猫になりたい薬剤師

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00_その他

薬剤師のコミュニケーション戦略と患者の計算能力が服薬意欲に与える影響とは?(オンライン調査; Int J Pharm Pract. 2025)

薬剤師による服薬指導では、患者が薬を「飲むかどうか」を決定する過程に大きな影響を与えることが知られています。その際、副作用リスクの伝え方や、患者の数的スキル(numeracy)が意思決定を左右することが知られていますが、実臨床における検証…
00_その他

退職は健康に良いのか?―35か国データを用いた国際研究からの新知見(データベース研究; Am J Epidemiol. 2025)

多くの先進国では、財政的な理由から年金支給開始年齢の引き上げが進められています。これに伴い、退職年齢の遅延が避けられなくなっています。しかし、退職が健康や行動に与える影響については、これまで一貫した結論が得られていません。そこで今回ご紹介…
未分類

ASCVD患者におけるクロピドグレル単剤療法はアスピリンより優れているのか?(SR&MA; Atherosclerosis. 2025)

アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防において、長年アスピリン単剤療法が標準的に用いられてきました。しかし、クロピドグレル単剤療法(SAPT: single antiplatelet therapy)の方が虚血イベント予…
02_循環器系

降圧薬は朝か夜か?―就寝前投与と朝投与の比較(SR&MA; Can J Cardiol. 2025)

高血圧治療において「降圧薬を朝に飲むか、夜に飲むか」という投与タイミングの問題は長年議論されています。過去の一部の研究では、夜間投与(bedtime dosing)が心血管イベントを減らす可能性が示唆されましたが、その再現性には疑問が残っ…
01_中枢神経系

入院患者のせん妄予防に有効か?―スボレキサント・レンボレキサント・ラメルテオンの効果を検証(SR&MA; Crit Care Med. 2025)

せん妄は入院患者、特に高齢者やICU患者に多く発生し、予後不良と関連する重要な合併症です。これまでの研究では、睡眠覚醒リズムや神経生物学的経路を標的とする薬剤(オレキシン受容体拮抗薬:スボレキサント・レンボレキサント、メラトニン受容体作動…
02_循環器系

透析患者にスタチンは有効か?ASCVD合併例を対象としたメタ解析の結果(SR&MA; Am J Cardiol. 2025)

透析患者においてもスタチンは有効なのか?スタチンは動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防における標準治療として位置づけられています。しかし、透析導入患者ではスタチンの有効性が明確でないことから、現在の国際的なガイドラインでは一律の使用...
08_炎症・免疫・アレルギー系

尿酸降下薬導入時の痛風発作リスクはどのくらい?(SR&MA; Arthritis Care Res. 2024)

痛風治療において、尿酸降下薬(ULT)の開始や増量に伴って一時的に関節炎発作(痛風発作)が誘発されることはよく知られています。そのため、コルヒチンやNSAIDsといった予防的治療(flare prophylaxis)が併用されることがあり…
02_循環器系

集中降圧目標(収縮期血圧120mmHg未満)は費用対効果に優れるのか?(マイクロシュミレーションモデル; Ann Intern Med. 2025)

降圧治療の大規模臨床試験(SPRINT試験など)では、収縮期血圧(SBP)の目標を120mmHg未満とする集中的な降圧管理が、140mmHg未満の従来目標に比べて有効であることが示されています。さらに経済評価では、120mmHg未満を目指…
02_循環器系

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(SZC)は心不全患者のスピロノラクトン使用最適化に有用か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025)

心不全(特に左室駆出率が低下した心不全:HFrEF)において、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA) は予後改善効果が確立しています。しかし実臨床では「高カリウム血症」が主な理由となり、MRAが十分に使用されていない現状があります。そ…
00_その他

扇風機は猛暑で使っていい?高齢者における効果とは(クロスオーバー試験の事後解析; JAMA Netw Open. 2025)

夏の猛暑時に「扇風機を使うのは良いのか、それとも危険なのか?」という疑問を持つ方は多いでしょう。特に高齢者は体温調節が難しく、熱中症リスクが高いため、扇風機の使い方には注意が必要です。米国疾病対策センター(CDC)は、気温32℃を超える環…
02_循環器系

高齢者高血圧における血圧管理目標は130mmHg未満を目指すべきか?(RCTのメタ解析; Hypertens Res. 2025)

高齢者の高血圧管理において「血圧をどこまで下げるべきか」は、長年議論されてきたテーマです。従来、日本高血圧学会のガイドライン(2019年版)では、75歳以上の推奨目標は収縮期血圧(SBP)140mmHg未満とされていました。しかし、その後…
09_感染症

アンピシリン・スルバクタムは誤嚥性肺炎に有効?セフトリアキソンとの比較研究(データベース研究; Respir Med. 2025)

誤嚥性肺炎に対するアンピシリン・スルバクタム vs. セフトリアキソン誤嚥性肺炎は高齢者に多く、入院治療が必要になることが少なくありません。治療薬としてはアンピシリン・スルバクタムや、セフトリアキソンなどのセフェム系抗菌薬がよく用いられます...
02_循環器系

セマグルチドはT2D高リスク患者における心血管・腎アウトカムを改善する(SUSTAIN6/PIONEER6統合解析;

心血管・腎アウトカムに対するセマグルチドの効果は?GLP-1受容体作動薬セマグルチドは、2型糖尿病(T2D)の血糖コントロールだけでなく、心血管や腎への保護効果も示唆されています。今回ご紹介するのは、SUSTAIN 6試験(注射剤)とPIO...
01_中枢神経系

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬はせん妄予防に有効?―入院患者を対象としたメタ解析(RCTのメタ解析; Crit Care Med. 2025)

入院患者、特に高齢者に多く発生する "せん妄(delirium)" は、転帰の悪化や死亡率上昇と関連します。これまで "アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AChEIs)" がせん妄の予防や治療に役立つ可能性が指摘されてきましたが、その効果…
08_炎症・免疫・アレルギー系

小児喘息急性増悪の救急外来治療―デキサメタゾンへの切り替えが進んでいる?(米国の横断研究; Pediatrics. 2025)

小児喘息の急性増悪に対する経口ステロイド療法は、従来プレドニゾロン/プレドニゾンが主流でしたが、デキサメタゾンも同等の有効性を持つと報告されています。しかし、各薬剤の使用傾向の変化については充分にデータがありません。そこで今回は、2010…
05_内分泌代謝系

ロベグリタゾン追加療法は有効か?―メトホルミン+シタグリプチンで不十分な2型糖尿病への追加効果(DB-RCT; Diabetes Obes Metab. 2025)

2型糖尿病の治療では、メトホルミン+DPP-4阻害薬(例:シタグリプチン)の併用が行われますが、血糖コントロールが不十分な場合は第3剤の追加が検討されます。今回ご紹介する研究は、ロベグリタゾン(thiazolidinedione系)を追加…
09_感染症

オベルデシビル(Obeldesivir)のCOVID-19軽症例への効果は?(Open-RCT; OAKTREE試験; Lancet Infect Dis. 2025)

SARS-CoV-2の根絶は難しく、共生してく必要があります。薬物治療の進歩により、重症例は少なくなりましたが、軽症から中等度のCOVID-19患者は依然として多いままです。そこで今回は、2023年に日本と米国で実施されたOAKTREE試…
未分類

電動キックボード事故とアルコールの関係―夜間・頭部外傷に多く影響、規制導入で受傷者数が減少(前向き観察研究; Scand J Trauma Resusc Emerg Med. 2025)

近年、都市部で急速に普及した電動キックボード(e-scooter)は、利便性の高さから利用が拡大する一方で、事故による救急搬送例が増えています。特にアルコール摂取と事故の関連性が各国で報告されていますが、その詳細な受傷パターンや規制効果は…
01_中枢神経系

パーキンソン病の過活動膀胱(OAB)に薬は必要?――骨盤底筋トレーニングはソリフェナシンに非劣性(RCT; JAMA Neurol. 2025)

パーキンソン病(PD)では過活動膀胱(OAB)症状が高頻度にみられ、排尿切迫感・頻尿・夜間頻尿などが生活の質(QOL)を大きく低下させます。しかし、薬物療法には抗コリン作用による認知機能低下や転倒リスクが伴うため、より安全な選択肢が求めら…
11_皮膚・骨格筋系

股関節痛は運動だけで十分?ダイエットの追加効果を検証したRCT(Open-RCT; Ann Intern Med. 2025)

「股関節が痛い…でも運動しなきゃ…痩せたら楽になる?」変形性股関節症(hip osteoarthritis)において、運動療法は推奨されていますが「減量が痛みに与える影響」は明確にわかっていませんでした。今回紹介するのは、「非常に低カロリ…
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