04_消化器系

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04_消化器系

プロバイオティクス製剤はイリノテカン誘発性の下痢を予防できますか?(DB-RCT; 小規模; Complement Ther Med. 2015)

イリノテカンは、結腸結腸がんの治療に使用される薬剤の一つですが、下痢の高い発生率が課題です。イリノテカン誘発性の下痢は使用患者全体の60〜90%に発生し、重度下痢は20〜40%であることが知られています。イリノテカンによる下痢は、発生時期により、早期性下痢および遅発性下痢の2相に分けることができま…
04_消化器系

欧米におけるH.pylori感染症に対するボノプラザンベースの除菌療法はPPIよりも優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2022)

ヘリコバクター・ピロリは、消化性潰瘍、胃腺がん、胃粘膜関連リンパ組織リンパ腫の主要な原因であり、診療ガイドラインにおいて、ピロリ菌の除菌が推奨されています。米国を含む多くの国で、数十年にわたり、H.pylori感染症の治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、クラリスロマイシン、アモキシシリンまたは…
04_消化器系

経口抗凝固薬投与患者の消化管出血に対するプロトンポンプ阻害薬の保護効果は?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2022)

経口抗凝固薬(OAC)で治療中の患者において、治療に伴う消化管出血のリスクが伴います。この消化管出血リスクに対して、予防的にプロトンポンプ阻害薬(PPI)が併用投与されます。しかし、消化管出血に対するPPIの予防効果を示す証拠は充分ではありません。そこで今回は、OAC投与患者の消化管出血に対するP…
04_消化器系

ボノプラザンによる腎毒性はどのくらい?(JADER; Kidney International 2022)

P-CABであるボノプラザンによる腎毒性リスクは? ボノプラザンは、新しい作用機序を有するカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)で、酸関連疾患の治療薬として2015年に日本で初めて承認されました。ボノプラザンは、胃壁の細胞における酸...
02_循環器系

プロトンポンプ阻害薬とDAPT併用による安全性・有効性は?(SR&MA; Front Pharmacol. 2021)

経口P2Y12受容体阻害剤とアスピリンによる二重抗血小板療法(DAPT)は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または急性冠症候群(ACS)後の基礎抗血小板戦略を構成します。DAPTの主な欠点は、治療の中止と最も重要な死亡率の上昇につながる可能性のある出血事象の発生率増加です。消化管は、DAPT…
04_消化器系

DAPT実施患者における消化性潰瘍に対するレバミピドの効果は?(小規模DB-RCT; J Gastroenterol Hepatol. 2019)

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の血栓予防のために二重抗血小板薬(DAPT)が用いられています。DAPTの適切な実施期間については結論が得られておらず、患者背景によりますが、少なくとも1〜2年間以上の実施が求められます。このような背景からDAPTの長期使用は増加しており、ほとんどの患者は…
04_消化器系

慢性腎臓病患者における便秘と末期腎不全リスクとの関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; BMC Nephrol. 2019)

慢性腎臓病(CKD)は、世界的な健康問題です。CKDを適切にコントロールできなければ、末期腎不全(ESRD)に進行し、腎代替療法という高価な介入を必要とし、家族や政府にとって大きな負担となります。CKDのリスクファクターには、糖尿病、高血圧、鎮痛剤、ハーブ、腎臓結石、感染症など多くのものがあります…
04_消化器系

プロトンポンプ阻害剤の使用と健康上の有害転帰との関連性はどのくらい?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2021)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用と有害事象の発生に関しては、コホート研究や症例対象研究で示されています。具体的には、“認知症”、”低 Mg血症”、”骨粗鬆症・骨折”、”ビタミン B12の欠乏”、”鉄の欠乏”、”間質性腎炎”、”市中肺炎”、”感染性腸炎” 等です。しかし、いずれも相関関係が示され…
04_消化器系

消化器癌患者の無再発生存率に対するビタミンD 2,000 IU/日の補給効果はどのくらいですか?(DB-RCT; AMATERASU試験; JAMA. 2019)

活性化ビタミンDの前駆体である25-ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)の血清レベルは、太陽光の照射、ビタミンDを多く含む食事、ビタミンDの補給などに応じて上昇します。癌細胞は、細胞内で25(OH)Dを取り込み、活性化し、ビタミンD受容体と結合して遺伝子発現を制御し、その結果、癌の成長を抑制する…
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プロトンポンプ阻害剤および併用薬と急性腎障害リスクとの関連性はどのくらいですか?(ネステッドケースコントロール研究; BMJ Open. 2021)

PPI単独よりも併用薬の種類によりAKIリスクが増加する? これまでの研究で、プロトンポンプ阻害剤(proton pump inhibitors, PPI)の使用と、急性腎障害(acute kidney injury, AKI)、急性尿細管...
04_消化器系

NSAIDs使用者の潜伏性消化管出血のリスク低減における酸抑制剤 vs. その他の粘膜保護剤(後向きコホート研究; Sci Rep. 2019)

NSAIDs誘発出血に対する消化管保護剤(防御因子増強薬)の効果はどの程度なのか? 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、鎮痛・抗炎症・解熱効果があるため、世界中で最も広く処方されている薬剤の一つです。しかし、NSAIDsの様々な利点や...
04_消化器系

乳幼児および小児の機能性便秘に対するラクツロース vs. マクロゴール、どちらが優れていますか?(RCT; J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2019)

ラクツロースとモビコール®️(マクロゴール)どちらが優れているのか? 2018年にモビコール®️(ポリエチレングリコール、マクロゴール)が発売させるまで、小児の便秘症に対する治療は酸化マグネシウムあるいはラクツロースが中心でした。一方、米国...
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ピロリ除菌におけるアモキシシリン ベース2剤除菌療法の有効性と安全性はどのくらいですか?(RCTのメタ解析; J Clin Gastroenterol. 2020)

抗生剤の耐性化が進みピロリ除菌率が低下? 抗生剤により人類は細菌感染症の脅威から逃れることができています。その一方で、抗生剤の使用頻度増加による薬剤耐性化(AMR)が進んでいます。 AMRにより、細菌感染症の重症化、重篤化により死亡リスクが...
04_消化器系

胃癌患者における胃切除術後の胆石形成予防に対するウルソデオキシコール酸の有効性と安全性はどのくらいですか?(DB-RCT; PEGASUS-D; JAMA Surg. 2020)

Efficacy and Safety of Ursodeoxycholic Acid for the Prevention of Gallstone Formation After Gastrectomy in Patients With...
04_消化器系

NSAIDs誘発胃潰瘍に対するムコスタ®とサイトテック®の効果はどのくらいですか?(RCT; STORM STUDY; J Clin Biochem Nutr. 2007)

Comparison of Prevention of NSAID-Induced Gastrointestinal Complications by Rebamipide and Misoprostol: A Randomized, Mu...
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