01_中枢神経系

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オープンラベル・プラセボは片頭痛に効く?|痛みや生活の質への影響を検証したRCT(DB-RCT; JAMA Netw Open. 2025)

「プラセボ効果(placebo effect)」は、医療における治療効果の一部を担う重要な要素として知られています。特に痛みや頭痛など主観的症状の治療では、プラセボ効果が臨床的に無視できないほど大きいことが示されています。近年注目されてい…
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家事頻度の変化と認知機能低下 ― 高齢者における前向き解析からの示唆(データベース研究; Perm J. 2025)

認知機能(認知症を含む)の加齢性低下は多くの高齢者で問題となります。運動習慣や社会活動といった可変要因が認知機能に影響する可能性が指摘されてきましたが、日常的な家事(housework)の頻度変化と認知機能との関係を10年にわたって追跡し…
01_中枢神経系

カンデサルタンが片頭痛予防に有効?|ランダム化三重盲検試験で確認された新たな可能性(RCT; Lancet Neurol. 2025)

片頭痛の予防治療は、選択肢が限られており、効果と副作用のバランスが課題となっています。近年、降圧薬の一つであるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)カンデサルタンが、片頭痛予防に有効である可能性が報告されてきました。今回ご紹介するのは、…
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アトゲパントが片頭痛予防の新たな選択肢に|従来治療無効例にも有効性を示す(DB-RCT; ELEVATE試験; Lancet Neurol. 2024)

片頭痛は生活の質(QOL)を大きく損なう慢性神経疾患であり、多くの患者は従来の経口予防薬(β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)で充分な効果を得られていません。特に月に15日以上、3ヶ月を超えて続く状態である慢性片頭痛(Chronic M…
00_その他

カフェインは就寝何時間前まで摂取して良いですか?(SR&MA; Sleep Med Rev. 2023)

カフェインは覚醒作用を持つ代表的な刺激物質であり、眠気対策や集中力向上のために日常的に摂取されています。しかし、睡眠の質や時間に悪影響を与える可能性があることが指摘されており、「何時間前までに控えるべきか」は明確なエビデンスが求められてき…
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ADHD治療薬の中枢刺激薬と精神症状リスクはどのくらい?(SR&MA; JAMA Psychiatry. 2025)

注意欠如・多動症(ADHD)の治療において、中枢刺激薬(アンフェタミン系やメチルフェニデート)は第一選択薬として広く用いられています。しかし一部の患者で精神病症状(幻覚や妄想など)や双極性障害(BD)が出現する可能性が指摘されており、その…
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ARBはACE阻害薬よりも認知症リスクを低減する?(多国籍コホート研究; Age Ageing. 2025)

高血圧治療に広く用いられるACE阻害薬(ACEI)とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。これらは血圧コントロールだけでなく、脳血管疾患や認知機能に影響を及ぼす可能性が指摘されています。しかし、どの薬剤クラスが認知症リスクにより有利…
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抗がん薬に伴う末梢神経障害に対するミロガバリンの有効性評価(単施設観察研究; 医療薬学 2021)

抗がん薬による末梢神経障害(CIPN: chemotherapy-induced peripheral neuropathy)は、がん患者の生活の質(QOL)を大きく低下させる副作用のひとつです。特にタキサン系やプラチナ系抗がん薬により手…
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新規オレキシン2受容体拮抗薬 “セルトレキサント” の不眠症に対する効果と安全性(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025)

既存の不眠症治療薬(例:ベンゾジアゼピン系、非ベンゾ系、ゾルピデムなど)には、依存性や持続効果の限界といった課題があります。近年、オレキシン受容体拮抗薬(特にオレキシン2選択的拮抗薬)が新たな治療ターゲットとして注目されています。本研究で…
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入院患者のせん妄予防に有効か?―スボレキサント・レンボレキサント・ラメルテオンの効果を検証(SR&MA; Crit Care Med. 2025)

せん妄は入院患者、特に高齢者やICU患者に多く発生し、予後不良と関連する重要な合併症です。これまでの研究では、睡眠覚醒リズムや神経生物学的経路を標的とする薬剤(オレキシン受容体拮抗薬:スボレキサント・レンボレキサント、メラトニン受容体作動…
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アセチルコリンエステラーゼ阻害薬はせん妄予防に有効?―入院患者を対象としたメタ解析(RCTのメタ解析; Crit Care Med. 2025)

入院患者、特に高齢者に多く発生する "せん妄(delirium)" は、転帰の悪化や死亡率上昇と関連します。これまで "アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AChEIs)" がせん妄の予防や治療に役立つ可能性が指摘されてきましたが、その効果…
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パーキンソン病の過活動膀胱(OAB)に薬は必要?――骨盤底筋トレーニングはソリフェナシンに非劣性(RCT; JAMA Neurol. 2025)

パーキンソン病(PD)では過活動膀胱(OAB)症状が高頻度にみられ、排尿切迫感・頻尿・夜間頻尿などが生活の質(QOL)を大きく低下させます。しかし、薬物療法には抗コリン作用による認知機能低下や転倒リスクが伴うため、より安全な選択肢が求めら…
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GLP-1受容体作動薬は認知症予防に効果がある?DPP4阻害薬との比較から見えたこと(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025)

2型糖尿病治療薬として近年注目されているGLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)は、血糖コントロールや減量効果、心血管イベント予防など多面的なベネフィットが期待されています。一方で、「認知症の予防にもつながるのでは?」という期待も高まっ…
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治療抵抗性うつ病に対するエスケタミン単剤療法の効果は?―経鼻投与による検証(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025)

治療抵抗性うつ病(TRD)に対し、エスケタミン経鼻スプレー(Spravato®)は「他の抗うつ薬との併用」でのみ承認されてきました(日本未承認)。しかし、単剤(モノセラピー)での有効性は未検証でした。今回ご紹介するのは、初めてエスケタミ…
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ICU患者におけるメラトニン補充の効果は?―せん妄・睡眠に対する検証(RCTのSR&MA; Crit Care Med. 2025)

集中治療室(ICU)における患者では、内因性メラトニンの分泌が大きく乱れていることが知られています。これにより睡眠障害やせん妄(delirium)が悪化し、ICU滞在期間の延長や予後の悪化に関与する可能性があります。しかし、メラトニン補充…
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アンブロキソールはパーキンソン病認知症に有効なのか?(DB-RCT; JAMA Neurol. 2025)

アンブロキソール(ambroxol)といえば、痰を切る去痰薬として知られていますが、実は神経変性疾患の分子シャペロンとしての可能性も注目されています。特に、β-グルコセレブロシダーゼ(GCase)遺伝子変異はパーキンソン病認知症(PDD)…
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週末の「寝だめ」が心臓や代謝の病気を防ぐ?|睡眠不足と多疾患リスクとの関係に注目

◆ はじめに:「寝不足は万病のもと」って本当?現代人の多くが抱える「平日の睡眠不足」。その影響を和らげるため、週末にまとめて眠る「週末の寝だめ(Weekend Catch-Up Sleep: WCS)」をしている方も多いのではないでしょうか...
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ベンゾジアゼピンの減薬はどのように進めるべきか?(SR&MA; BMJ. 2025)

ベンゾジアゼピン系薬(BZ系)や類似の睡眠薬(Z薬など)は、不眠症の治療薬として長年使用されてきました。しかし、依存や転倒リスク、認知機能低下といった副作用から、長期使用のリスクが懸念されています。そこで今回は、BZ系・関連睡眠薬(BSH…
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スタチンで大うつ病性障害は改善する?―MDDと肥満の併存患者を対象としたRCT(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025)

大うつ病性障害(Major depressive disorder, MDD)と肥満は、それぞれ世界的な健康課題とされており、併存する頻度も高いことが知られています。近年では、炎症や代謝異常を介した両者の生物学的関連が注目されており「スタ…
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脳卒中後うつ(Post-Stroke Depression)に有効な非薬物療法は?(SR&MA; Clin Rehabil. 2025)

脳卒中後のうつ病はどこまで予防・改善できるのか?脳卒中後の患者にとって、うつ症状(Post-Stroke Depression:PSD)は高頻度かつ予後に深く関与する合併症です。再発やリハビリ効果の低下、QOL(生活の質)悪化とも関連し、早...
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