01_中枢神経系 第一世代抗ヒスタミン薬による興奮・せん妄予防効果はどのくらい?(系統的レビュー; Eur J Clin Pharmacol. 2024) 第一世代抗ヒスタミン薬による術後の興奮(agitation)やせん妄の予防効果は不明です。第一世代抗ヒスタミン薬の術後効果を明らかにすることで、患者の安全管理に重要な知見が得られる可能性があります。そこで今回は、術後の第一世代抗ヒスタミン… 2024.09.21 01_中枢神経系
01_中枢神経系 膿尿または細菌尿のある高齢者のせん妄に対する抗生物質の効果は?(系統的レビュー; J Am Geriatr Soc. 2024) せん妄転帰と抗生物質との関連性は? せん妄は高齢者によく見られる神経精神症候群で、認知機能と注意力の急激で変動的な変化が特徴です。せん妄は、死亡、施設入所、認知症のリスク増加など、深刻な長期的合併症を伴う医学的緊急事態であることから、対症療... 2024.09.15 01_中枢神経系09_感染症
01_中枢神経系 腰痛と変形性関節症に対するアセトアミノフェン併用療法の効果は?(メタ解析; Drugs. 2024) パラセタモール(アセトアミノフェン)を他の鎮痛薬と併用することで、一部の疼痛疾患では疼痛強度を軽減することができますが、腰痛症や変形性関節症の管理における有効性は不明です。そこで今回は、腰痛症や変形性関節症において、アセトアミノフェン併用… 2024.09.14 01_中枢神経系08_炎症・免疫・アレルギー系
01_中枢神経系 抗うつ薬の中止症状の発生率はどのくらい?(メタ解析; Lancet Psychiatry. 2024) 抗うつ薬中止後の有害症状の出現は、精神医学における研究のトピックになりつつあり、臨床現場や患者、一般メディアでも注目されています。抗うつ薬中止症候群は、代わりに症状群を示し、様々な方法で定義されています(例えば、中止緊急徴候・症状尺度[D… 2024.09.11 01_中枢神経系
01_中枢神経系 急性薬物過剰使用の有無にかかわらず慢性片頭痛におけるアトゲパントは有効?(DB-RCT; PROGRESS試験; Neurology. 2024) 急性の薬物過剰使用は、しばしば慢性片頭痛と関連し、痛みの強さ、障害の大きさ、24時間鎮痛アウトカムの悪化と関連していることが報告されています。また、エピソード性片頭痛(episodic migraine, EM)から慢性片頭痛(chron… 2024.08.31 01_中枢神経系
01_中枢神経系 高齢者の転倒と傷害を予防するための中枢神経系作用薬の減量は有効ですか?(クラスターRCT; JAMA Netw Open. 2024) 有害な健康転帰の一因となる高リスクの薬剤が高齢者に処方されることは多いことが報告されています。非処方介入はこれらの薬剤の使用を減少させますが、研究はしばしば患者に関連する健康転帰に対する効果を検討するようにはデザインされていません。そこで… 2024.08.22 01_中枢神経系
01_中枢神経系 いびきと認知症リスクとの関連性はどのくらい?(前向きコホートおよびメンデルランダム化研究; Sleep. 2024) いびきは年齢や体格指数(BMI)とともに増加し、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)や心代謝性疾患と関連することが多いことが知られています。しかし、いびきと認知症との関連性に関する研究エビデンスは乏しく、議論の余地があります。メンデルランダ… 2024.08.16 01_中枢神経系
00_その他 血液分布異常性ショック治療におけるアンギオテンシンIIの有効性は?(SR&MA; Shock. 2024) ノルエピネフリン不応性ショックのレスキュー療法として非ノルエピネフリン系昇圧薬が使用されるようになってきているが、その有効性に関するデータは限られています。そこで今回は、血液分布異常性ショック(distributive shock)におけ… 2024.08.10 00_その他01_中枢神経系
01_中枢神経系 ベンゾジアゼピン使用と長期認知症リスクおよび神経変性マーカーとの関連性はどのくらい?(集団ベース研究; BMC Med. 2024) ベンゾジアゼピンの使用は、特に高齢者において一般的です。ベンゾジアゼピン系薬剤は認知機能に対する急性期の有害作用は確立されており適切なモニタリングや代替薬への変更等の対処法がありますが、神経変性や認知症リスクに対する長期的な影響は依然とし… 2024.08.04 01_中枢神経系
01_中枢神経系 急性虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作患者に対するコルヒチン投与の有効性は?(DB-RCT; CHANCE-3試験; BMJ. 2024) 急性期の軽度から中等度の虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作を発症した患者は、特に最初の数日間、脳卒中再発のリスクがかなり高いとされています。さらに重要なことは、発症後3ヵ月間のハイリスク期間が、1年以内の脳卒中再発の約70%、5年以内の脳… 2024.07.17 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 一般的な抗うつ薬治療における薬物誘発体重変化はどのくらい?(標的試験エミュレーション研究; Ann Intern Med. 2024) 抗うつ薬は最も一般的に処方される薬剤のひとつですが、特定の第一選択治療薬の体重変化の比較に関する証拠は限られています。標的試験を模倣することにより、一般的な第一選択抗うつ薬治療における体重変化を比較することを目的に実施された標的試験エミュ… 2024.07.11 01_中枢神経系
01_中枢神経系 心房細動患者における認知症発生率と直接経口抗凝固薬の使用との関連性は?(コホート研究; Neurology. 2024) DOAC使用は認知症の発症リスクの低減と関連しているのか? 認知症の危険因子である心房細動(AF)の発生率および有病率は長期的に増加しています。経口抗凝固療法は、心房細動による脳卒中やその他の悪い転帰のリスクを減少させ、認知症の健康格差を縮... 2024.06.23 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 パーキンソン病の運動機能と移動に対する集団運動の効果は?(SR&MA; Phys Ther. 2024) パーキンソン病(PD)は運動機能と運動能力の予測可能な低下と関連しており、一般的に運動で管理されます。運動機能や移動能力に対する、個別運動(IE)や通常ケア(UC)と比較した集団運動の効果についての理解は限られています。そこで今回は、PD… 2024.05.26 01_中枢神経系
01_中枢神経系 心房細動患者における経口抗凝固薬と認知機能障害との関連性は?(メタ解析; Thromb Res. 2024) 心房細動患者における抗凝固薬の使用が、認知機能障害の発症リスクを低減する可能性がありますが、充分に検証されていません。そこで今回は、心房細動(AF)患者において、ビタミンK拮抗薬(VKA)とは対照的に非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC… 2024.05.19 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 初期パーキンソン病におけるリキシセナチドの効果は?(DB-RCT; LIXIPARK試験; N Engl J Med. 2024) 糖尿病治療に用いられるグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)であるリキシセナチドは、パーキンソン病モデルマウスにおいて神経保護作用を示しました。しかし、実臨床における検証は充分ではありません。そこで今回は、パーキンソン病… 2024.04.26 01_中枢神経系
01_中枢神経系 トピラマート、バルプロ酸、ラモトリギンの出生前曝露と自閉症リスクとの関連性は?(コホート研究; N Engl J Med. 2024) 妊娠中のバルプロ酸塩の母親の使用は、小児の神経発達障害のリスク上昇と関連していることが報告されています。他の抗てんかん薬に関するほとんどの研究では、これらの障害のリスク増加は示されていないものの、母親のトピラマート使用に関連した自閉症スペ… 2024.04.17 01_中枢神経系
01_中枢神経系 抗精神病薬誘発性アカシジアの治療に対して有効な薬剤は?(SR&NWM; JAMA Netw Open. 2024) アカシジア(akathisia)は静座不能症と訳され、座位の姿勢を保つのが困難となる症状であり、そわそわと動き回るといった特徴があります。アカシジアのほとんどは薬剤誘発性であり、特に抗精神病薬によるアカシジア(Antipsychotic-… 2024.03.31 01_中枢神経系
01_中枢神経系 メラトニンは入院高齢者のせん妄重症度を減少させない?(DB-RCT; J Am Geriatr Soc. 2024) せん妄は高齢の入院患者によくみられ、苦痛、認知機能の低下、死亡の原因となることが報告されています。しかし、現在の治療法は満足のいくものではなく、有効性の欠如と副作用によって制限されています。効果的なせん妄治療が急務です。せん妄では睡眠覚醒… 2024.03.24 01_中枢神経系
01_中枢神経系 オピオイド鎮痛薬使用の年齢に関連した重篤な転倒事故リスクはどのくらい?(コホート研究; POPPY II試験; JAMA Intern Med. 2024) オピオイド鎮痛薬は、主に脊髄後角の浅層部に作用して鎮痛作用を示すと考えられています。この鎮痛作用は他の鎮痛薬よりも強力であることから、癌性疼痛や難治性腰痛などに使用されています。オピオイドの三大副作用として、便秘、悪心嘔吐、眠気があげられ… 2024.03.23 01_中枢神経系
01_中枢神経系 日本人の大うつ病性障害に対するブレクスピプラゾール vs. アリピプラゾール(SR&NMA; Neuropsychopharmacol Rep. 2024) ブレクスピプラゾールは、脳内の神経伝達物質のセロトニン・ドパミンの働きを調整し、統合失調症による幻覚、妄想、意欲の減退などの症状を改善する薬剤です。日本では2023年12月22日に「うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合… 2024.03.11 01_中枢神経系