猫になりたい薬剤師

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04_消化器系

嚥下障害を起こしやすい薬とは?|日本の添付文書と保険データから明らかになった54成分(横断研究; Drugs Real World Outcomes. 2025)

高齢者に多い嚥下障害(oropharyngeal dysphagia:OD)は、誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia:AP)の重要なリスク因子です。嚥下障害は脳卒中やパーキンソン病などの疾患だけでなく、薬剤性でも生じること…
01_中枢神経系

オープンラベル・プラセボは片頭痛に効く?|痛みや生活の質への影響を検証したRCT(DB-RCT; JAMA Netw Open. 2025)

「プラセボ効果(placebo effect)」は、医療における治療効果の一部を担う重要な要素として知られています。特に痛みや頭痛など主観的症状の治療では、プラセボ効果が臨床的に無視できないほど大きいことが示されています。近年注目されてい…
02_循環器系

高齢の心血管疾患患者に対する SGLT2 阻害薬 ― 有効性と安全性を再考(SR&MA; J Am Geriatr Soc. 2025)

高齢者(65 歳以上)で心血管疾患を持つ患者は、心不全入院や心血管死などの発生リスクが高い "ハイリスク群" です。近年、SGLT2 阻害薬(sodium-glucose cotransporter-2 inhibitors)は、糖尿病の…
02_循環器系

急性心不全における利尿薬追加療法の最適化 ― アセタゾラミドが最も短い入院期間と関連?(RCTのNWM; Am J Cardiol. 2025)

急性心不全(acute heart failure, HF)では、体液貯留に対する利尿薬抵抗性(diuretic resistance)が問題となることが多く、ループ利尿薬単独では除水が不十分となる症例が少なくありません。これまでの臨床試…
02_循環器系

インクリシランはLDL-C管理の新しい主軸となるか?(DB-RCT; VICTORION-Difference試験; Eur Heart J. 2025)

動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の進展において、LDLコレステロール(LDL-C)の上昇は因果的リスク因子として確立されています。近年の欧州心臓病学会(ESC)ガイドラインでは、リスクに応じた厳格なLDL-C目標値を設定し、スタチン+併…
03_呼吸器系

小児ぜんそく治療に新たな選択肢?|ブデソニド-ホルモテロール vs. サルブタモール単剤(Open-RCT; CARE試験; Lancet. 2025)

小児ぜんそく(喘息)は、世界的に有病率が高く、学齢期の子どもにおける健康問題の代表例の一つです。多くの患児では短時間作用型β₂刺激薬(SABA:例 サルブタモール)を頓用吸入薬として使用していますが、SABA単剤では炎症抑制効果が得られな…
05_内分泌代謝系

セマグルチドとNAIONとの関連は?|GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の比較解析(データベース研究; Diabetes Obes Metab. 2025)

近年、糖尿病治療薬の進化により、血糖コントロールのみならず心血管・腎保護効果を持つ薬剤が広く使用されるようになりました。その代表が、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)とSGLT2阻害薬(SGLT2i)です。一方で、GLP-1RA(特…
未分類

シスプラチン治療後のCKD発症リスクは「投与前eGFR」で予測可能?(後向きコホート研究; JAMA Oncol. 2025)

シスプラチン(Cisplatin)は、固形がん治療において最も重要な白金製剤のひとつです。しかし、その腎毒性(nephrotoxicity)は古くから知られ、治療終了後も慢性腎臓病(CKD)発症リスクが残存します。今回ご紹介する研究は、カ…
00_その他

薬局の患者満足度を高める鍵は「人」だった?

医薬分業が進むなかで、薬局は単なる「薬を渡す場所」から、患者に選ばれる医療提供施設へと変化しています。しかし、「どのような薬局機能・サービスが患者満足度を高めるのか」は、これまで十分に検証されていませんでした。2009年に『薬学雑誌(Ya…
08_炎症・免疫・アレルギー系

デュピルマブ vs. オマリズマブ ― 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎と喘息における初の直接比較試験(DB-RCT; EVEREST試験; Lancet Respir Med. 2025)

鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)は、IL-4/IL-13経路やIgEを介するタイプ2炎症が関与する疾患です。一方、喘息は免疫経路によりType 2高炎症型と低炎症型に分類され、鼻茸合併例ではType 2高炎症型であることが多いです。…
13_悪性腫瘍

オキサリプラチンによる末梢神経障害(OIPN)は治療中断を招く?|高齢大腸がん患者におけるSEER-Medicare解析(データベース研究; Support Care Cancer. 2025)

大腸がんの化学療法において、オキサリプラチン(oxaliplatin)は予後改善に欠かせない薬剤です。しかし、投与継続の妨げとなる用量制限毒性(dose-limiting toxicity)の一つが、オキサリプラチン誘発末梢神経障害(ox…
01_中枢神経系

家事頻度の変化と認知機能低下 ― 高齢者における前向き解析からの示唆(データベース研究; Perm J. 2025)

認知機能(認知症を含む)の加齢性低下は多くの高齢者で問題となります。運動習慣や社会活動といった可変要因が認知機能に影響する可能性が指摘されてきましたが、日常的な家事(housework)の頻度変化と認知機能との関係を10年にわたって追跡し…
未分類

利尿薬による電解質異常は女性と高齢者で起こりやすい?|日本の大規模データから見えたリスク要因(データベース研究; Drug Saf. 2025)

高血圧や心不全の治療で広く用いられる利尿薬。しかし、その有用性の一方で、低カリウム血症や高カリウム血症などの電解質異常は代表的な副作用として知られています。今回ご紹介するのは、日本の実臨床データを用いて、性別・腎機能・年齢が利尿薬による電…
01_中枢神経系

カンデサルタンが片頭痛予防に有効?|ランダム化三重盲検試験で確認された新たな可能性(RCT; Lancet Neurol. 2025)

片頭痛の予防治療は、選択肢が限られており、効果と副作用のバランスが課題となっています。近年、降圧薬の一つであるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)カンデサルタンが、片頭痛予防に有効である可能性が報告されてきました。今回ご紹介するのは、…
03_呼吸器系

慢性呼吸困難にモルヒネは有効か?|大規模二重盲検試験で効果認めず(DB-RCT; MABEL試験; Lancet Respir Med. 2025)

慢性呼吸困難(chronic breathlessness)は、慢性心不全や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患などの終末期・慢性期における主要な苦痛症状のひとつです。過去の実験室レベルの研究では、モルヒネによる呼吸困難軽減効果が示…
02_循環器系

アブレーション後の心房細動患者に抗凝固薬は必要か?|AF再発のない患者転帰(RCT; ALONE-AF試験; JAMA. 2025)

カテーテルアブレーションは、心房細動(AF)治療の標準的選択肢のひとつとして広く普及しています。しかし、アブレーション後に洞調律が維持されている患者に抗凝固療法をいつまで継続すべきかについては、明確なエビデンスが不足していました。そこで今…
02_循環器系

抗凝固薬+抗血小板薬の併用は必要か? ― 脳梗塞・心房細動・動脈硬化を併存する患者での評価(Open-RCT; JAMA Neurol. 2025)

脳梗塞(またはTIA)を発症し、非弁膜症性心房細動(NVAF)と動脈硬化性疾患(ASCVD)を併存する患者は、再発リスクが極めて高い一方で、抗血栓療法による出血リスクも高い集団です。このような患者に対して、抗凝固薬単独と抗凝固薬+抗血小板…
00_その他

低カリウム血症の治療では「マグネシウム補正」が鍵?|ICU患者を対象としたRCTから学ぶ(DB-RCT; Crit Care Med. 1996)

重症患者で低カリウム血症(血清K<3.5 mmol/L)が生じた場合、カリウム補正がうまくいかないことがあります。その背景には「マグネシウム欠乏」が関与していることが知られています。マグネシウムが不足すると、腎尿細管でのカリウム再吸収が障…
08_炎症・免疫・アレルギー系

感染時に免疫調整薬は中止すべきか?|関節リウマチなど炎症性疾患を対象としたRCTからの新知見(Open-RCT; Clin Infect Dis. 2025)

関節リウマチ(RA)や膠原病といった炎症性リウマチ性疾患(IRD)の治療では、免疫調整薬(immunomodulatory agents: IA)が欠かせません。しかし、感染症を合併した場合に治療を一時中断すべきか、それとも継続すべきかに…
02_循環器系

バイアスピリン(アスピリン腸溶錠)の服用タイミングを考える ― 最新研究からの示唆(レビュー; 2025年版)

アスピリン(バイアスピリン)は、心筋梗塞や脳梗塞などの二次予防として広く使われている抗血小板薬です。従来は「朝に1回服用」が一般的な指導ですが、近年、服用時間(朝・夜)によってその効果が異なる可能性が示唆されています。ここでは、最新の臨床…
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