心不全 HFrEF 患者における新薬エントレスト®️の効果はどのくらいですか?(RCT; PARADIGM-HF; NEJM 2014)

Angiotensin-neprilysin inhibition versus enalapril in heart failure. Randomized controlled trial

McMurray JJ, et al.
N Engl J Med. 2014.
PMID: 25176015
Funded by Novartis ClinicalTrials.gov number, NCT01035255. 駆出率が低下した心不全患者におけるアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害剤LCZ696(サクビトリルバル・バルサルタン配合剤)とエナラプリル(レニベース®️)を比較した。 以前の研究では、エナラプリルはそのような患者の生存率を改善した。

【方法】

本二重盲検試験では、クラスII、III、またはIVの心不全で駆出率が40%以下の8,442人の患者に、LCZ696(1日2回 200 mg用量)またはエナラプリル(推奨療法に加えて、1日2回 10 mg用量)を投与した。 主なアウトカムは、心血管による死亡または心不全による入院の複合としたが、本試験は、心血管の原因による死亡率の違いを検出するように設計された。

【結果】

・LCZ696は、エナラプリルに比べて圧倒的な利益の境界線を越えたため、中央値27ヶ月の追跡期間の後、事前に指定された規則に従って、早期に中止された。 ・試験終了時に、LCZ696群の914例(21.8%)およびエナラプリル群の患者1117例(26.5%)で主要アウトカムが発生した。 ★LCZ696群のハザード比 =0.80; 95%信頼区間[CI ] 0.73〜0.87, P <0.001 ・LCZ696群では合計711人(17.0%)、エナラプリル群でら835人(19.8%)が死亡した。 ★何らかの原因による死亡のハザード比 =0.84; 95%CI 0.76〜0.93, P <0.001 ・これらの患者のうち、それぞれ558人(13.3%)および693人(16.5%)が心血管起因で死亡した。 ★ハザード比 =0.80; 95%CI 0.71〜0.89, P <0.001 ・またエナラプリルと比較してLCZ696は、心不全による入院リスクを21%低下させ(P <0.001)、心不全の症状と身体的制限を減らした(P = 0.001)。 ・LCZ696群は、エナラプリル群よりも低血圧および非重篤な血管浮腫の患者の割合が高かったが、腎障害、高カリウム血症、咳の割合は低かった。

【結論】

LCZ696は、心不全による死亡および入院のリスクを減らす点で、エナラプリルよりも優れていた。

【コメント】

アブストのみ。 新薬の方が優れていましたが、早期試験終了しているため効果を過大評価、リスクを過小評価している可能性がある。 あとはノバ社ってとこですかね、個人的には疑いバイアスかかっています。 ただ臨床的には期待できる新薬だと思いますので、引き続き関連論文は追っていきたいです。
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