JAMA Oncol. 2020) 患者中心のコミュニケーションとは? 患者中心のコミュニケーションとは、患者や介護者の関心事を優先した質の高い会話を促進し、患者や介護者の好みや価値観に沿った意思決定を行うことです。 効果的なコミュニケーションの特徴は、(1)博識な患者や介護...2021.08.0513_悪性腫瘍
06_骨代謝系テリパラチド(フォルテオ®)を2年以上使用しても安全性に問題なさそうですか?(3件の観察研究) 以前の記事で触れましたが、テリパラチド(フォルテオ®️)は2年しか使用できません。この理由は、ヒトで2年以上使用した場合のデータがないこと、小動物で安全性に懸念が示されたためです。詳細については以下のリンク先をご覧ください。2021.07.2206_骨代謝系13_悪性腫瘍
13_悪性腫瘍閉経後ホルモン受容体陽性乳癌における第三世代アロマターゼ阻害剤とタモキシフェン、どちらが優れていますか?(Eur J Cancer. 2021; メタ解析) 閉経後ホルモン受容体陽性乳癌に対する一次内分泌療法には何が良いのか? 閉経後女性において、乳がんと診断された患者の約70%がホルモン受容体陽性(HR+)であり()、内分泌療法の候補となります。 閉経後HR+乳癌の術後標準治療において、以前は...2021.03.2513_悪性腫瘍