04_消化器系 消化管出血に対するトラネキサム酸静注の効果はどのくらい?(SR&MA; Am J Emerg Med. 2025) 消化管出血(Gastrointestinal bleeding: GIB)は、重篤な転帰を招く可能性があり、迅速かつ効果的な止血管理が必要とされます。抗線溶薬であるトラネキサム酸(TXA)は、外科領域や外傷領域で止血効果が知られており、消… 2025.09.06 04_消化器系12_血液・造血器系
02_循環器系 DOAC内服中に脳梗塞を発症した場合の抗凝固療法戦略とは?(SR&MA; Neurology. 2025) DOACから切り替えるならどんな治療法が良いか?直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動や静脈血栓塞栓症の治療に広く用いられています。しかし、DOAC内服中にも脳梗塞が発症するケースがあり、その後の抗凝固療法の最適な戦略は明確ではありません。... 2025.09.05 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 維持透析患者におけるスピロノラクトンの有効性はどのくらい?(DB-RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2025) 維持透析患者は、心血管系イベントや心不全による入院・死亡のリスクが高いことが知られています。スピロノラクトンは心不全治療で用いられる古典的なミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ですが、透析患者における有効性と安全性については明らかで… 2025.09.04 02_循環器系07_腎・泌尿器系
01_中枢神経系 抗がん薬に伴う末梢神経障害に対するミロガバリンの有効性評価(単施設観察研究; 医療薬学 2021) 抗がん薬による末梢神経障害(CIPN: chemotherapy-induced peripheral neuropathy)は、がん患者の生活の質(QOL)を大きく低下させる副作用のひとつです。特にタキサン系やプラチナ系抗がん薬により手… 2025.09.03 01_中枢神経系
02_循環器系 CKD合併2型糖尿病患者におけるDPP-4阻害薬の不適切投与とリスク(データベース研究; Mayo Clin Proc. 2020) DPP-4阻害薬は2型糖尿病(T2DM)の治療薬として広く用いられていますが、薬剤によっては腎機能に応じて投与量を調整する必要があります。慢性腎臓病(CKD)を有する患者に対し、用量調整が不充分なまま投与されているケースが少なくないことが… 2025.09.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬と静脈血栓塞栓症リスクの関連 ― メタ解析の結果(RCTのメタ解析; J Thromb Haemost. 2025) 肥満は静脈血栓塞栓症(VTE)の確立されたリスク因子であり、糖尿病や肥満を対象とした研究から、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)がVTEリスクを減少させる可能性が示唆されています。しかし、これまでの知見は主に観察研究に基づいており… 2025.09.01 05_内分泌代謝系12_血液・造血器系
02_循環器系 ラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連 ― 山形コホート研究からの知見(コホート研究; J Nutr Health Aging. 2025) 日本ではラーメンが国民食の一つとして広く親しまれていますが、その高い塩分・脂質含有量から心血管疾患やがんとの関連が懸念されています。そこで今回は、日本の地域(山形県)住民を対象にラーメン摂取頻度と死亡リスクの関連を検討したコホート研究の結… 2025.08.31 02_循環器系食事
01_中枢神経系 新規オレキシン2受容体拮抗薬 “セルトレキサント” の不眠症に対する効果と安全性(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025) 既存の不眠症治療薬(例:ベンゾジアゼピン系、非ベンゾ系、ゾルピデムなど)には、依存性や持続効果の限界といった課題があります。近年、オレキシン受容体拮抗薬(特にオレキシン2選択的拮抗薬)が新たな治療ターゲットとして注目されています。本研究で… 2025.08.30 01_中枢神経系30_睡眠
02_循環器系 心房細動関連心筋症における左室機能回復後の心不全治療は必要か?(クロスオーバーRCT; Eur Heart J. 2025) 心房細動により左室収縮不全をきたす心房細動関連心筋症(AFCM)は、リズムコントロールにより可逆的に改善することが知られています。しかし、左室駆出率(LVEF)が正常化した後も、心不全薬物療法を継続すべきかどうかについては明確なエビデンス… 2025.08.29 02_循環器系
00_その他 薬剤師のコミュニケーション戦略と患者の計算能力が服薬意欲に与える影響とは?(オンライン調査; Int J Pharm Pract. 2025) 薬剤師による服薬指導では、患者が薬を「飲むかどうか」を決定する過程に大きな影響を与えることが知られています。その際、副作用リスクの伝え方や、患者の数的スキル(numeracy)が意思決定を左右することが知られていますが、実臨床における検証… 2025.08.28 00_その他
00_その他 退職は健康に良いのか?―35か国データを用いた国際研究からの新知見(データベース研究; Am J Epidemiol. 2025) 多くの先進国では、財政的な理由から年金支給開始年齢の引き上げが進められています。これに伴い、退職年齢の遅延が避けられなくなっています。しかし、退職が健康や行動に与える影響については、これまで一貫した結論が得られていません。そこで今回ご紹介… 2025.08.27 00_その他
未分類 ASCVD患者におけるクロピドグレル単剤療法はアスピリンより優れているのか?(SR&MA; Atherosclerosis. 2025) アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防において、長年アスピリン単剤療法が標準的に用いられてきました。しかし、クロピドグレル単剤療法(SAPT: single antiplatelet therapy)の方が虚血イベント予… 2025.08.26 未分類
02_循環器系 降圧薬は朝か夜か?―就寝前投与と朝投与の比較(SR&MA; Can J Cardiol. 2025) 高血圧治療において「降圧薬を朝に飲むか、夜に飲むか」という投与タイミングの問題は長年議論されています。過去の一部の研究では、夜間投与(bedtime dosing)が心血管イベントを減らす可能性が示唆されましたが、その再現性には疑問が残っ… 2025.08.25 02_循環器系
01_中枢神経系 入院患者のせん妄予防に有効か?―スボレキサント・レンボレキサント・ラメルテオンの効果を検証(SR&MA; Crit Care Med. 2025) せん妄は入院患者、特に高齢者やICU患者に多く発生し、予後不良と関連する重要な合併症です。これまでの研究では、睡眠覚醒リズムや神経生物学的経路を標的とする薬剤(オレキシン受容体拮抗薬:スボレキサント・レンボレキサント、メラトニン受容体作動… 2025.08.24 01_中枢神経系30_睡眠
02_循環器系 透析患者にスタチンは有効か?ASCVD合併例を対象としたメタ解析の結果(SR&MA; Am J Cardiol. 2025) 透析患者においてもスタチンは有効なのか?スタチンは動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における標準治療として位置づけられています。しかし、透析導入患者ではスタチンの有効性が明確でないことから、現在の国際的なガイドラインでは一律の使用... 2025.08.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
08_炎症・免疫・アレルギー系 尿酸降下薬導入時の痛風発作リスクはどのくらい?(SR&MA; Arthritis Care Res. 2024) 痛風治療において、尿酸降下薬(ULT)の開始や増量に伴って一時的に関節炎発作(痛風発作)が誘発されることはよく知られています。そのため、コルヒチンやNSAIDsといった予防的治療(flare prophylaxis)が併用されることがあり… 2025.08.22 08_炎症・免疫・アレルギー系未分類
02_循環器系 集中降圧目標(収縮期血圧120mmHg未満)は費用対効果に優れるのか?(マイクロシュミレーションモデル; Ann Intern Med. 2025) 降圧治療の大規模臨床試験(SPRINT試験など)では、収縮期血圧(SBP)の目標を120mmHg未満とする集中的な降圧管理が、140mmHg未満の従来目標に比べて有効であることが示されています。さらに経済評価では、120mmHg未満を目指… 2025.08.21 02_循環器系費用対効果分析
02_循環器系 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(SZC)は心不全患者のスピロノラクトン使用最適化に有用か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025) 心不全(特に左室駆出率が低下した心不全:HFrEF)において、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA) は予後改善効果が確立しています。しかし実臨床では「高カリウム血症」が主な理由となり、MRAが十分に使用されていない現状があります。そ… 2025.08.20 02_循環器系07_腎・泌尿器系
00_その他 扇風機は猛暑で使っていい?高齢者における効果とは(クロスオーバー試験の事後解析; JAMA Netw Open. 2025) 夏の猛暑時に「扇風機を使うのは良いのか、それとも危険なのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。特に高齢者は体温調節が難しく、熱中症リスクが高いため、扇風機の使い方には注意が必要です。米国疾病対策センター(CDC)は、気温32℃を超える環… 2025.08.19 00_その他
02_循環器系 高齢者高血圧における血圧管理目標は130mmHg未満を目指すべきか?(RCTのメタ解析; Hypertens Res. 2025) 高齢者の高血圧管理において「血圧をどこまで下げるべきか」は、長年議論されてきたテーマです。従来、日本高血圧学会のガイドライン(2019年版)では、75歳以上の推奨目標は収縮期血圧(SBP)140mmHg未満とされていました。しかし、その後… 2025.08.18 02_循環器系12_血液・造血器系