冠動脈疾患患者におけるコルヒチンの脳卒中の二次予防効果はどのくらいですか?(SR&MA; Eur J Neurol. 2020)

Colchicine for Stroke Prevention in Patients With Coronary Artery Disease: A Systematic Review and Meta-analysis

Aristeidis H Katsanos et al.

Eur J Neurol. 2020

PMID: 32134555

DOI: 10.1111/ene.14198

背景と目的

臨床試験により、コルヒチンは冠動脈疾患の既往のある患者の血管イベントのリスクを低下させる可能性があることが示唆されているが、脳血管イベントの予防に対するその効果は未だ不明のままである。

方法

コルヒチン治療またはコントロール(プラセボまたは通常)にランダム化された心血管疾患既往のある患者のフォローアップ中に発生した脳卒中を報告する。

これまでに入手可能なすべてのランダム化対照臨床試験(RCT)の体系的レビューおよびメタ分析を実施した。

結果

・合計5,553人の患者(平均年齢61歳、男性81%)を含むRCT 4件を特定し、追跡期間は1〜36ヵ月だった。

・コルヒチン治療は、対照と比較して追跡中の脳卒中発症リスクが有意に低いことと関連しており(リスク比 = 0.31, 95%信頼区間:0.13-0.71)、含まれる研究全体で不均一性は認められなかった(I2 = 0%)。

・含まれたRCTの対照群におけるプールされた偶発性脳卒中率(0.9%)に基づいて、冠動脈疾患を持つ患者161人に低用量コルヒチンを投与すると、23ヵ月のフォローアップ中に1つの脳卒中が予防されると推定される。

★NNT = 161(23ヵ月)

結論

コルヒチン治療は、冠動脈疾患既往のある患者の脳卒中リスクを低下させた。

脳卒中の二次予防におけるコルヒチンの効果は、現在進行中のRCTで評価されている。

コメント

以前からコルヒチンによる心血管イベント抑制効果は報告されていました。しかし、どの研究も心筋梗塞や死亡リスク低下について報告していたと記憶しています。

さて、本研究結果によるとCAD患者における脳卒中の二次予防効果が示唆された。

日本と用量が異なる場合があるため、結果の解釈に注意が必要ですが、コルヒチンは安価であり、低用量であれば生殖器への副作用リスクも低いことが報告されています。

正に温故知新ですね。個人的には、NNTについて、2年でこの値ならば低くないと思います。日本では今更、承認追加は行わないと思いますが、エビデンスが集積され、有効性と安全性が再評価されると良いなと思いました。

✅まとめ✅ 脳卒中既往のCAD患者におけるコルヒチン使用により脳卒中再発リスクが低下する

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