01_中枢神経系 GLP-1受容体作動薬は認知症予防に効果がある?DPP4阻害薬との比較から見えたこと(標的試験模倣研究; Ann Intern Med. 2025) 2型糖尿病治療薬として近年注目されているGLP-1受容体作動薬(GLP-1RAs)は、血糖コントロールや減量効果、心血管イベント予防など多面的なベネフィットが期待されています。一方で、「認知症の予防にもつながるのでは?」という期待も高まっ… 2025.08.08 01_中枢神経系05_内分泌代謝系
未分類 強度の高い運動はストレスを軽減する?唾液コルチゾールで検証されたメカニズムとは(Psychoneuroendocrinology. 2021) 「運動すると気持ちがスッキリする」、「嫌なことがあっても、汗をかけばスッとする」、多くの人が経験しているこの感覚に、生理学的な裏付けがあるのか?を検証したのが、今回ご紹介する研究です。本研究では、運動強度がストレスホルモン(コルチゾール)… 2025.08.07 未分類
未分類 カフェインは便秘に効く?コーヒーと腸の関係を米国NHANESデータで検証(横断研究; J Multidiscip Healthc. 2025) 「コーヒーを飲むとお通じが良くなる気がする」そんな経験はありませんか?カフェインの腸への影響は以前から議論されてきましたが、その実態について明確なエビデンスは乏しい状況でした。今回ご紹介するのは、米国の大規模調査データ(NHANES)を用… 2025.08.06 未分類
09_感染症 パーキンソン病の新たなリスク因子?―ヒトペギウイルス(HPgV)との関連性に注目(観察研究; JCI Insight. 2025) ヒトペギウイルス(HPgV)感染とパーキンソン病との関連性は?パーキンソン病(PD)は、加齢とともに進行する神経変性疾患で、遅発性の運動障害や認知機能の低下を特徴とします。これまでに遺伝的要因(例:LRRK2変異)や環境因子が関与することが... 2025.08.05 09_感染症
01_中枢神経系 治療抵抗性うつ病に対するエスケタミン単剤療法の効果は?―経鼻投与による検証(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025) 治療抵抗性うつ病(TRD)に対し、エスケタミン経鼻スプレー(Spravato®)は「他の抗うつ薬との併用」でのみ承認されてきました(日本未承認)。しかし、単剤(モノセラピー)での有効性は未検証でした。今回ご紹介するのは、初めてエスケタミ… 2025.08.04 01_中枢神経系
01_ワクチン vaccine 帯状疱疹の発症リスクが高まる時期は?―季節性があるとするのは本当か?(MDVプレスリリースを受けて; 2025年7月30日) 2025年4月から、65歳以上を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種が日本で始まり、同年3月には「帯状疱疹診療ガイドライン2025」も初版が発刊されるなど、帯状疱疹の予防と管理への関心が高まっています。さらに最近では、帯状疱疹ワクチン接種… 2025.08.03 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 抗血小板薬の「減量」は性別で効果が違う?―PCI後DAPTのデエスカレーション戦略(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2025) 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の二重抗血小板療法(DAPT)は、虚血イベント予防に有効ですが、出血リスクの増加が問題となります。そのため、DAPTの「デエスカレーション(軽減・中止)」戦略が模索されています。今回ご紹介するメタ… 2025.08.02 02_循環器系12_血液・造血器系
01_中枢神経系 ICU患者におけるメラトニン補充の効果は?―せん妄・睡眠に対する検証(RCTのSR&MA; Crit Care Med. 2025) 集中治療室(ICU)における患者では、内因性メラトニンの分泌が大きく乱れていることが知られています。これにより睡眠障害やせん妄(delirium)が悪化し、ICU滞在期間の延長や予後の悪化に関与する可能性があります。しかし、メラトニン補充… 2025.08.01 01_中枢神経系30_睡眠
10_眼関連疾患 ジクアホソル vs. レバミピド:オフィス作業者のドライアイにはどちらが良い?(RCT;Sci Rep. 2017) 現代のオフィスワーカーに多い悩み、「ドライアイ」。特にパソコン作業などVDT(Visual Display Terminal)作業に従事する人では、涙の安定性や角結膜上皮障害、QOLの低下が問題となります。今回紹介する論文では、ムチン分泌… 2025.07.31 10_眼関連疾患
30_小児 赤ちゃんの夜間睡眠パターンはいつ整う? ― アクチグラフと睡眠日誌からみた6ヶ月間の発達軌跡(ミニスコーピングレビュー; Front Neurosci. 2025) 乳児期の睡眠と覚醒リズムの発達は、神経発達の基盤となる重要なプロセスです。しかし、「夜にどれだけ眠るのか」、「どれくらい起きるのか」といった客観的データは乏しく、多くの研究は保護者の主観的な記録に頼ってきました。本レビュー論文では、アクチ… 2025.07.30 30_小児30_睡眠
未分類 厳格な血圧管理は腎機能に影響する?―腎障害のリスクなく心血管イベントを有意に減少(RCTの二次解析; CRHCP試験; JAMA Netw Open. 2025) 高血圧患者に対して、収縮期血圧(SBP)を130mmHg未満に厳格にコントロールすることで、心血管疾患(CVD)のリスクが下がることは知られています。しかしその一方で、腎機能が悪化する可能性も指摘されており、特に慢性腎臓病(CKD)を有さ… 2025.07.29 未分類
未分類 心筋梗塞+多枝病変への完全血行再建、10年後の成績は?(RCT; DANAMI-3-PRIMULTIの長期追跡; J Am Coll Cardiol. 2025) ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者において、非責任病変への治療を行うか否かは長年の議論の的です。とくに多枝病変を合併する症例において、急性期治療後に非責任血管の狭窄も治療すべきかどうかは、長期予後の観点から重要な論点です。本研究は、DA… 2025.07.28 未分類
05_内分泌代謝系 高齢2型糖尿病患者への脱処方支援──患者向け資料の事前配布で中止率が上昇(RCT; JAMA Intern Med. 2025) 高齢の2型糖尿病患者では、インスリンやスルホニル尿素薬(SU薬)による低血糖リスクが問題となります。とくに75歳以上の患者では、厳格な血糖管理が却って有害となる可能性もあります。今回ご紹介するランダム化比較試験(RCT)では、医師への学術… 2025.07.27 05_内分泌代謝系
02_循環器系 脳梗塞後のDOACは4日以内に始めた方がよい?(RCTのメタ解析; CATALYST試験; Lancet. 2025) 心原性脳梗塞の原因として最も多い心房細動(AF)。その再発予防には直接経口抗凝固薬(DOAC)が有効ですが、「いつから開始すべきか」というタイミングは長らく議論の対象でした。今回ご紹介する研究は、4件のRCTを統合した個別患者データ(IP… 2025.07.26 02_循環器系
02_循環器系 「週末だけ運動」でも効果あり?―糖尿病患者における身体活動パターンと死亡リスクの関連(前向きコホート研究; Ann Intern Med. 2025) 忙しくて運動する時間が取れない、でも週末にはしっかり運動している――いわゆる“ウィークエンド・ウォリアー(週末戦士)”と呼ばれる運動スタイルが、糖尿病患者にとっても有効かどうかは、これまで明確なエビデンスがありませんでした。今回ご紹介する… 2025.07.25 02_循環器系運動・身体活動
01_中枢神経系 アンブロキソールはパーキンソン病認知症に有効なのか?(DB-RCT; JAMA Neurol. 2025) アンブロキソール(ambroxol)といえば、痰を切る去痰薬として知られていますが、実は神経変性疾患の分子シャペロンとしての可能性も注目されています。特に、β-グルコセレブロシダーゼ(GCase)遺伝子変異はパーキンソン病認知症(PDD)… 2025.07.24 01_中枢神経系
30_小児 子どもの身長は夜の睡眠時間で決まる?(日本のコホート研究; J Clin Endocrinol Metab. 2025) 昔から「よく寝る子は育つ」と言われますが、実際に夜間の睡眠時間が子どもの身長に影響するのか、科学的にははっきりしていませんでした。そこで今回は、日本の全国規模の出生コホート研究(Japan Environment and Childre… 2025.07.23 30_小児30_睡眠
01_ワクチン vaccine HPVワクチンは子宮頸がん以外にも効果がある?(後向きコホート研究; Pharmacol Res. 2025) ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、子宮頸がん予防のために広く使用されてきましたが、それ以外のがんに対する予防効果については、これまであまり明らかにされてきませんでした。本研究は、世界的な大規模電子カルテネットワーク(TriNet… 2025.07.22 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 降圧薬の開始は早いほうが良い?年齢別に見た開始時期と心血管イベントリスクの関係(データベース研究; Hypertens Res. 2025) 高血圧は心血管疾患の主要なリスク因子として知られていますが「いつから治療を始めるか」が予後にどの程度影響するのかは明確ではありません。今回ご紹介するのは、日本の大規模保険データベースを用いて、降圧薬の開始時期と心血管イベント・死亡リスクと… 2025.07.21 02_循環器系
04_消化器系 ボノプラザンとクロストリジオイデス・ディフィシル感染症CDIの関連性は?(不均衡解析; Ther Adv Drug Saf. 2024) Clostridioides difficile感染症(CDI)は、抗菌薬や酸分泌抑制薬の使用により腸内環境が乱れることで発症しやすくなると知られています。プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用とCDIとの関連性については多くの報告がありま… 2025.07.20 04_消化器系09_感染症